【ライブレポート】堂珍嘉邦のクリスマスライブ、デュオとは違う魅力にあふれたステージ

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ソロ活動中の堂珍嘉邦が12月24日、恵比寿ガーデンホール(東京都渋谷区)でライブを行った。この日はクリスマスイブということもあり、「シャンシャンシャン」とベルの音が響く中、ポール・マッカートニーの「Wonderful Christmas time」で幕開け。「メリークリスマス!」とあいさつした堂珍は、新曲「Love potion」を初披露したほか17曲を熱唱。サンタクロースや、トナカイのコスチュームをまとったファンらと聖なる夜を楽しんでいた。

会場が建つ恵比寿ガーデンプレイスは、8472ものクリスタルパーツで制作した高さ5メートルの世界最大級のバカラシャンデリアがきらめき、クリスマスのムードがいっぱい。堂珍は輝く光を自らの力にするように大きく手を広げ、満員の客席に笑顔を向けた。「大切なイブにようこそ来て下さいました。楽しい思い出をたくさん作っていきましょう」と呼びかけたステージでは、新しい息吹を感じる「Euphoria」では柔らかさを。腕を突き上げた「Shout」では激しい表情を見せるなど、幅広い表現で聴衆を魅了。ドラム、ギター、ベース、キーボードなどを従え、また自らもギターをかき鳴らし、デュオとは違う魅力にあふれた精力的なステージをみせた。

2014年3月5日には2枚目のアルバム『Bronze Caravan』を発売することを発表。堂珍は「ソロ活動をして1年が経ち、また来年、このバンドとともに(バンドの)一員となって光り輝いていくという意味を込めて(タイトルを)つけました。みなさんもぜひご乗車ください」とフロアを見つめると、客席から大きな拍手が沸き起こっていた。

アンコールでは「もう1曲、クリスマスプレゼントをやります」と、アルバムから先行し1月6日に配信限定でリリースするシングル「It's a new day」を歌い上げた。締めくくりは「今日は最初にポールの曲から入ったんですけど、最後はジョン・レノンの曲をやります。みなさん一緒に歌って」と、「Happy Christmas」を披露。持ち前の美しいファルセットで、観客をとりこにした。

アルバム『Bronze Caravan』は、英ロンドンで作曲した「Reminisce」などブリティッシュロックのにおいを感じる11曲を収録。繊細さはもちろん、ロックをルーツに持つ堂珍の骨太な一面も感じられる作品に仕上がっている。発売後には、3月28日のさいたま新都心HEAVEN'S ROCKを皮切りに、故郷・広島、大阪、福岡など8カ所でライブを行う。また2014年春には主演映画『醒めながら見る夢』の公開が決まっている。

取材・文/西村綾乃
写真/TEAM LIGHTSOME

2nd Album『Bronze Caravan』
2014年03月05日発売
初回限定盤(CD+DVD)SLCL-002 3,800円(税抜)
通常盤(CD)SLCL-003 3,000円(税抜)
1.Caravan
2.It's a new day
3.Hey! Mr.
4.Love potion
5.Reminisce
6.Euphoria
7.お利口ランナー
8.Damaged Cupid
9.Reverse
10.Departure
11.To the end for me
※2nd Singleより「Departure」、3rd Singleより「Euphoria」(NHK-FM「Music Line」6月7月オープニングテーマ)、「 Damaged Cupid 」を含む全11曲収録

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