清春と人時がコメント、「我々と黒夢はゼロに戻ります。」

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1月29日、“最後の”日本武道館公演を終えた黒夢。終演後に清春と人時よりコメントが発表された。以下、その全文である。

  ◆  ◆  ◆

2014年1月29日
武道館での黒夢が終わりました。

黒夢にとっての1月29日という日付は
今回で最後になります。

15年前の1月29日、
我々は地元に近いライブハウスでの
活動休止を選択しました。

10年後、我々の再会の舞台として
選ばれていたのは武道館でした。

5年間、今日と同じ1月29日のことです。

我々はその後、同志とも呼べる友人の死を境に
黒夢に新たな生命を宿らせる意義を感じ
スタッフと共にあたり前のように
活動休止当時の黒夢の影を形を、
そして1月29日という日付を追い、
新たな楽曲やサウンドも
我々自身と調和させながら提案していました。

過去を互いに思い出し
今存在する意味を常に問いながら
我々が作った黒夢の歴史をイメージし
時には楽しみ、遂に昨日で5年が
経過した事になります。

そしていつしか我々は
過去に一度崩壊させてしまった5年間と
等しいこの年月をかけて
全く澱みの無いふたりの関係性を
取り戻していました。

清算するのには同じ時間が必要だという確信も
いつからか感じられていました。

ファンの人達、
気がついていた人もいるかもしれません。
僕らは今日を区切りに脱却をします。

恐らくこの5年間は
我々がいかに過去の黒夢を追い、
いかに泥を塗れるか、と同様に
どれだけバンド幻想を傍観していられるかの
日々であったようにも思います。

そして黒夢にはやはり二度目の再現は無く、
だけど我々は何度でも生まれ変わるんだと
感じる事が出来ています。

デビュー20周年を目前に
復活から丸5年後の今日、
我々はまた共にロックンロールを鳴らす為に
これまでの過去から離脱します。

我々と黒夢はゼロに戻ります。


2014年1月29日 清春、人時


◆VARKS
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