カワイ、ピアノづくりの聖地である竜洋工場の生産技術・ノウハウによって作り上げられた「カワイアップライトピアノ Kシリーズ」

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河合楽器製作所はアコースティックピアノ「カワイアップライトピアノ Kシリーズ」7機種を2月16日より発売する。

アコースティックピアノの魅力を改めて見つめ直してラインナップが一新されたKシリーズは、鍵盤・響板・剛性アップなど、機種ごとの特徴を最大限に引き出すための改良を加えて登場。同社のピアノづくりの聖地である竜洋工場の生産技術・ノウハウによって作り上げられている。


▲鍵盤延長の解説図。奥の見えない部分にある支点までの距離を長くすることで、より深く沈み込む。鍵盤の先端と奥の部分を弾いた時の重さの感じ方の差がなくなり、コントロールがしやすくなるというメリットがあるとのこと。

▲ピアノの支柱、響板、フレーム、弦で構成するピアノの心臓部分とも言える構造体「バック」も新開発。たとえば、K-500、K-700はピアノ高を5cmほど高くし、裏側の響板の面積を拡大、低音をより出せるようにしている。

▲K-500、K-700では助響桟という部品を追加することで、響板の無駄な動きを抑え、振動のロスを軽減する。これにより全音域でバランスよく鳴らすことができる。また、左上に響棒を追加し、音の伸びとバランスの改善を図っている。

▲狂いが少なく耐久性の高いピアノとするため、フレームと支柱(間には響板が挟まる)を連結するフレームボルトを採用。調律などの安定性が増すという。17トンもある弦の張力をともに支えるフレームと支柱を連結することで、変形を抑制する。
ラインナップは高さ130cmの「K-700」「K-500」、高さ122cmの「K-400」「K-300」、高さ114cmの「K-200」の5タイプ。「K-300」「K-200」にはホワイトモデルもラインナップする。スタンダードモデルの「K-500」「K-300」「K-200」はスクエアのすっきりしたデザイン。

鍵盤長を伸ばしたために奥行きが増えたが、下前板の両端を斜めにカットすることで全体的にコンパクトに仕上げている。「K-700」と「K-400」はグランドピアノをイメージしたモダンなデザインで、譜面台も大型になっている。

鍵盤の改良点は、表現領域の枠を超える「長鍵盤設計」。フラッグシップモデルの「Shigeru Kawai」や「GXシリーズ」など、グランドピアノにおける設計思想をKシリーズにも持ち込んでいる。モデルごとに鍵盤長を見直し、表現力を追求。

長い鍵盤の採用により、鍵盤の奥で演奏してもフォルテシモからピアニシモまでコントロールしやすくなり、演奏表現の領域がさらに広がっている。

鍵盤は「K-700」「K-500」がファインアイボリー(白鍵)とファインエボニー(黒鍵)、「K-400」以下はアクリル(白鍵)とフェノール(黒鍵)。アクションはいずれも炭素繊維入りABS樹脂の採用で精度・強度・耐久性・均質性を長期にわたって提供するウルトラ・レスポンシブ・アクションII。

ボディは強さとしなやかさを併せ持つよう進化。ハンマーや響板設計の見直しなど、すべてのパーツでクオリティを追求している。なかでも、弦の振動を美しい響きへと変える役割を持つ響板には、科学的な分析と調律技術者の感性をもとに部分的に厚みの異なるテーパー響板を採用。

すべての音域で音量が豊かになり、音の伸びのバランスも向上。また、響板の振動効率を高める助響桟を組み入れ、響棒を追加することで伸びやかに広がる音を実現している。

設計のすべてを見直しボディの剛性も高められている。アップライトピアノの構造をゼロから見つめなおし、フレームボルトと夜暴れる部品で金属フレームと支柱を連結し、弦の張力による変形を抑制。より安定した構造により、美しい伸びのある音を実現した。さらに支柱やフレーム、躯体の補強などが図られている。

シンプルで空間に映えるモダンなデザインも魅力の1つ。また鍵盤蓋が不意に倒れてしまった際に急に閉じることがなく、静かに閉まるソフトフォールシステム鍵盤蓋の採用など、子供の演奏にも安心な設計も盛り込まれている。


▲発表会のラストには石井楓子さんが「K-500」「K-700」で演奏を披露。石井さんは桐朋学園大学音楽学部在学。昨年の日本音楽コンクール第一位入賞をはじめ数々のコンクールや交響楽団との共演など幅広く活躍する。

