【インタビュー】仙台貨物、日本を笑顔に!イガグリ千葉さんがミニアルバム『チバノミクス』を全曲解説

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2013年7月にリリースしたベスト盤『スケベスト』以降、一般層の認知度を急激に広げてきた仙台貨物が、4年ぶりとなるミニアルバム『チバノミクス』を発売した。自分の名前が作品タイトルにフィーチャーされたことを祝して、今回はイガグリ千葉(Vo)がアルバム全曲解説にトライしました。

こういうものを伝えだいっでいうのは、5分くらいで決まるな。
その後、それを伝えるためぬはどういう言葉をチョイスすでいくがっでごどをやり始めで……


――新作のタイトルは“アベノミクス”にかけて『チバノミクス』?

千葉:そうそうそう。

――仙台貨物、実は社会派な側面もあるんですね。2009年、平成不況で世の中にリストラの嵐が吹き荒れたときは、そんな世相を反映した「腐況の風」をリリースしてましたもんね。

千葉:そうなの。

――だから、もちろん千葉さんはアベノミクスの意味もご存知なんですよね。

千葉:もぢろん! 教えで上げようが? アベノミクスはね、3本の矢!! 政策の。

――……まさか、そこだけ覚えてきたんじゃ。

千葉:いやいやいや、このぐらい常識。んでも、これ以上は聞がないでよ。

―― 一方の『チバノミクス』は5本(曲)の矢がある訳ですが。政策(制作)はどの時期に?

千葉:仙台貨物が復活すましょうどいうふうぬなっでがらはね、ちょごちょご新曲を作り始めではいだんだな。現ぬ「ネコのTAMAちゃん」は再結成すてがらすぐぬライブでやっでだがら。そごがら2013年はベストアルバム『スケベスト』の制作ぬ移っで。その後まだちょごちょご作り出すて。じゃあ新曲集めでミニアルバム出すましょうという感ずの流れだっだのがな。

――ではその制作に関してなんですが。これは前から千葉さんに聞いてみたかったことなんですけど、歌詞のネタに困ることってないんですか?

千葉:(即答で)ないっ! むすろ溢れがえっでで、この5曲では足りないな。

――さすがですね~。千葉さんの手にかかれば、1曲5分もあれば歌詞もできちゃうぞ、と。

千葉:それは言い過ぎだな(笑)。んでも、こういうものを伝えだいっでいうのは、5分くらいで決まるな。その後、それを伝えるためぬはどういう言葉をチョイスすでいくがっでごどをやり始めで……1時間、2時間ぐらいあればぱぱっど書げる(笑)。

――そうなんですね。では、ここからは千葉さんにアルバム全曲解説をしていただこうと思うんですが。1曲目の「Vacuuuuuum!!」。これはどんなところから歌詞を書いていったんですか?

千葉:これはね、歌詞はサティさんが書いだの。でも千葉さんが書いだようぬ見えるでしょ? たぶんね、サティさんがおかすぐなってきているんですよ。

――チバノミクスが放つ矢で、まずはサティさんを千葉化しようという成長戦略が大当たり?

千葉:それが、ただ単ぬサティさんが疲れでおがすぐなっだのが(笑)。みんなの苦すみをサティさんが吸い取り過ぎで。でもね、これももどは千葉さんがこういうのがいんでねえがっで言っだごどだがら。

そごは“ダイソンの掃除機!!”でしょ。なんだげど、なんと!
仙台貨物がですね、そのダイソンよりもすごい掃除機を発明すたんです


――この曲はPVもすごい仕上がりですよね?

千葉:仙台貨物誌上1~2位ぐらいの仕上がりだね。みんなの苦すみを吸い取るどいうのがテーマなんです。やっぱり吸い取るどいうど、世界一の吸い取り屋さんどいえば?

――……おむつ?

千葉:違うでしょ? そごは“ダイソンの掃除機!!”でしょ。なんだげど、なんと! 仙台貨物がですね、そのダイソンよりもすごい掃除機を発明すたんです。

――えっ、本当ですか?

千葉:んでね、その掃除機を使っでみんなの苦すみを吸い取っで行ぎましょうどいうPVぬなっでおります。

――あぁー。ゴミを吸い取るんじゃなくてね。だから、ゾンビのような人たちがたくさん出てくるんですね。

千葉:あのゾンビだぢのおでごをみでください! あそごぬその人の苦すみが書がれでるんですよ。その苦すみを吸い取っであげる掃除機なの。それでね、KURIHARAさんはみんなの苦すみを吸い取りすぎで、“良いKURIHARAさん”がら“悪いKURIHARAさん”ぬなっちゃうんですよ。で、他の仙台貨物のメンバーだぢが、“良いKURIHARA さん”ぬ戻そうと、“悪いKURIHARAさん”を倒す。そういうストーリーぬなっでます。

――そんなKURIHARAさんをフィーチャーした2曲目が「クリリン・マンソン ツヴァイ~俺の名前は破壊神~」。

千葉:ツヴァイですよ、ツヴァイ。ドイツ語で“2”という意味だな。

――千葉さん、ドイツ語知ってるんですか?

千葉:そうだよ~(得意げ)。千葉さんはな~んでも知っでるんだがら。この歌詞はね、KURIHARAさんの実体験ぬなっでおります。“平和島で事故った”という歌詞がありますが、ノンフィクションでございます(笑)。KURIHARAさんがレコーディングをすぬ平和島(東京)のスタジオぬ来でだんですね。そすたら、その帰りぬ車に追突され。最近は温厚だっだんですげども、このどぎばかりはKURIHARAさんが怒っでクリリン・マンソンぬなった。そういうストーリーをすたためたものです。

◆インタビュー(2)へ
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