【イベントレポート】NICO Touches the Walls、1か月連続開催された<ニコ タッチズ ザ ウォールズ ノ ヒミツキチ「カベ ニ ミミ」>

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2月5日の“ニコの日”に初のベスト・アルバムをリリースし、二度目となる8月の日本武道館公演を目指して快進撃を開始したNICO Touches the Wallsがぶちあげた、新しいライブのかたち。その名も「カベ ニ ミミ」とは、彼らのために作られた期間限定のライブ・スペースで行われる連続公演(1か月で20本!)で、日替わりでテーマやセットリストが変化していく、チャレンジ精神あふれるものだ。

◆NICO Touches the Walls<ニコ タッチズ ザ ウォールズ ノ ヒミツキチ「カベ ニ ミミ」>拡大画像

その第十五夜にあたる2月20日は“auスマートパス会員限定公演”で、スマートパス会員だけが参加できる特別なライブ。auスマートパスは、24時間通してタイムラインでお得な情報をキャッチすることができ、利用可能な人気アプリは500本以上。さらにクラウドを使ったフォト・アルバム、150チャンネルが聴き放題の音楽、映画やドラマ、アニメが見放題の映像、コミック、小説、写真集も見られる電子書籍など、どれも低価格の定額制で提供している。ほかにも様々なクーポンや、スマホを守るセキュリティ機能もついて、スマホやタブレット向けのサービスの充実ぶりは業界最高レベル。現在は新生活や学生生活を応援するキャンペーン「学生LUCKY」を展開している。そんなauスマートパスとNICO Touches the Wallsがタッグを組み、NICOのライブへの新たな入口を作ろうという画期的な試みだ。

「俺らの秘密基地へようこそ。“カベ ニ ミミ”は、普段のライブではやれないことを自由に行う場所です。ルーティンをぶっ壊して、新しいライブのかたちを楽しんでほしいと思います」

ボーカル・光村龍哉の最初のMCからも、メンバーの気持ちの高まりがビンビンに伝わってくる。この日のテーマは“夜”で、全体の選曲やプロデュースを担当するのはギターの古村大介。「anytime,anywhere」「サドンデスゲーム」など、序盤はアップテンポの曲でぐいぐい押すが、中盤では深みのあるスローやミッドテンポの曲を次々と繰り出して、会場内のムードは次第に深い夜の闇の中へ。光村の歌とギターだけの静かな前半から、バンド全体でエモーショナルな高まりへと至る「夢一号」、アダルトなムードとメロウなサウンドでしっとり聴かせる「プレイヤ」など、名曲名演が続出する。

「都会を離れて、どこかの山の中で、夜ひとりでいる時間を想像してみてください」

光村のMCが伝える夜の闇の世界と、普段のライブではあまりやらないスロー/ミッドテンポの楽曲中心のセットリストが、幻想的な心地よさをかもしだす。ラストは「武家諸法度」「夜の果て」、そしてアンコールでは「image training」と、おなじみの曲でいつものように盛り上げてくれたが、後味は大人っぽい苦味の効いた深く濃厚なもの。この日のライブを体験したファンは、「NICOってこんなに深みのあるバンドだったのか」と、新鮮な驚きを感じたに違いない。

そして、ライブ終了後。心地よく疲れた体に充実した表情を浮かべる4人に、今日の感想をたずねてみると、「“夜”をテーマにしたのは今日で3回目ですけど、最終的な完成形ができたと思います」(坂倉心悟/ベース)、「毎日テーマが変わるんですけど、その中でも1曲ごとに演奏のニュアンスを変えるのがすごく楽しい。今までのライブとは違うところまで行けてると思います」(対馬祥太郎/ドラム)と、確かな手応えを語ってくれた。今回の「カベ ニ ミミ」で彼らは、これまでリリースした曲のほぼすべてを演奏しているが、それもバンドにとって非常に刺激的だという。


「全部の曲に同じ愛情を注いで作っているけど、ライブでやれる機会はなかなかないので。これをやりたいバンドはほかにもいっぱいいるんじゃないか?と思います。ロックバンドの未来のために、というと大袈裟かもしれないけど、すごいことをやれてるなと思います」(光村)

