【ライブレポート】<U-EXPRESS LIVE 2014>二日目は、ケイティ・ペリーや少女時代、きゃりーなど世界的ガールズアーティストも集結

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ユニバーサル ミュージック主催ライブ・エンタテインメント・シリーズ<U-EXPRESS LIVE 2014>が3月1日および2日、さいたまスーパーアリーナで開催された。同シリーズは、“U=ユニバーサルミュージック”と“U=YOU(オーディエンス)”で、“コンサート開催までのわくわくする気持ち”や“演奏が始まる瞬間の心地よい緊張感”などを共有し、新たな感動を創りだすイベントを目指してスタートしたものだ。熱いロックフェスとなった初日のレポートに続いて、ガールズ・ポップ・フェスとなった二日目のステージをお届けしたい。

◆<U-EXPRESS LIVE 2014>二日目 拡大画像

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【Day2:3月2日(日)】

<U-EXPRESSLIVE 2014>2日目のスタートを飾るのは、シェネルだ。累計セールスが1千万ダウンロードを突破したラブソングのプリンセスにして、洋楽と邦楽のジャンルを超えた活動を続ける彼女は、男女4人のダンサーを引き連れ、EDMテイストのアッパーチューン「フォール・イン・ラヴ」「バーニング・ラヴ」をメドレーで披露、エネルギッシュなステージングによって会場の熱気を引き上げる。続いて、「来てくれてありがとう。みなさん、愛してます!一緒に歌って。Ready?」というMCとともに極上のラブソング「ベイビー・アイラブユー」へ。まっすぐな愛情を描いたこの曲は、会場全体にロマンティックな雰囲気を生み出し、サビパートではシェネルといっしょに口ずさむ観客の姿も。この温かい一体感が<U-EXPRESSLIVE>の魅力であることを象徴するようなステージだ。

また、シェネルはMCで、「実は最近よく聴いている大好きな日本の曲を正式に英語でカバーさせてもらえることになったの!」と喜びを客席に伝えた。そのカバー曲とは、2013年よりNTTドコモのCMソングに起用され、配信サイトで19冠を獲得したSPICY CHOCOLATEの大ヒット曲「ずっとfeat. HAN-KUN & TEE」であり、その英語詞カバー曲となる「ずっと(English Ver.)」がこの日、初披露された。思いがけないサプライズに客席から拍手が溢れる。そして、ラストナンバーは「ビリーヴ」(映画「BRAVEHEARTS海猿」主題歌)だった。壮大なスケール感を持ったこのバラードからは、彼女のシンガーとしての才能がダイレクトに伝わってきた。

続いて、原宿ストリートファッションのカリスマ・ショップスタッフから青文字系(原宿)ファッション誌の人気モデルへ、さらにはアーティストといて華々しくデビュー、という経歴を持つUnaがステージに登場した。まずはDJと女性ダンサー4人が、EDM系のトラックとスタイリッシュなステップを融合させたパフォーマンスを見せる。そこにUnaが登場し、「SK8ER GIRL」を放つ。最新鋭のエレクトロサウンド、ポップなメロディと本格的なラップを組み合わせたボーカル、そして、“好きなことに向かって、突き進め!”というメッセージ性を含んだ歌詞がひとつなった楽曲は、Unaのキャラクターにぴったりだ。続くバウンシーなビートを軸にした「BOOM BOOM BOOM」では、ダンサーとともにシンクロ率の高いダンスを披露。ステージを後にする際の完璧なウォーキングを含め、ファッション性とサウンドとキャラがしっかりと一致したアクトだった。

ステージはここでサプライズが。バラエティ番組『テラスハウス』主題歌としておなじみのテイラー・スウィフトのナンバー「We Are Never Ever Getting Back Together」の日本語カバーを歌う女性シンガー“MACO”が登場した。そのステージではテイラー・スウィフトの「22」の日本語バージョンと「We Are Never Ever Getting Back Together」をメドレーで披露。瑞々しいボーカルをストレートに響かせ、客席からも大きな拍手が送られた。

3組目は、韓国語や日本語、英語を操るボーダレス・シンガー、ジェイミンだ。グランドピアノが置かれたステージに、クラシック、ロック、ポップスなど幅広いジャンルで活躍する名ピアニストの富樫春生が登場、エモーショナルな旋律を響かせた。オーディエンスがじっくりとその熱き音色に聴き入る中、ジェイミンがステージに現れると、客席に手を振りながら最新アルバムの「Cross The Border」へ。ドラマティックなメロディラインとともに“遮る壁なんてない 言葉を持たないで生まれたあの日のように 願い歌に乗せて”という普遍的なメッセージを伝える。ひとつひとつのフレーズに強い感情を込めながら、大きな感動を生み出していく彼女の歌は、観客の記憶にいつまでも刻まれることになるだろう。さらに愛する人に対する切実な思いを描いた「Sorry」も。“ピアノと歌”というシンプルなスタイルと奥深い表現が結びついた素晴らしいステージとなった。

