QUORUM、やはりハードロックは時代遅れなのか?

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QUORUMの2月19日デビューが近づくにつれ、「ハードロックの賛否」が浮上している。久しぶりの大型ハードロックバンドの出現に、「待望論」と「時代遅れ論」が交錯し、どうやら音楽談義のトピックになっているようだ。

◆QUORUM画像

QUORUMは、30代から50代の多くのロックファンからは圧倒的な支持を受けている。若かりし日にハードロックの洗礼を受けた洋楽世代や、自分達で楽器演奏をしている若いバンド世代には諸手を上げて歓迎されており、SNSやアンケートなどには「待ち続けた」「この腐りきった日本の音楽シーンを変えてくれ」「ここまで若手で上手い演奏ができるのはレニクラ以来だ」「今まで見たことが無いバンド力」「他の日本のバンドがゴミに見える」といった主に音楽ジャンルとライフスタイルと演奏力を評価する声が上がっている。

一方で「音かでかくて、うるさいだけ」「歌詞が英語ではわけが分からず、情緒的な部分もない」「ファッションがださい」「客が年寄りばかりだ」「どうせ売れない」と、ネガティブな意見も噴出する。生理的に受け売れられないのか、対バン形式のイベントでは好き嫌いがハッキリし、目当てでない客は1曲ももたずに出てしまうケースもあるという。多くがJ-POP、J-ROCKに親しんでいる中で、ハードロックという音楽は、サルサやタンゴと同じように接触機会がなかった稀有な音楽に映るのかもしれない。長いギターのアドリブソロや楽器の掛け合いなどは、刺激を全く感じない旧態依然とした様式と感じるのだろう。長い髪型がカッコイイかダサいかは価値観の問題だけれども。

抜群のスキルに突き抜けたセンスに触れ、QUORUMを全面的に応援する人も少なくないが、実際は彼らも苦戦を強いられているようだ。HR/HMは何時の世もメインカルチャーになることはなく、マニアックな音楽の一部として、ロックマニアに愛されてきた世界だ。メインフィールドに踊り出ることは考えにくいし、お茶の間に進出することもないだろう。

ミュージシャンズ・ミュージシャンが音楽やアーティストを牽引するように、音楽文化を花開かせるのは、ヒットソングの存在だけではない。ハードロックが輝くフィールドは世界中で厳しい状況に立たされているけれど、この4人の若者たちの行く末が、日本のハードロック環境を少しずつ変えていくのではないか…そんな期待を背負っているのは間違いない。

2月21日にはリリース記念パーティと称してホームグランドの目黒鹿鳴館でライブが行われる。サポートアクトはあるもの実質的なワンマンライブでありその真価が問われる一夜でもある。QUORUMが背負った業を、全身で感じることができる貴重な一夜となることだろう。


<QUORUM [CDリリースパーティ]>
2014年2月21日(金)
@目黒鹿鳴館
開場18:30 / 開演19:00
前\2000(+1D)/当\2500(+1D)
※学生(ドリンク代のみ)要学生証提示
出演:QUORUM / Shoka Okubo Blues Band

「QUORUM」
2014年2月19日発売
SSJQ-0001全5曲  税込 \1,050

<ライブスケジュール>
2014/02/23(日)Zher the ZOO YOYOGI
2014/03/01(土)目黒鹿鳴館
2014/3/27(木)高円寺CLUB MISSION'S
2014/3/30(日)鹿鳴館


◆QUORUMオフィシャルサイト
◆QUORUMオフィシャルfacebook
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