キッスのポール・スタンレー「エースのしたことは犯罪」

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キッスのフロントマン、ポール・スタンレーが、バンド初期のエース・フレ―リー(G)との関係について語った。ポールは、エースが才能と可能性を自ら台無しにしたことをとても残念に思っているという。

◆キッス画像

彼は『Guitar World』誌のインタビューでこう話した。「最初のころ、俺らは魔法のような力を持っていた。演奏が上手かったからってわけじゃない。ロックンロールの魔法っていうのは、妙技とは関係ない。エースと俺が一緒になると、素晴らしい演奏ができた。でも、俺の中では、エースのしたことは犯罪だ。彼はとてつもない可能性と才能を棒に振った。バンドを始めたとき俺が一緒にプレイしていたエースは彗星だった。彼はまぶしいほど輝き、本当に才能があった…」

「でも、練習するのを止め、自分のテクニックを台無しにするようなことに関わり始めた。彗星が光を失っていくのが見えたよ」

ロックの殿堂入りのセレモニーでその魔法のような2人の演奏がまた見られるのではないかと期待されたが、結局、ポールとジーン・シモンズは「すべての人を満足させることはできない」と、キッスはセレモニーでプレイしないことを発表した。

オリジナル・メンバー4人での演奏に固執していたエースは、『Los Angeles Times』紙からの問合せにメールで返答し、「俺のギター・プレイ、歌、曲作り、パフォーマンス、プロデュースの技量は、過去と同じかそれ以上だ。俺が、あの有名なKISSロゴ…、それにトレードマークとなったスペースマン・キャラのメイキャップをデザインしたにも関わらず、ジーンとポールはずっと、俺がバンドに貢献するのを出来るだけ少なくしようとしてきた」と不満をぶちまけた。

ロックの殿堂入りセレモニーは4月10日開催。演奏はなくともキッスのメンバーは出席するようだが、どの顔ぶれが揃うのか定かではない。

Ako Suzuki, London

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