【Kawaii girl Japan /ライブレポート】exist†trace、年内にニューアルバム決定。“存在”を刻みつけたツアーファイナル

ツイート

exist†traceのワンマン東名阪サーキット<EXISTANCE>のファイナル公演が2014年1月19日(“イグ”の日)に渋谷CYCLONEにて行われた。

◆exist†trace 写真

2013年はその後半を怒涛のライブ・ワークに充てたexist†trace。様々なライブに出演する中でワンマン開催が待ち望まれていたが、2014年に入って開始した東名阪サーキットでは彼女たちの“ライブをやりたい”という欲求がストレートな形で発揮されることとなった。




渋谷CYCLONEが超満員の客で埋まり、メンバーがステージ至近距離から色とりどりの光に包まれるとライブは「ダイアモンド」からスタート。冒頭MCではボーカルのジョウから「今日ここで私達5人の存在と、君達という存在を思いっきり全力でぶつけあって、最高の景色作ろうぜCYCLONE!」と声があがり、ファンが答える形で会場には早くも熱気が漂う。

今回のライブでは、exist†traceの5人が“EXISTANCE(存在)”をテーマとした切り口でセットリストに切り込む。1曲目「ダイアモンド」から続く「JUST ONE」「くちびる」までは彼女たちの最新シングルからの披露ということもあり、ジョウとmikoのツインボーカルがしっくり馴染んだ上で、まずは今現在のexist†traceの“存在”を確認、といったところか。4曲目は「全力でその存在、こっちまで届けろ!」というジョウの煽りで「HONEY」に突入。情熱的な女性視点の歌詞と間奏に入る男性的なコール&レスポンスの応酬がexist†traceの煽り曲らしく会場を盛り上げた。

大阪、名古屋公演の成功からファイナルに勢いを繋ごうとする彼女たちの意気込みが入り過ぎたのか、ライブ中にはmiko(ギターボーカル, リーダー)のギターの弦が切れるというアクシデントも。そんなトラブルにもジョウをはじめとするメンバーのMCフォローがあり、ライブは生き物のように進行していく。ドラムのMallyがマイク無しで「Mallyに負けんじゃねーぞ!」と叫ぶとファンからも腹を据えた掛け声が返り、ギターが復旧したのを見計らってジョウがすかさず滑らかに「Antique Doll」へ突入させる。スピーディなロックチューンからヘヴィな「be Naked」、ジャジーな「KISS IN THE DARK」と多面的に繋ぎ、乙魅のギターリフや猶人のベースでも魅せる。

中盤では、内面へ沈み込んでいくような幻想的なSEが入り「Requiem」「Lalala」とダークな色合いの濃い2曲から、夜明けを思わせる爽やかなチューン「SORA」へ。そして「次の曲は、私達の存在がどうあるべきかを探していた時代に作った曲です」というジョウの紹介で「KNIFE」が披露された。直後の「強く美しくあれ」がCD未収録の近年の曲であることを踏まえると、セットリストの構成からは彼女たちが内面の模索と鮮やかな飛翔を繰り返してきた様子が目に浮かぶようだ。続く「Daybreak ~13月の色彩~」では5人の出す音がさらに噛み合って疾走感を放つ。

後半は「TRUE」から「liquid」「CRAZY FIGHTERS」「RAZE」と、これもexist†traceの一面として欠かせないデスボイスが炸裂するチューンが連発。ファンも食らいつくようなヘドバンでテンションをさらに底上げする。ラストは「声を枯らして叫べ!」というジョウのシャウトとメンバー&ファンのホイッスルがおなじみな「シグナル」で一気に駆け抜けた。

アンコールでは、ライブTシャツを着たメンバーが再登場。ここでexist†traceが久しぶりのフルアルバムリリースに向け動き出したことがmikoから明かされた。「今年中に必ずフルアルバムをお届けします。皆さんにはもう本当に待たせてごめん! って感じなんだけど、このワンマンが終わったら私達、レコーディングに入ることになりました。曲作りもガンガンやってますよ。期待して待っててください!」というmikoの言葉に会場も興奮が抑えきれない様子。さらに2014年の活動として、4月から10月まで7か月間の間、毎月ワンマンライブを開催するという挑戦的な宣言もなされた。

「もうバンドも忙しくなるしみんなも忙しくなるし、でもね、そんなのってみんなワクワクじゃない? みんなでワクワクな1年にしましょう。そして、最後にこの2014年どんな姿で終われるのか、すごく楽しみにして過ごしていこうね」── miko

最後は高揚した気持ちを一つにするべく、拳を突き上げて全力での「VANGUARD」、「『終わりのない世界』」、そしてもう一度「ダイアモンド」でまとめ上げ、歓声と拍手が飛び交う中ライブは終演した。

exist†traceは今後、4月19日にオフィシャルコミュニティー[VANGUARD]会員限定ライブ<激情スパイラル~VANGUARD NIGHT vol.5~>を開催。その後は5月以降、一般にも開放してのワンマンライブを10月まで毎月開催していくとのことで、1月28日には各ライブの会場も発表された。また、ツインボーカル体制後初のアルバムとなるニューアルバムについては年内リリースということのみの告知にとどまっており、こちらの詳細は後日発表される。

Text by Suzu_Kawaii girl Japan編集部

SET LIST
<exist†trace ONE MAN SHOW 東名阪サーキット ーEXISTENCEー>
《Final》2014年1月19日(日) @渋谷CYCLONE
1. ダイアモンド
2. JUST ONE
ーMCー
3. くちびる
4. HONEY
5. Antique Doll
ーMCー
6. be Naked
7. KISS IN THE DARK
ーSEー
8. Requiem
9. Lalala
10. SORA
ーMCー
11. KNIFE
12. 強く美しくあれ
13. Daybreak ~13月の色彩~
ーメンバー紹介ー
14. TRUE
15. liquid
16. CRAZY FIGHTERS
17. RAZE
18. シグナル
[ENCORE]
19. VANGUARD
20. 「終わりのない世界」
ーMCー
21. ダイアモンド

<MONTHLY ONE MAN SHOW 激情スパイラル>
4月~10月 7ヶ月連続開催決定!

4月19日(土) 下北沢MOSAiC<激情スパイラル~VANGUARD NIGHT vol.5~>
※オフィシャルコミュニティー[VANGUARD]限定LIVE
5月11日(日) 恵比寿club aim
6月21日(土) 四谷LOTUS
7月19日(土) 下北沢CAVE BE
8月16日(土) 初台WALL
9月21日(日) 神楽坂EXPLOSION
10月19日(日) 新宿ANTIKNOCK

【全会場共通】
open17:30 / start18:00
adv ¥3,250(D別) ※4/19のみ¥3,000(D別)
【総合問合】
exist†trace:info@monstersinc.co.jp
詳細はオフィシャルサイトにて http://www.exist-trace.com

◆チケット購入&詳細ページ
◆exist†trace オフィシャルサイト
◆Kawaii girl Japan
◆BARKS ヴィジュアル系V-ROCKチャンネル「VARKS」
この記事をツイート
365日、アイドルが作るアイドルメディア Pop'n'Roll 準備号創刊

この記事の関連情報

*

TREND BOX

編集部おすすめ

ARTIST RANKING

アーティストランキング

FEATURE / SERVICE

特集・サービス