続いては、きゃりーぱみゅぱみゅ、この日のスペシャルゲストとしての登場となる。2013年にリリースされた2ndフルアルバム『なんだこれくしょん』がチャート1位を獲得、現在はワールドツアー真っ最中のきゃりーがステージに登場すると、場内の熱気がグンと上がった。日本のカワイイカルチャーの象徴として世界的な人気を誇るきゃりーは、2日目のヘッドライナーを務めるケイティ・ペリーも実は大ファンだったりする。カラフルな衣装のキッズダンサーとともに、これまたカラフルな電飾が付いたピンクのドレスがかわいい衣装でステージに立ったきゃりーは、「なんだこれくしょん」「インベーダー」「みんなのうた」を続けざまに披露した。途中で大きなクマさんが登場したり、一緒に手拍子したり、楽しい演出もたっぷりだ。さらに、楽曲は2月26日にリリースされたばかりの「ゆめのはじまりんりん」へ。“これからの未来は自分次第なのでしょ”というポジティブなメッセージをしっかりと手渡すようなボーカルが強く心に残る。“kawaii”をキーワードに独自の進化を遂げるきゃりーぱみゅぱみゅの最新モードを体感できたポップ&キッチュな充実のパフォーマンスとなった。

イベントの終盤を盛り上げたのは、少女時代だ。ステージの中央で純白のミニドレスに身を包んだメンバーが登場すると、大きな歓声とともに会場がピンクのサイリウムで染まった。ライブは2011年のヒット曲「MR.TAXI」からスタート。アッパーな4つ打ちビート、超キャッチ―なフレーズ、緻密なフォーメーションから繰り出されるダンスがひとつになり、少女時代にしか表現できないダイナミックで華やかなパフォーマンスが生み出されていく。

「<U-EXRESS LIVE 2014に参加できて、とってもうれしいです!」というスヨンの挨拶のあとは、最新アルバム『LOVE & PEACE』収録バラード「EverydayLove」へ。エモーショナルにしてソウルフルなボーカル、そして卓越したコーラスワークもまた、このガールズグループの魅力だ。ステージ後半はアッパーチューン「GALAXYSUPERNOVA」「LOVE&GIRLS」を立て続けに披露し、大きな興奮を生み出した。彼女たちは4月26日(土)から始まる全国アリーナ・ツアー<GIRLS’GENERATION~LOVE&PEACE~Japan 3rd Tour>でも、さらに新しいステージを見せてくれるはずだ。

<U-EXPRESS LIVE 2014>のトリを飾るアーティストはケイティ・ペリーだ。2013年10月に発売したニュー・アルバム『プリズム』が全米および全英で1位を獲得、全世界で470万のセールスを突破するなど、その華麗な歌声で世界を魅了。日本でもオリコン洋楽ランキング1位を記録し、世界第1位のツイッターのフォロワー数を保有するなど、“プリンセス・オブ・ポップ”の称号にふさわしい活躍を続けている。そんな彼女は、この日も最高のエンターテインメントを見せてくれた。ド派手なミニのワンピース姿で登場したケイティは、まず全米チャート7週連続1位を獲得した大ヒットシングル「I Kissed A Girl」を放ち、会場全体に心地よい高揚感をもたらす。ロックとダンスミュージックが有機的に混ざり合ったサウンドやパワフルなメロディを響かせるボーカル、男女8人のダンサーとともに展開されるシアトリカルなパフォーマンスが見事に一体化した世界最高峰のステージを披露した。

また、「Dark Horse」ではケイティがTEEを呼び込み、この場所、この瞬間でしか見られないコラボレーションが実現する。さらに代表曲「CaliforniaGurls」「TeenageDream」のメドレー、ディスコ・ティストの「HotNCold」、ハウスミュージックのエッセンスを感じさせる「Walking On Air」、オーセンティックなポップチューン「Last Friday Night」など、彼女の幅広い音楽性が伝わるシーンが続いた。本編ラストの「Roar」も強烈なものだった。“‘Cause I am a champion and you’re gonna hear me ROAR(だって私はチャンピオン、あなたは私の唸り声を聞くのよ)”というフレーズは、ケイティ・ペリーの存在感そのものを表すかのようだ。ボクサーのようにロープ・スキッピングをする演出もカッコいい。そしてアンコールでは、出だしをバラード調にアレンジした「Firework」を披露、豊かな感動とともに2日間にわたるイベントのエンディングを飾った。

現在のアメリカのメインストリームを象徴するような、圧巻のステージは<U-EXPRESSLIVE 2014>のラストに相応しいもの。豪華アーティストが競演したイベントは、2日間で計25,000人の音楽ファンを熱狂させる一大フェスとなった。

■<U-EXPRESS LIVE 2014>
2014年3月1日(土)13:30開場/15:00開演/19:45終演
2014年3月2日(日)13:30開場/15:00開演/19:00終演
さいたまスーパーアリーナ(埼玉県さいたま市中央区新都心8番地)
主催:UNIVERSAL MUSIC / WOWOW / テレビ朝日
後援:MTV / J-WAVE
企画制作:U-EXPRESS LIVE 2014実行委員会
協力:さいたまスーパーアリーナ
動員数:3/1=12,500人、3/2=12,500人(2日間計:25,000人)

■Day2:3月2日(日)
15:00 シェネル
15:40 Una
15:55 MACO(サプライズ出演)
16:00 ジェイミン
16:25 きゃりーぱみゅぱみゅ(Special Guest)
17:05 少女時代
17:55 ケイティ・ペリー


◆Day1:3月1日(土)レポートへ

◆U-EXPRESS LIVE 2014 オフィシャルサイト
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