Acid Black Cherryの魅力を『bounce』編集長が語る

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現在、Project『Shangri-la』と題し、作品のリリースと全都道府県でのライブツアーを並行して行なっているAcid Black Cherry。11月20日にはニューシングル「黒猫~Adult Black Cat~」を発売し、初週に約6万枚を売り上げるなど、作品のリリースごとに最高初動枚数を更新しつづけている。

そんなAcid Black Cherryの魅力や本質について、タワーレコードが発行するフリーマガジン『bounce』編集長の出嶌孝次 氏が語った。

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まず、新曲について。今作の“黒猫~Adult Black Cat~”のイメージは妖しくも心惹かれる古き良きネオン街のキャバレーのように、あるいはショーガールの喜怒哀楽が瞬くバーレスクのように、危険な夜の匂いを漂わせながら、黒い毛並みを躍らせてスウィングする猫。ブラスが豪奢に煽り立てるこの曲は、愛のABCを教え込まれて捨てられた女性が逞しく美を手に入れ……という一遍のストーリー仕立て。独特の妖艶さを纏った一人称の女言葉、ケレン味に溢れた唱法、持ち前の歌謡性がロカビリー調のダイナミックな演奏に痺れるほどマッチしている。一方で古今のJ-Popカヴァーを披露する『Recreation』シリーズでは、いちシンガーとしての自身にフォーカスしながら、若いファンに往年の名曲との出会いを演出してもいる。つまり彼は、ブレることなく多様な角度からリスナーに音楽の魅力を提供し続けている。

それにしても意欲的である。Janne Da Arcのヴォーカリスト、yasuのソロ・プロジェクトとして始動した2007年以来、不断の作品リリースとツアーを繰り返しながら進んできたその足取りは、奇を衒わずシンプルな本質を追求し続けることによって支えられてきています。そのひとつの極みが、彼のキャリアにおいて初のオリコン週間チャート首位に輝いた昨年のアルバム『『2012』』だったのは言うまでもないですが、それも数字や記録的な意味での勲章というより、純粋にABCならではの音楽性と世界観を強固にすることで支持を大きく拡げてきた成果の表れと見るべきだろう。近年のyasuは男性ファッション誌にも登場して同性ファンも増加中である。

まだまだ“ヴィジュアル系”と呼ばれるアーティストに対する偏見の根深さを感じることはあるし、各々の個性を知らずにイメージを固定させている人もいるだろう。それでも、そういう色眼鏡を余裕で吹っ飛ばすところまでAcid Black Cherryはいよいよ駆け上がってきた。まだまだ続いていくProject『Shangri-la』の盛り上がりも相まって、この痛快極まりないニュー・シングルはその根本的な魅力をより多くの聴き手へ届けるに違いない。

◆Acid Black Cherry チケット情報
◆Acid Black Cherry オフィシャルサイト
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