【ライブレポート】QUORUM、様々な世代を飲み込んでハードロック新世界へ

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2月19日(水)にミニアルバム『QUORUM』をリリースしたQUORUMが、2月21日(金)に目黒・鹿鳴館で新作のリリースパーティを開催した。

◆QUORUM 画像、PV映像

ミニアルバム『QUORUM』は一部のCD店では初日で売り切れ欠品となるなど、現在のQUORUMは予想以上の反響を追い風にしている。そんな彼らの新作発売記念イベントは、Shoka Okubo Blues BandとRe:plyをゲストに迎えて開催された。22歳のブルースギタリスト大久保初夏を中心としたShoka Okubo Blues Bandがオープニングを飾り、Re:plyはエフェクトを駆使したボーカルスタイルとソリッドな演奏で会場をヒートさせる。

ゲスト2組の勢いあふれるステージからバトンを受けたQUORUMは、ステージ前の幕に映し出された4人のバックショットを合図に「QUORUM」でライブの幕を切って落とした。多くの観客はこの日のライブがQUORUM初体験らしく、ボーカル浪岡のシャウトとラウドな演奏にいきなり度肝を抜かれたようだ。そして、2曲目の「DANGER」で浪岡とギターの北川が絡み合い、カバー曲「COME TOGTHER」の耳慣れたイントロが鳴った瞬間から、会場はすでにQUORUMのペースだ。

浪岡の簡単な挨拶と、はにかんだような「MCは得意じゃないので、曲いきます」という言葉を挟んだ「TENEESSEE」は、いきなりバラードに展開し会場の雰囲気をクールダウンさせつつ、完成度の高さに観客からはため息が溢れる。続いた「3J」では、途中「紫の煙」の解釈を挟んで、リズムを刻んだままのステージを浪岡が退場し、楽器チームによるアドリブバトルがライブのハイライトシーンを演出する。北川のスウィープや速弾きプレイに、ベースの盆子原もビリー・シーンばりの高速タッピングで応酬と、QUORUMの特徴である若手トップレベルの演奏スキルに観客は熱狂だ。

さらに、ドラムの石川のソロもフィーチャーした延々と続くアドリブ合戦は、楽器ファンにはたまらない至福のコーナーとなったに違いない。そこからさらに畳みかけるように「FUSE」「PATIENCE」と続き濃密な内容の本編は終了し、アンコールでは未発表のバラード「ACROSS THE BRIDGE」で、QUORUMの変幻自在のスタイルを強く印象づける。そして最後は、彼らの一番の“らしさ”が詰まった「LIMOUSINE」を披露し、最後の最後まで緊張感のある素晴らしいパフォーマンスでリリースパーティーを大盛況で飾った。

この日のリリースパーティには、クラシックロックをリアルに体験している年齢層はもとより、10代や20代の若い女性を中心とした新しい層のファンが多く会場に詰めかけていた。また、ギターやベースを背負ったまま入場する少年や、夜行バスでやってきた少女など、それぞれが違った思いで会場へ足を運んだに違いない。それ以外にも、業界関係者やミュージシャンが噂を聞きつけて集まり、その完成度にライブ終了後は会場のあちこちで熱い談義が始まっていた。それはまさに、多くの種類の音楽ファンが、QUORUMによるハードロックの新しい狼煙が立ち上がる瞬間を目にしたことになる。そんな記念碑的な一夜は、ライブ全編が映像収録されており、早ければ3月にもさらなるアナウンスが様々なメディアで発表になるらしい。今後の続報を期待しよう。


<QUORUM 『QUORUM』リリースパーティ>
2014年2月21日(金)
@東京・目黒鹿鳴館
セットリスト
1.QUORUM
2.DANGER
3.COME TOGTHER(cover)
4.TENEESSEE
5.3J
6.FUSE(音源未収録)
7.PATIENCE(音源未収録)
en.
8.ACROSS THE BRIDGE(音源未収録)
9.LIMOUSINE

『QUORUM』
2014年2月19日(水)発売
SSJQ-0001 \1,050(税込)
1.QUORUM
2.DANGER
3.TENNESSEE
4.LIMOUSINE
5.3J(Live Recording)

ライブ情報
2014年3月1(土)目黒鹿鳴館
2014年3月27日(木)高円寺CLUB MISSION'S
2014年3月28日(金)吉祥寺クレッシェンド
2014年3月30日(日)目黒鹿鳴館

◆QUORUM オフィシャルサイト
◆QUORUM オフィシャルFacebook
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