【インタビュー】ボヤケルズ、鹿児島代表ロックバンド・薩摩ブランドアーティストの音ルーツをじっくり聞いてみた 前編

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■文化祭でも、みんながバンドやってるのを横目で見ながら、お好み焼き焼いてました(笑)。
■そのときあたりから、大学に行ったら絶対にバンドやろ! って決めてて。

渡口史郎:僕はボヤケルズに入る前にやってバンドは、オルタナ系のバンドだったんです。

若松剛:ボヤケルズは、みんなで一緒に叫んだり歌ったりするバンドなんで、昔、史郎くんがやってたバンドを知ってる人は、史郎くんが歌うなんて想像付かない! っていう人も居たりしたんですよ。

渡口史郎:でも、もともと洋楽とかもそんなに知らないし、個人的にはかなりJ-POP好きなので、自分の中ではそんなに違和感はないんですけどね。

──立元くんは?

立元芳明:僕は、ちょっと4つ打ち系のお洒落な感じのバンドやってました(笑)。ずっとギターリフが繰り返されるようなね。

──若松くんは? ずっとボヤケルズ的なノリのバンドを?

若松剛:いや、僕も昔やってたバンドは、3ピースで、もうちょっと暗めの音楽でしたね。ウワァ~って叫ぶ様な、熱苦しい系のバンドでした。

──なるほど。千穂ちゃんは?

松下千穂里:私は、ちゃんと活動を始めたのは、ボヤケルズが初めてだったんです。それまでは、吹奏楽部に入ったことをきっかけに、ドラムを始めたんですけど、“こういう音楽が好き”というより、演奏するのが好きでドラムを始めたって感じだったんです。だから、ボヤケルズは、楽しくドラムを叩けているので、自分に合ってるのかなって思いますね。

──なるほど。せっかくなので、それぞれの音楽ルーツを聞かせてもらってもいいですか?

渡口史郎:僕がベースを始めたのは、大学のサークルがきっかけだったんですよ。それまでは、ゆずとかがすごく流行ってた時代でもあったので、アコギとかを趣味程度に弾いてたくらいで。バンドもやってなかったですからね。スピッツとかMr.Childrenとか、オリコンランキングに入っているような人たちが大好きでしたね。

──サークルでベースをやり始めたのには、何かきっかけがあったの?

渡口史郎:いや。ありがちな話しなんですけど、ベースをやる奴が居なかったからっていう(笑)。最初は、ただそれだけの理由でしたね(笑)。その頃から、ゴイステ(GOING STEADY)とかコピーしてましたね。

──立元くんは?

立元芳明:僕は小学校の高学年の頃に、同じ歳の従兄弟が、お婆ちゃんにアコースティックギターを買ってもらったのを見て、自分も欲しくなって、おねだりして買ってもらった事が、ギターに触れた キッカケでしたね。小学校5、6年の頃でした。それで、中学校時代には幼馴染みと2人で一緒に路上ライブとかしてたんです。高校が進学校だったんで、そのあたりからまったくギターを触らなくなって。大学に入ってからサークルに入って、エレキギターを始めたんです。そこから、ELLEGARDENとかメロコア系のバンドのコピーもしてましたし、後々、マルーン5とか、SUPER BUTTER DOGとか、そういうファンキーなバンドの曲もコピーしたりしてました。

──なるほどね。若松くんは?

若松剛:僕は、そもそも自分でオリジナルを作るのが大好きなんですよ。

──そっか。結構早い段階からオリジナル曲作ってたんだもんね。

若松剛:そうなんです。今、ボヤケルズに関するイラストも、僕が自分で描いてたりするんですけど、小さい頃から漫画とかを描くのもすごく好きだったんです。お笑いブームがきたときも、友達とコンビ組んで、みんなが昼休みとかにサッカーとかしてるときも、お笑いライブとか学校でやってたんです。

松下千穂里:それ、誰か見てくれてたの?

一同:(爆笑)

若松剛:いやぁ……そりゃちょっとは見てくれてたよ(笑)。んで、ゆずとかが流行っていた頃は、アコースティックギターを買ってもらって、オリジナル曲をたくさん作ったりしてましたからね。それは自分の部屋の中で弾くことが多かったかな。高校に行ってからも、部屋に閉じこもって、中島みゆきとか山崎まさよしとかのコピーしたりして、自分だけの、自分リサイタルをしてましたね(笑)。

──高校時代はバンドはやっていなかったの?

若松剛:やっていなかったですね。文化祭とかでも、みんながバンドやってるのを横目で見ながら、お好み焼き焼いてました(笑)。そのときあたりから、大学に行ったら絶対にバンドやろ! って決めてて。それで、大学に入ってからエレキギターを始めたんです。

──なるほどね。千穂ちゃんは?

松下千穂里:私は吹奏楽部で打楽器をしてて、そこで、吹奏楽部の女の子たちと一緒にバンドを始めたんです。それがだんだん楽しくなって。で、留学までしちゃったんです。

──帰りたかったけどね(笑)。

松下千穂里:そうそう(笑)。ホームシック癖がね(笑)。

──もともとどんな音楽が好きだったの?

松下千穂里:特に好きな音楽があった訳ではなく、みんながコピーしたいって持ってきた曲しか聴いてないってくらいでしたね。吹奏楽部に入ったのも、なんとなくの憧れからだったんです。最初はトランペットとかやりたかったんですけど、なんか、向いてなかったみたいで(笑)。椎名林檎さんとかGO!GO!7188とかのコピーしてました。

──みんなそれぞれだったんだね。

若松剛:そうですね。でも、やっぱりメロディがしっかりある歌モノっていう共通点はどこかにはあったんだと思いますね。そこが、ボヤケルズの原点となるところでもあると思うので。

──そうだね。そんなボヤケルズの音的な話は、来月でじっくり聞いていくことにしたいと思います。

取材・文●武市尚子

インタビュー後編は1月10日に公開予定。満を持した「上京48日目」ツアーファイナルに向けて、ライブ特典や豪華プレゼントも発表! 乞うご期待!

1stアルバム『上京48日目』
2013年9月11日発売
ARGT-0002 ¥1,000(税別)
1.星をたべる
2.ダンスが上手く踊れナイト
3.メロウ
4,うたはしなない
5.心灯(こころび)
6.いーのか、いーんだ
7.かごしまなまり
8.ゆー(LIVE@鹿児島SR HALL)
9.赤ちゃんズがゆく(LIVE@鹿児島SR HALL)
10.えんそく(LIVE@鹿児島SR HALL)

<公演情報>
2014.1.19 (日)
渋谷CLUB QUATTRO「上京48日目」ツアーファイナル~僕らの東京1年祭~

◆【インタビュー】ボヤケルズ、鹿児島代表ロックバンド・薩摩ブランドアーティストの音ルーツをじっくり聞いてみた 後編
◆ボヤケルズ オフィシャルサイト
◆ボヤケルズ Twitter
◆ボヤケルズ Facebook

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