この日は“auスマートパス会員限定公演”ということで、スマートパスから情報をゲットした、NICOのライブ初体験のリスナーも相当数来場。そんな人たちからもらった質問を、メンバーに直接ぶつけてみると──。まず「ライブに臨む時に気をつけているポイントは?」という質問に、光村は「まず自分たちが楽しくなければライブじゃない」と即答。初めてライブに来るファンにお薦めの1曲は?という質問には、「「THE BUNGY」は聴いておいてほしいな」と答えてくれた。

「ライブでやってるバージョンと、CDのバージョンが全然違うのが、僕らのライブの醍醐味のひとつで、それが一番如実に現れてるのが「THE BUNGY」。CDだと3分半だけど、15分ぐらいやる時もありますから。その、ギャップ萌えを楽しんでいただければ(笑)」(光村)

NICO初心者は、まずは最新のベスト・アルバム『ニコ タッチズ ザ ウォールズ ノ ベスト』を、そして3月5日リリースのニューシングル「ローハイド」をチェック。来る8月19日の武道館公演に備えて、これから5か月間は楽しい“予習”の時間だ。

「今までライブでお客さんと作り上げてきた、NICOの文化みたいなものがあって、それをまとめたのがベスト盤です。初めての人には特に聴いてほしいです」(古村)

「「ローハイド」は、今年の僕らの決意表明の曲です。ここから走り出して、またさらに先に、いっぱい面白いものを今年は提供できるという思いを込めて。8月の武道館は、僕ら的には、4年前の武道館のリベンジだと思ってるんですよ。あの時はお客さんに盛り上げてもらったなという印象があるので、次は僕らがみんなを盛り上げたい。華麗なリベンジを果たしたいと思います」(光村)

そしてNICO Touches the Wallsから、auスマートパス会員へのメッセージ。もっと自由に、もっと思い通りに、信じたロックの道を走り続ける彼らにとって、ライブは新たなリスナーと出会える大切な入口だ。その入口を通って会いに来てくれた人たちに、ほかのどこにもない刺激と感動を味わってもらうのが、ロックバンドの役目だと光村は力強く語ってくれた。

「そうやって入口を増やすと同時に、出口も増やすべきだなと思ってるんですよ。いろんな入口を通ってライブに行けますといっても、それがいつも同じようなものだったら、つまらない。何が起こるかわからないのがライブの醍醐味なので、今日来てくれた人たちが、auスマートパスという入口を通って来たのなら、思いがけない出口を、俺らは常に用意しておきたいです」(光村)

終演後、「普段からいろんなアーティストのライブをスマホでチェックしている」という、観客のひとりに話を聞いてみると──。「auスマートパス(http://auone.jp/)のタイムラインで会員限定ライブの存在を知って申し込みました。NICO Touches the Wallsのライブ参加は今回が初めてだけど、すごくよかった」とのこと。また別のファンは、「auスマートパスの会員でなかったので、わざわざ会員になってこのライブに来ました。auスマートパスは会員限定コンテンツがたくさんあるようなので今後も定期的にチェックします」と、“auスマートパスという入口を通って来た”様々なリスナーたちが、素晴らしいライブに出会えた喜びを語ってくれた。新たな入口を作り出すauスマートパスと、予測できないライブの醍醐味を生み出すNICO Touches the Wallsの動向に、これからも要注目だ。

■New Single「ローハイド」
2014/03/05 release
【完全生産限定盤 CD+DVD】KSCL2433-4 ¥3,619(税抜)
【通常盤(CDのみ)】KSCL2435 ¥1,165(税抜)
01.ローハイド
テレビ朝日系全国放送「musicるTV」2月度オープニングテーマ
02.太陽が笑ってら
映画『セブンデイズ リポート』主題歌(2月8日から劇場公開中)
03.イミテイション・ゴールド(cover)
<DVD>
1125/2013LIVE@Zepp DiverCity
01.1125のテーマ*
02.アビダルマ*
03.そのTAXI,160km/h
04.衝突
05.錆びてきた
06.サラ=レイニーデイ*
07.レオ
08.demon(is there?)
09.武家諸法度
10.ストロベリーガール*
11.GANIMATA GIRL
12.GUERNICA *
13.ニワカ雨ニモ負ケズ*
14.N極とN極
*印 初DVD化楽曲

◆auスマートパス
◆au スマートパスPresents! 学生LUCKY
◆NICO Touches the Walls オフィシャルサイト
◆NICO Touches the Walls レーベルサイト
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