2月7日行われた発表会には石井楓子さんが登場し、「K-500」「K-700」による演奏を披露。その音については「響板が大きくなっているということで、今までよりも立体感があって、弾いた感じがまろやか」とコメント。「アップライトピアノっていうとどうしても響きがたいらな感じだったり、弾いた時の感覚がちょっと抵抗が少なくて物足りなかったりっていうのがどうしてもある」とし、今回のモデルでの鍵盤長の延長により「より弾いていてちゃんとコントロールできるっていう感覚もありますし、低音も高音も無理なく自然に音が出ている」と続けた。また、発表会の直前に会場の建物内にあった古いモデルのアップライトピアノと比較したとし、その結果、「やっぱり低音とか高音の響きってのがぜんぜん違って、よりグランドピアノに近い」と印象を語った。


▲左からK-700、K-500、K-300ホワイト。

●K-700
価格:966,000円(別売付属品 10,500円)
・88鍵(7 1/4オクターブ)
・アリコート方式(フォア)
・ファインアイボリー白鍵(抗菌効果)/ファインエボニー黒鍵(抗菌効果)
・カワイ・ハンマー(オールアンダーフェルト入り)
・ウルトラ・レスポンシブ・アクションII
・ムク・テーパー響板
・94cmワイド譜面台
・ハードフィニッシュ譜面台
・ペダル 3本( 弱音装置付 )
・ソフトフォールシステム鍵盤蓋(グランドタイプ)
・真鍮ダブルキャスター(前2輪)
・黒塗艶出し塗装仕上げ
・専用高低自在椅子付
・高さ130cm/間口150cm/奥行62cm/重量241kg
・カワイ竜洋工場製

●K-500
価格:819,000円(別売付属品 10,500円)
・88鍵(7 1/4オクターブ)
・アリコート方式(フォア)
・ファインアイボリー白鍵(抗菌効果)/ファインエボニー黒鍵(抗菌効果)
・カワイ・ハンマー(オールアンダーフェルト入り)
・ウルトラ・レスポンシブ・アクションII
・ムク・テーパー響板
・100cmワイド譜面台
・ペダル 3本( 弱音装置付 )
・ソフトフォールシステム鍵盤蓋(レギュラータイプ)
・真鍮ダブルキャスター(前2輪)
・黒塗艶出し塗装仕上げ
・専用高低自在椅子付
・高さ130cm/間口150cm/奥行62cm/重量238kg
・カワイ竜洋工場製

●K-400
価格:714,000円(別売付属品 10,500円)
・88鍵(7 1/4オクターブ)
・アクリル白鍵/フェノール黒鍵
・カワイ・ハンマー(オールアンダーフェルト入り)
・ウルトラ・レスポンシブ・アクションII
・ムク・テーパー響板
・94cmワイド譜面台
・ペダル 3本( 弱音装置付 )
・ソフトフォールシステム鍵盤蓋(ステータイプ)
・真鍮ダブルキャスター(前2輪)
・黒塗艶出し塗装仕上げ
・専用高低自在椅子付
・高さ122cm/間口149cm/奥行61cm/重量230kg
・カワイ竜洋工場製

●K-300
価格:640,500円(別売付属品 10,500円)
・88鍵(7 1/4オクターブ)
・アクリル白鍵/フェノール黒鍵
・カワイ・ハンマー(オールアンダーフェルト入り)
・ウルトラ・レスポンシブ・アクションII
・ムク・テーパー響板
・100cmワイド譜面台
・ペダル 3本( 弱音装置付 )
・ソフトフォールシステム鍵盤蓋(レギュラータイプ)
・真鍮ダブルキャスター(前2輪)
・黒塗艶出し塗装仕上げ
・専用高低自在椅子付
・高さ122cm/間口149cm/奥行61cm/重量227kg
・カワイ竜洋工場製

●K-300 ホワイト
価格:756,000円(別売付属品 10,500円)
・ホワイト艶出し塗装仕上げ
・基本仕様は黒モデルに同じ
・専用高低自在椅子(白)付
・カワイインドネシア工場製
・受注生産製品

●K-200
価格:535,500円(別売付属品 10,500円)
・88鍵(7 1/4オクターブ)
・アクリル白鍵/フェノール黒鍵
・カワイ・ハンマー(オールアンダーフェルト入り)
・ウルトラ・レスポンシブ・アクションII
・ムク・テーパー響板
・100cmワイド譜面台
・ペダル 3本( 弱音装置付 )
・ソフトフォールシステム鍵盤蓋(レギュラータイプ)
・真鍮キャスター(前2輪)
・黒塗艶出し塗装仕上げ
・専用高低自在椅子付
・高さ114cm/間口149cm/奥行57cm/重量208kg
・カワイ竜洋工場製

●K-200 ホワイト
価格:651,000円(別売付属品 10,500円)
・ホワイト艶出し塗装仕上げ
・基本仕様は黒モデルに同じ
・専用高低自在椅子(白)付
・カワイインドネシア工場製
・受注生産製品


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