MISIA、アニバーサリーライブでJ-POPの枠を軽々と超えた瞬間

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MISIAが2013年2月より展開し70公演にも及ぶ、過去最大規模となる<星空のライヴVII>から、2014年2月に神奈川・横浜アリーナで行なうステージが独占生中継される。

◆MISIA<星空のライヴVII>拡大画像

2001年に初のアコースティックライヴとして、ファンクラブ限定でスタートしたMISIAの<星空のライヴ>。“一夜限り”のライヴはやがて、全国、さらには海外で公演を行なうまでの人気コンテンツへと成長していった。実際に足を運んだ人々がアコースティック・サウンドと絶妙に絡み合うMISIAのボーカルに触れ、その感動がさらに多くの人へと波及する……という、今やチケットの入手も常に困難なライヴと化している。

この公演の中から、1月19日、武道館でのライブの模様をレポートしよう。

2013年から続くアニバーサリーツアーもいよいよ最終盤。2月16日(日)、神奈川・横浜アリーナでのWOWOW生中継を控え、シンフォニーオーケストラを従えたアリーナツアー<MISIA 星空のライヴ VII -15th Celebration- Hoshizora Symphony Orchestra>の2本目、1月19日に武道館で行われたライブの模様だ。

まず服部隆之率いる43人のストリングスが素晴らしい。MISIAの歌の良さを最大限に引き出す服部のアレンジは、結果、MISIAをリラックスさせ、これまで以上に伸びやかなフェイクが次々と繰り出される。そのスリルに敏感に反応して、オーディエンスが声を上げたり、拍手をしたり。ライブは本来、アーティストとオーディエンスが力を合わせて作り上げるものだが、これほどのレベルで両者がコミュニケーションを交わすことは珍しい。それをあっさりやってのけるMISIAは、15周年を迎えてますます充実の度を高めている。

もうひとつの見どころは、女性コーラス“星空シスターズ”のHanah Spring、澤田かおり、Lynの3人と、MISIAが織りなすハーモニーだ。ピアノ一本をバックに、あるいはアカペラでの4人の“響き合い”は、歌のメッセージに温かさと輝きを与える。武道館が巨大な“ゴスペル会場”と化すシーンが随所にあり、心の底から元気や勇気が湧いてきて、オーディエンスの表情が明るく変化していく場面も見逃せない。

またデビュー以来、MISIAの 歌を支えてきたドラマー青山純が昨年12月に急逝したことを受けてのMCや、青山に捧げるように歌われた「忘れない日々」は感動的。青山は山下達郎にリズムの土台を提供した天才ミュージシャンで、J-POP最良のグルーヴをMISIAが受け継いでいることが、たとえば初披露された新曲「僕はペガサス 君はポラリス」からも伝わってきた。

ファンに対する感謝とともに、15周年を迎えても進化を止めないMISIAのピュアなスピリットを実感した素晴らしいライブだった。


「生中継!MISIA 星空のライヴVII -15th Celebration- Hoshizora Symphony Orchestra」
放送日:2月16日(日)夜 6:00 WOWOWライブ


◆WOWOW特設サイト
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