昭和30年代の“古き良き東京”の音が1枚のアルバムに

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昭和34年に発売された“古き良き東京”の音源集LPを元に新たに編集制作されたアルバム『東京の音』が発売になった。

『東京の音』は、まさに東京の音を集めた企画アルバム。音源は、いまから55年前の1959年(昭和34年)、当時の東京の新旧様々な音を録音したものだ。このアルバムではその元となる録音を再編集し、昭和の東京風景を撮影し続けた秋山武雄の写真と、昭和の時代を軽妙な語りで解説してくれる泉麻人のエッセイともに愉しむことができる、というもの。

収録内容は、東京駅横須賀線、比較的閑静な午後三時の発着の音から始まり、芝浦の芸者衆が演奏する芸者のお座敷、浅草、鷲神社の酉の市、人形町の末広亭で収録した寄席の下座音楽、上野寛永寺の鐘、祭りばやし、築地魚市場での数万のマグロを売りつくすセリの声など。24もの昭和30年代の東京の音が収録されている。

ちなみに、iTunesなど主要音楽配信サービスでも配信がスタート。実際にその音を試聴することができる。聴けば、これがなかなか興味深い音源であることがわかるはずだ。

【作品概要】
『東京の音』
“音”で振り返る日本人の原風景
全24トラック収録
収録曲
Tr.01東京駅…東京駅横須賀線、比較的閑静な午後三時の発着。
Tr.02芸者のお座敷…芝浦の芸者衆が演奏する「初春」「さわぎ」「かっぽれ」。
Tr.03酉の市…浅草、鷲神社。毎年11月に行われる酉の市で熊手商人による掛け声。
Tr.04寄席の下座音楽…人形町の末広亭で収録した「米あらい」「四丁目」「猫じゃらし」。
Tr.05上野寛永寺の鐘…上野寛永寺、朝六時を知らせる鐘の音。
Tr.06両国の花火…隅田川。毎年7月に開催される“川開き”の花火大会。
Tr.07祭りばやし…子供たちの神輿や千年以上も古くから伝わるお神楽の音楽。
Tr.08築地魚市場…午前5時50分。数万のマグロを売りつくすセリ売の声。
Tr.09新内流し…夜更けに街を三味線で弾きながら流す音楽をスタジオで録音。
Tr.10池上本願寺のうちわ太鼓…池上本願寺。信徒、約150人の集団参詣。
Tr.11ニコライ堂の礼拝と鐘…東京神田にあるギリシャ正教会の日曜礼拝と鐘の音。
Tr.12チンドン屋…もっともポピュラーな「タケス」の演奏。
Tr.13虚無僧の尺八…深編笠を被り托鉢で生活をしていた虚無僧による尺八の音。
Tr.14銀座四丁目午後五時…銀座が最も雑踏の激しい時。時計台の鐘が午後五時を告げる。
Tr.15浅草木馬館の安来節…木馬館の「安来節」はジャズの如き演奏で観客を喜ばせる。
Tr.16支那そば屋のチャルメラ…夜更けの盛り場。哀愁をおびたチャルメラの笛が響く
Tr.17夜回りの拍子木…“火の用心”の声と共に聞こえる犬の声と拍子木。
Tr.18深夜の銀座火事…昭和33年12月、徹夜で録音中に銀座で偶発した火事。
Tr.19浅草の呼込とサーカスのジンタ…景気づけに演奏されるジンタバンドの「天然の美」。
Tr.20子供の遊び…女児たちの「縄とび遊び」と、「桃太郎さん」「鬼ごっこ」などの情景。
Tr.21国電お茶の水、学生の駅…最も学生の昇降が激しい駅。電車の発車音も聞こえる。
Tr.22相撲の太鼓…相撲の開催を告げる「一番太鼓」と横綱出場のどよめき。
Tr.23隅田川のポンポン蒸気船…水上の運輸を担うポンポン蒸気船。水上と橋の上からの録音。
Tr.24三越のパイプオルガン…閉店後の深夜に録音した「お江戸日本橋」「さくらさくら」。


◆東京の音 - Various Artists(iTunesが開きます)
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