【ライブレポート】『リスアニ!LIVE-4』総まとめ! 多くのアニソン・イベントと一線を画す個性が炸裂した炎の2日間

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1月25日、26日。アニメ音楽誌『リスアニ!』が主催するライブ・イベント『リスアニ!LIVE-4』が開催された。ここでは、その総まとめとして、イベントの総括的なレポをお送りする。あの興奮が今一度!

◆『リスアニ!LIVE-4』拡大画像

このイベント『リスアニ!LIVE-4』が昨今開催される数多のアニソン・イベントと一線を画すのは、なんと言っても各アーティストが生バンドを率いて行うパフォーマンスと、各アーティストが“ミニライブ”規模のセットリストで構成を組み立てることができる曲数の多さだろう。そして、今回の『リスアニ!LIVE』ではニッポン放送の吉田尚紀アナウンサーと鷲崎健という、業界を代表する2大MCが司会進行を務めたことも大きな話題となった。

■2014.1.25(土)


▲春奈るな

▲アイドルマスターシンデレラガールズ

▲OLDCODEX

▲澤野弘之

▲川田まみ

▲fripSide
満員の観客で埋め尽くされた日本武道館。溢れんばかりの期待感で満ち溢れた中、最初に登場したのはスフィアだ。昨年はトリを務めた大人気声優ユニットの登場に、会場は一気に色めき立つ。今年で活動5周年を迎えるスフィアは、大舞台を数々経験してきたキャリアと見事なコンビネーションで会場を4色に染め上げていった。デビュー曲「Futures Stream」を含む5曲を披露し、5周年イヤーである2014年の活動に前傾姿勢の意欲を見せつけていた。

続いて登場したのは、『リスアニ!LIVE』初出場となる春奈るな。昨年は「観客席で見ていた」と語る彼女の初々しさと、緊張感からこぼれ出すように、小柄な容姿から溢れだす情熱に心打たれた。鷲崎健とのトークではゲーム好きの一面を存分に披露するなど、個性をアピールしていた。

続いては、大橋彩香、五十嵐裕美、津田美波、福原綾香、内田真礼、洲崎 綾、原 紗友里、松嵜 麗、佳村はるかによる、大人気ソーシャルゲームから誕生したアイドルマスターシンデレラガールズ。テレビCMでお馴染みとなったヒット曲「お願い! シンデレラ」を冒頭で披露し、パッション、キュート、クールに分かれてユニット・カラーに合わせた曲を披露。ステージ上で転倒するアクシデントもご愛敬、初々しさと愛らしい魅力をたっぷりと振りまいていた。

そしてここで、今年の『リスアニ!LIVE』では最初の男性アーティストとなるOLDCODEX(以下OCD)の登場である。OCDの特徴といえば、Ta_2のフィジカルで徹底的に熱く盛り上げるエモーショナルなパフォーマンスと、ペインターであるYORKE.によるライブ・ペイントだ。怒涛のように攻め立てるラウド・ロックのグルーヴに合わせて、目まぐるしく表情を変えていく絵の色彩。孤高とも言うべき独創性とメッセージを放出しながら、オーディエンスの体力を絞り取るようなOCDらしいステージを繰り広げていた。

続いて登場したのは、今回の『リスアニ!LIVE』の目玉の一つとも言うべき斬新な出演者、劇伴作家の澤野弘之だ。昨年大ヒットを記録したアニメ『進撃の巨人』や、『ギルティクラウン』『キルラキル』『機動戦士ガンダムUC』などの音楽を手掛ける澤野が、バンドとボーカリストを引き連れて参戦。重厚なバンド・アンサンブルに乗せて、アニメ作品の情景が次々にフラッシュバックするような、完成された演奏を披露していく。圧倒的な音圧と、小林未郁やエイミー・ブラックシュレイガー、Aimerらボーカリストたちの絶唱に心から酔いしれた。

続いては、『リスアニ!LIVE』皆勤賞である“I’ve”筆頭シンガーの川田まみ。ガールズ・バンドを引き連れ、自らもギターをかき鳴らしボーカルを取るスタイルはいつ見ても痛快である。新曲「Break a spell」をはじめ、ノリの良いデジタル・ロック・サウンドを軽快に畳みかけていく。大ヒット・アニメ『とある魔術の禁書目録』メドレーでは、レーベルメイトである黒崎真音の「Magic∞world」を振り付きでカバーするなど、観客を喜ばせる新しいアプローチもたっぷり取り入れていた。

そして初日をトリを飾ったのは、2013年「sister’s noise」がオリコン週間チャートで1位を獲得したfripSideである。登場前のムービーで、これまでの活動の軌跡を振り返り感動を演出したかと思いきや、「レールガン全部やります!」の文字が出た瞬間、会場は割れんばかりの歓声に包まれる。大ヒット・シリーズ『とある科学の超電磁砲』すべての主題歌を手掛ける彼らにしかできない正真正銘の大技だが、川田まみの『禁書』メドレーからの流れから考えれば完璧な構成である。小室哲哉と共作した「eternal reality」や、「future gazer」でボルテージを上げながら、途中でsatが参加するALTIMA、南条愛乃が参加するμ’sの曲をショートで挟むなどゆるさも忘れず、オーディエンスの心を掴んでいく。ラストは彼ら最大のヒット曲である「only my railgun」で会場を一つにまとめ上げ、トリらしい見事なパフォーマンスで1日目の幕を下ろした。

◆『リスアニ!LIVE-4』レポ2日めへ
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