【ライブレポート】後藤まりこ、ワンマンライブで「あなたとわたし……が一緒になって“m@u(まゆ)”になる」

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後藤まりこが1月5日、2ndフルアルバム『m@u(まゆ)』を引っさげ、恵比寿LIQUIDROOMにてワンマンライブを開催した。

◆後藤まりこ 拡大画像

暗転した場内に流れたSEは、ニューアルバムのラストを飾るメトロノームとアコースティックギターのみのシンプルな楽曲「世田谷区桜新町2丁目」だった。曲が終わると期待に胸高まらせるオーディエンスの拍手に迎えられ、いよいよ後藤まりこがソロでステージに登場。ライブはKovacsとの共作「大人の夏休み」で幕を開けた。

しめやかに、だが、沸々とたぎる熱情を感じさせるオープニングに、会場が早くも後藤まりこの世界に吸い込まれていく。するとここで、AxSxE (Gt.)、仲俣“りぼんちゃん”和宏 (Ba.)、マシータ (Dr.)、坂井キヨヲシ (Key)、中村圭作 (Key)といった凄腕バンドメンバーがステージに現れた。

「わたしとあなた、わたしとあなた、わたしとあなた……あなたとわたし、あなたとわたし、あなたとわたし……が一緒になって“m@u(まゆ)”になる」という印象的なMCから、楽曲は「4がつ6日」へ。後藤のRAPと、間奏の鍵盤の調べが印象的なポップチューンが会場を沸き立たせる。続く「すばらしい世界。」ではプレグレッシヴで攻撃的なギターリフが襲いかかり、明滅するライティングがヤバい。

さらに新作から「Hey musicさん!」「浮かれちゃって、困っちゃって、やんややんややん」がステージ初披露される。その「浮かれちゃって~」の終盤、後藤が突如ステージから姿を消すと、この日の一人目のゲストミュージシャン、スガダイローを引き連れて登場。アルバムでの共演が話題を呼んだ「だいろーちゃんとまりこちゃん」が、この日限りの即興ヴァージョンで演奏された。後藤の速射砲のようなRAP(?)にスガダイローの変幻自在なピアノが絡むパフォーマンスには、ただ見入るしかなかった観客から必然的に拍手が起こる。

そして、二人目のゲストは、前作『299792458』のキーボードを務めた渡辺シュンスケの緊急参戦だ。のっけから十八番とも言える名人芸で鍵盤上を歩き回り、観客を盛り立てる。カオティックでアヴァンギャルドな「ドローン」はこの日の山場のひとつだった。また、この鍵盤4人という、あまり類をみないステージから生み出されるアンサンブルは、本編最後のアルバムタイトルトラック「m@u」で最高潮に達して壮絶極まりない。後藤まりこ冒頭のMCが如く、この日のライブは観客ひとりひとりと紡いだ“m@u”となって包み込まれた。まさに、彼女の姿に心震わされた圧巻のステージだった。

なお、ワンマンライブ<m@u>は1月11日(土)、梅田Shangri-Laで行われる。

2ndアルバム『m@u』(読み:まゆ)
2013年12月4日発売
DFCL-2036 2,800円(税込)

■<ワンマンライヴ>
2014年1月11日(土)大阪:梅田Shangri-La

■<その他イベント出演>
2014/01/19(日)@岡山CRAZYMAMA KINGDOM
2014/02/23(日)@福岡BEAT STATION
2014/03/02(日)@心斎橋Music Club JANUS
※上記日程は、バンドセットでの出演ではありません。


◆後藤まりこ オフィシャルウェブサイト
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