モトリー・クルー、ラストツアーを発表

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モトリー・クルーが最後のツアーを発表した。1月28日(火)、この夏に控えている世界中72日間に及ぶ大型ツアーを最後にライブ活動を止めるという。今回メンバーは「ツアー中止」と題した書類にサインし、この最後のツアーが終了した際にはモトリー・クルーの名前を使用することを禁止する契約まで結んだらしい。

◆モトリー・クルー画像

ヴィンス・ニール、ミック・マーズ、ニッキー・シックス、トミー・リーらメンバーたちは、同ツアーを発表するための記者会見に霊柩車で到着し、会場でそれぞれの名前と「安らかに眠れ」と書かれた墓石の後ろに座り、現在の心境を尋ねられると全員が「死んでいる」と答えた。

ボーカルのヴィンスは今回の決定について、「俺たちはメンバー1人だけが辛うじて残っているとか、メンバーの弟が代役に入るとかっていうバンドにはなりたくないんだ。このモトリー・クルーのオリジナルメンバー4人がそろってツアーに出たいのさ。絶頂でね」と説明すると、ベースのニッキー・シックスも「俺たちがこのバンドを結成した時、誰も俺たちのことを信じてくれなかったんだ…メンバーのうち1人も高校卒業なんかしなかったけど、レコード会社まで立ち上げるほど成功したんだ。おもしろいもんだよね。それに自分たちがやることには常に前向きに取り組んできたし。バンド解散っていう決定も含めてね」と語った。

また、モトリー・クルーは絶頂期にいる中に潔く活動を休止したいとし、ニッキーは「ここ数年は解散について話し合っていたんだ。今、俺たちは絶頂で波に乗ってて、プレイもサウンドも最高だから、誇りを持って伝説を残したいってわけさ。今も活動している他のバンドなんか、恥をさらしてるようなもんじゃないか。あえて名前は出さないけど、沢山のバンドがしがみついてるって感じだよね。でも俺たちはそうならないって決めたんだ」と続けた。

1981年に結成されたモトリー・クルーは、これまで8000万枚ものレコードを売り上げ、「セックス、ドラッグ、ロックンロール」を地で行く派手な行動で世間を騒がしてきた。1987年には、ニッキーがヘロインの過剰摂取のため数分間呼吸が止まるという事件や、1984年にはヴィンスが交通事故を起こし、友人ラズルを死亡させてしまったことで実刑を受けるなど様々なエピソードを持つ。また、ドラムのトミーもヘザー・ロックリアやパメラ・アンダーソンとの結婚歴を持ち、パメラとのセックステープが流出するなど話題には事欠かない。

モトリー・クルーのラストツアーは、7月2日に米ミシガン州からスタートし、来年にかけて北米を周り、その後は海外へと向かう予定だ。また、アリス・クーパーが全日程でサポートアクトを務めることになっており、チケットは15ドル(約1500円)もしくは20ドル(約2000円)と低価格で、1月31日に発売となる。

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