【ライブレポート】清水ミチコの笑い納め、ラストはお約束「サライ」大合唱

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▲オープニング:林英哲
▲オープニング:清水ミチコ
▲オープニング:松崎しげる
▲EGO-WRAPPIN'
▲マキタスポーツ
▲椿鬼奴 with レイザーラモンRG
▲MAX with 椿鬼奴
▲スチャダラパー
▲清水ミチコ with マキタスポーツ
▲黒沢かずこ
▲グループ魂
▲清水ミチコ
▲FINALE
12月30日、清水ミチコ初の武道館ライブが行われた。冒頭、武道館の豆知識VTRが上映されたあと、舞台には世界的な和太鼓奏者、林英哲が登場。神聖な趣きの中でスタートする。続いて清水ミチコが舞台下手に置かれた演台にあらわれ開会宣言。国歌斉唱、全員起立!のかけ声と共にステージにはなんと松崎しげるが。林英哲がお笑いのイベントに出演するのは初めての事。なんとも豪華なサプライズ・ゲストで、清水ミチコ「ババとロック」in 日本武道館の幕が開いた。

◆<国民の叔母・清水ミチコの「ババとロック」in 日本武道館>画像

続いて、スクリーンには清水ミチコと黒柳徹子が映し出される。武道館にまつわる黒柳のトークも後半は大脱線し、意味不明な展開に。

この日のイベントには清水と親交のあるお笑い好きのミュージシャン4組に、音楽寄りの芸人3組の計7組が参加。音楽組のトップバッターはEGO-WRAPPIN'。「くちばしにチェリー」など4曲を演奏し会場を温める。バンドを率いて参加したマキタスポーツは、桑田佳祐と長渕剛が合体させた「いとしのエリーに乾杯」や、肝心なところは全てハミングという加山雄三風の「若大将のハミングソング」を歌い観客を笑いの渦に包み込む。

MAXの3人はヒット曲をメドレーで次々に歌って会場をユーロ・ビートディスコに変え、後半には椿鬼奴も参加し会場を盛り上げ、人気者スチャダラパーが登場するや客席は総立ち。お馴染みの「今夜はブギー・バック」で締めた後、山口百恵の「さよならの向う側」をかけてステージを下りる。これは80年10月のファイナルコンサートの最後に歌った曲。武道館ならではのマニアックなネタを出してくるところは、いかにもスチャダラパー。

音楽ゲストのラストは、数時間前に某ロックフェスに出演してきたばかりのグループ魂。武道館は2回目という彼ら、「他人の武道館サイコー!だって責任ないもん!」と港カヲルのMCでスタート。次々と繰り出される下ねた&ブラックねたトークに、激アツなライブ・パフォーマンスで客席を圧倒。

今回、清水は出演者のブッキングからイベントの構成など裏方としても活躍。事前に「セットチェンジの待ち時間を有効活用する!」と宣言してた通り、転換の間も飽きさせない工夫を随所にこらす。フェス等のセットチェンジのあるあるを歌詞に盛り込んだ新曲「セットチェンジの歌」では、松尾スズキと共にMV仕立ての映像を上映。宝塚風の衣装に身を包みマキタスポーツと一緒に「誰だってやっている!売れっ子ほどやっている!」とバレバレの口パクで歌いながら、世間の口パク疑惑をネタにして笑いを取る。

レイザーラモンRGはステージ上手でお馴染みの"あるある"を披露すると、ステージ下手には椿鬼奴が陣取り、八代亜紀ネタ2発。後半にはRGが加わりBARBEE BOYSの杏子とKONTAに扮して「眼を閉じておいでよ」を熱唱。「狂女演舞!」と紹介されて登場した黒沢かずこは、MISIAや倖田來未の曲に載せて強烈なダンス・パフォーマンス。途中、持ち場の下手から、セットチェンジ中のステージ中央に移動し舞台スタッフを慌てさせた一幕も。

そしてオオトリは清水ミチコ。3歳のタラちゃんから、100歳のきんさんぎんさんまで、年代毎のモノマネを次々に披露する「100年の声の歌」。綾戸智絵、木村充揮(憂歌団)、井上陽水、森山良子、美輪明宏らが一同に会する「一人紅白歌合戦」に、矢野顕子と忌野清志郎のひとりデュエット「ひとつだけ」をピアノの弾きがたりで歌う。笑いを取りながらも、しっかり聴かせる盤石のパフォーマンスをたっぷり見せつけた。

フィナーレは、武道館でみんなと一緒に歌ってみたかったという加山雄三の「サライ」を出演者全員で大合唱。ラストでは客電が全開し、マラソン・ランナー姿の黒沢かずこが客席後方から登場。ステージのゴールテープに駆け込むというお馴染みの武道館あるあるで、2階席最上段までギッシリと埋まった1万人の観客を爆笑の渦に包み込み、3時間40分に及ぶイベントは幕を閉じた。

この日の模様は1月4日(土)よる7:00よりWOWOWにて放送予定。惜しくも武道館に行けなかった方は、是非オンエアでチェックを。

PHOTO:有本真大/五嶋洋

<国民の叔母・清水ミチコの「ババとロック」in 日本武道館/セットリスト>
オープニング
・和太鼓 演奏(林英哲)/開会宣言(清水ミチコ)/国歌斉唱(松崎しげる)
VTR:清水ミチコ×黒柳徹子(1)
EGO-WRAPPIN'
・くちばしにチェリー/サイコアナルシス/a love song/GO ACTION
VTR:清水ミチコ & 松尾スズキ
・セットチェンジの歌(作詞:松尾スズキ/作・編曲:清水ミチコ)
レイザーラモンRG
・武道館あるある(聖飢魔Ⅱの"蝋人形の館"に載せて)
・清水ミチコあるある(玉置浩二の"田園"に載せて)
マキタスポーツ
・マキタスポーツのテーマ/懐メロメドレー:Sepetember~15の夜~島唄~パイプライン~さくら
・いとしのエリーに乾杯/若大将のハミングソング
椿鬼奴
・舟歌/一枚のLP盤(八代亜紀のカバー)
・眼を閉じておいでよ(BARBEE BOYSのカバー) with レイザーラモンRG
MAX
・ユーロビートメドレー:GET MY LOVE!~Seventies~TORA TORA TORA
・TACATA with 椿鬼奴
スチャダラパー
・GET UP AND DANCE/ライツカメラアクション
・CHECK THE WORD/今夜はブギー・バック (smooth rap)
清水ミチコ + マキタスポーツ
・Gift~心を込めて(口パクの歌)
黒沢かずこ(森三中)
・MISIAのEverythingに載せて/倖田來未のキューティーハニーに載せて
グループ魂
・嫁とロック/君にジュースを買ってあげる
・職務質問/中村梅雀/ペニスJAPAN
VTR:清水ミチコ×黒柳徹子(2)
清水ミチコ
・Babies are popstars/100年の声の歌
・一人紅白歌合戦:
・テネシーワルツ~見上げてごらん夜の星を~かもめはかもめ~
・少年時代~さとうきび畑~千の風になって~ひこうき雲~ヨイトマケの唄
・ひとつだけ/Lover Come Back To Me
フィナーレ
・清水ミチコ、EGO-WRAPPIN'、レイザーラモンRG、マキタスポーツ、椿鬼奴、MAX、グループ魂:合唱「サライ」~黒沢かずこのマラソン・ゴール

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