【ライブレポート】東京スカパラダイスオーケストラ、[Champagne]川上、9mm菅原との熱狂コラボ

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2014年に25周年を迎える東京スカパラダイスオーケストラが、12月28日(土)・29日(日)とインテックス大阪で行われたFM802主催の冬のロックフェスティバル<FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY>の2日目、29日(日)に出演を果たした。

◆東京スカパラダイスオーケストラ画像

ディープ・パープルの「スピード・キング」の爆音SEが鳴り響く中、白いスーツを身にまとった伊達男たちが颯爽と現れるや、場内大歓声。深紅の照明を背に茂木(Dr)のタイトなビートに促され、川上(B)のうねるベースと加藤(G)のジャギーなギターに、ホーン隊がなだれ込み、開戦の狼煙を上げるステージ。「RADIO CRAZY楽しみにしてたぜ~!思いっ切り暴れまくってくれよ~アー・ユー・レディ!?」と、コール&レスポンスをガソリンに加速していくライブは、一気に会場をロックオンしてアゲまくる「Mission」、一転スペーシーなシンセをバックにホーン隊のダイナミズムに心地よく揺れる「太陽にお願い」、ゴリゴリのビート上をハネるホーンで攻め立てる「SKA ME CRAZY」と、しょっぱなから緩急自在。とことん盛り上げ、とことん聴かせ、ライブをコントロールするスカパラ。

ここで、この日のステージに向け、FM802の人気プログラム『FLiPLiPS』(月~木11:00~15:00)にて、12月中にオンエアされてきた「週刊 スカパラ CRAZY TIMES」内で宣言されていた通り、「RADIO CRAZY」の顔とも言えるキャラクター“CRAZYMAN”に捧げる「CRAZYMANのテーマ」を披露。あのバットマンのテーマさながらの(笑)ファニーな楽曲には、満場のオーディエンスも大いに沸き上がる。

そして、茂木を残しステージからメンバーが去ったと思いきや、9年間にわたって放送されたスカパラの人気ラジオ番組『JUSTA RADIO』を、何と「RADIO CRAZY」のステージ上で復活させるというスペシャルな企画が実現。番組さながら茂木がパーソナリティとなり進行し、この間は東京スカパラダイスオーケストラ→“大阪スカパラダイスオーケストラ"と改名し、そのロゴまで作られる徹底ぶり(笑)。そこで、「最高に激しい曲を選んでるんでヨロシク!」とまず披露されたロッククラシックは、ザ・フーの「マイ・ジェネレーション」だ。生放送・生演奏で贈るこのスペシャルナンバーの真っ只中ステージに現れたのは、お揃いのスーツを身にまとった[Champagne]の川上洋平(Vo、G)!そう、“<RADIO CRAZY>でしか見られないアーティストとのコラボ”、これも「週刊スカパラCRAZY TIMES」での公約なのだ。レッド・ツェッペリンの「ロックンロール」では、総勢10名の豪腕によるド迫力のロックナンバーで圧倒し、茂木も「めちゃめちゃエキサイトしたよ~」と漏らすほど、川上のボーカルとのマッチングも絶妙だった。

続いては、レッド・ツェッペリンと双璧を成すレジェンドであるディープ・パープルを茂木自らナビゲートしつつ、名曲「バーン」へ。ここでは沖(Key)がメインボーカルを取りつつグングン会場の熱気を上げる中、青いジャケットを着こなしたあの男が…!そう、お次は9mm Parabellum Bulletの菅原卓郎(Vo、G)がジョイン!普段からスカパラを愛聴するフリークである菅原は「ここに立っているのが夢のよう、桃源郷にいるかのようです。いや、言い過ぎましたかね、温泉ぐらいかな?(笑)すごく気持ちいいです!」とMCでも沸かせ、茂木の「スカパラ好きを公言してくれたので」との誘いから、名曲「めくれたオレンジ」へ。耽美で色気のある菅原のボーカルとスカパラサウンドのゴールドブレンドは、まさにコラボならでは。ことのほか新鮮に響く見事なキャスティングだ。

そして、ギターが高らかに鳴り響いた瞬間、オーディエンスが何かを察知したようにステージ向かって駆け寄り大歓声。そう、お次はthe HIATUSの細美武士(Vo、G)を迎えた「Diamond In Your Heart」!<RADIO CRAZY>ならではの豪華コラボの連続は文句なしのクールさで、本当に贅沢な光景だ。最後の最後はワイルド&タフな「ルパン三世」、再びボーカリスト3人を呼び込んだ「DOWN BEAT STOMP」の鉄板チューン2連発で、総勢12人の伊達男によるゴージャスなエンディングへ。会場最後方のオーディエンスまでもがステップを踏む姿は痛快で、すさまじい熱気と音楽の多幸感みなぎるライブは、「RADIO CRAZY」の大きなハイライトとなったステージだった。

Text by 奥“ボウイ”昌史

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