【インタビュー】ALTIMA「アニメ的には大事な2クール目のOPなので作品全体の風景というか感情みたいなものを描きたかった」

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挑発的に放たれるラップに、どこまでも駆け上がるハイトーンボーカル。絡み合う二つの声を、キャッチーなメロディとハイテンションなトラックが彩って、時空を超えた世界へと聴き手を誘う――。「灼眼のシャナIII-FINAL-」や「アクセル・ワールド」と、人気アニメとのタイアップで極上のデジタルJ-POPを轟かせてきたスーパーユニット・ALTIMAが、1年半ぶりの新作を発表。4thシングル「Fight 4 Real」は、その名の通り戦闘力抜群のサウンドと、さらにドバイで撮影されたMUSIC VIDEOで、ALTIMAの底知れぬパワーを存分に叩きつける衝撃作だ。3月には待望の1stアルバムが発売&東名阪で初のワンマンも決定。 MOTSU(ex/m.o.v.e)、SAT(fripSide)、MAON(黒崎真音)と、実力派の3人による総攻撃がついに始まる――。

◆ALTIMA~拡大画像~

■突き詰めたバトル感や激しさを第一のテーマに
■物語の背景にある“吸血鬼”という要素を入れました


――1年半ぶりのシングルはアニメ「ストライク・ザ・ブラッド」の新オープニングテーマですが、スピード感たっぷりのずいぶんと“攻め”なサウンドですね。

SAT:アニメがバトルものなので、最初から“バトル感をイメージして作ってほしい”という指令があったんですよ。とはいえ、ALTIMAは今までも結構バトル感のある楽曲でやってきたので、さらに突き詰めたバトル感とか激しさっていうのは、第一のテーマにしていました。加えて、物語の背景にある“吸血鬼”という要素を、MOTSUさんのラップに落とし込もうと。

MOTSU:吸血鬼っぽい凄味がある声色にしようと、スタジオでいろんなパターンを録ったり、加工してみたり、音響的に面白いものはないかと、いろいろ探りましたね。もちろん吸血鬼は架空の生き物なんですけど、リリックには自分の内包する狂気だったり本能みたいなものを覚醒させて、現実と戦いたまえ!という気持ちを籠めました。やっぱり最終的には、現実と上手く繋がる歌詞にしたいので。

――一方、黒崎さんパートの歌詞には、どんな想いを?

MAON:作品を見させていただいて、主人公とヒロインの関係性が、すごく切なく感じられたんですね。惹かれ合うのに運命が邪魔をして近づけない、磁石が反発し合うような姿が衝撃的だったので、そういった二人の切なさやもどかしさみたいなものを、私のボーカルラインの歌詞では表現しようと思って書きました。

――ただ、単なるラブソングの域を超えたメッセージが、ここにもありますよね。


▲「Fight 4 Real」完全限定盤

▲「Fight 4 Real」通常盤
MAON:そうですね。アニメ的には大事なラストスパートとも言える2クール目のOPなので、作品全体の風景というか感情みたいなものを描きたかったんです。“暗い”だけになっちゃうと違うし、最終的には救いがある作品だと思うので、Bメロでは核心に迫りながらもサビでは“未来へ繋ごう”だとか、希望が見えるような歌詞にはしました。

――ちなみにラップ中にも出てくる「Fight 4 Real」というタイトルはどなたが?

SAT:これはMOTSUさんです。

MOTSU:“4 Real”って、「ストライク・ザ・ブラッド」の重要なキーワードである“第四真祖”のことなんですよ。

――あ、なるほど!

MOTSU:もともと“4 Real”はよくラップで使われるワードで、しかも今回が4枚目のシングルだから、これは上手く繋がるなと。ちなみにコレ、マレーシアの片田舎で書いたんです。マレーシアを自転車で横断してる途中で。

SAT:本当はマレーシアに行く前にラップを書いてもらう予定だったのが、僕の曲が遅れちゃって……すみません!

MOTSU:全然(笑)。今はネットがあるから大丈夫……だったんですけど、もう、通信事情が悪くて! ファイルのやり取りにすごい時間がかかって、メチャメチャ焦れましたね。しかも、すごく静かな海沿いのホテルだったから、部屋では声を張って録れないんですよ。なので、マラッカ海峡に向かって仮歌を歌いました。深夜2時頃に膝まで海に浸かって“Fight 4 Real!”って(笑)。

――そんな躍動的なラップに負けず劣らず、サウンドも躍動感たっぷりで、とにかく“カッコいい”の一言に尽きます。

SAT:間違いないです! 特にギターとサウンドのマッチングにはこだわりました。僕らがやってるデジタルJ-POPって、ギターが出過ぎてもサウンドが出過ぎてもこの曲のノリにはなかなかならないんです。絶妙なバランスミックス。かなり頑張っています。

MOTSU:しかも、こんなにテンポが速いのに、歌が昭和の歌謡曲みたいに聴き取りやすいんですよ。それって単語自身が持ってるイントネーションを崩さずに使っているからで、その手法を日本は80年代でやめてるはずなのに。

SAT:そのへんは僕、fripSideで10年以上追求してますからね。文字数だけでハメるのが主流になってる今ではダサいと取られがちな手法も、突き詰めれば時代にマッチする可能性があるだろうし、たぶん僕のメロディとか曲調が上手くアニメとシンクロして、MAONちゃんやMOTSUさんから引き出しているんだと思う。“音にマッチングする言葉をちょうだい!”って。

MAON:確かに最初に聴いたときから、曲が言葉を喋っているような感覚があったんです。曲のテーマを伝えてくれているというか、あとは結構キーが高かったので、自然に響く言葉を選んでいかないと歌いづらかったんです。

SAT:やっぱりALTIMAの場合、MOTSUさんのラップが映えるキーっていうのがあるんですよね。そこでボーカルとのシンクロを考えると、どうしても高くなってしまう。

MOTSU:……すみません、ホントに(笑)。

SAT:まぁ、高くても真音ちゃんは全然出ちゃうんでね。そこは心配も無く“YOU、歌えるよね?”っていう感じ(笑)。

MAON:いや、最初に歌ってみたときは“大丈夫そうだな”と思ったんですけど、いろいろ練習していくうちに“やっぱり高いな”って気づきました(笑)。でも、SATさんが出してきたデモの状態がベストなはずだから、できるだけキーを下げることはしたくなかったんです。そこで下げてしまうと違う曲になってしまう気がしたので、もう、練習に練習を重ねてレコーディングしました。

◆インタビュー続きへ
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