【イベントレポート】メタルにまつわる混沌を説く<ヘドバントークショーVol.2>

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3月5日、BIBLIOPHLIC&bookunion新宿にて“ヘドバン不動産代表取締役”の掟ポルシェ、“V系魔人捜査隊隊長”の恒遠聖文、“懲りないBABYMETALクレイジーラヴ”な梅沢直幸編集長による、音楽カルチャー誌ヘドバンの<ヘドバントークショーVol.2>が開催された。

◆<ヘドバントークショーVol.2>画像

「ヘドバン Vol.3」巻頭をブチ抜いて大特集されたBABYMETALのファンから、掟ポルシェが布教するCARCASS(カーカス)のファン、そしてガチメタラーまで、「ヘドバン」の混沌とした世界観を象徴するような観客の見つめる中、トークショーのラウンド2が始まった。

恒遠聖文:(最初に何を目当ての参加かを挙手でチェック)前回よりもBABYMETALファンの方が増えてますね、相変わらずカーカス話を聞きにいらした方も増えて。

掟ポルシェ:「ヘドバン VOL.3」では単なるマンション「カーカス白鷺」の話を書いたんですけど(笑)

恒遠聖文:いや、僕もその話を聞くのが楽しみで楽しみで。

梅沢編集長:実は「ヘドバン」のツィッターでの反応がBABYMETALに次いで多かったのが、「カーカス白鷺」の記事なんですよ。

掟ポルシェ:他の雑誌じゃ書かせてくれないでしょ、不動産物件のことなんて(笑)。編集部註※「カーカス白鷺」とは数年前ネット上で掟ポルシェが発見した東京鷺宮にあるマンション。本誌では『なぜカーカスなのか?大家さんがカーカスのファンなのか?カーカスとの関連は?などの謎を探る』として実際にその物件に関して、掟氏、梅沢編集長がカーカスの音源の日本発売元代表と共に現地取材を行い、不動産屋や住人にまで話を聞くなどしてかなりの頁を割いた記事を掲載している。

恒遠聖文:普通の雑誌だと、写真1枚撮って載せて終わりの企画ですよね。

掟ポルシェ:現地取材&座談会までやって、原稿の文字数のオファーがなんと4,500字!本当にマッドな編集長です。で、しかも謎は全然解決していない!(笑)。いろいろ調べてもハードルが高くて調査が行き詰まってしまって。ま、それくらいちゃんとしたマンションなんですよ。

詳しくは本誌をお読みいただくとして、カーカスに関連したもの総てをチェックしないと気が済まない掟ポルシェならではの、マッドなこだわりと愛情に溢れたトークがこの後も続いた。ちなみにカーカス(CARCASS)とは“動物・鳥などの死骸”の意味で、画像検索をしてもバンドか動物の死骸写真しか出てこない。

梅沢編集長:掟さんが広めてることもあって、カーカス人気がすごいことになってます。

掟ポルシェ:昔では考えられなかったことですよ。この20年でかなり状況も変わったし。だって、アルバム『サージカル・スティール』とかBURRN!誌の人気投票でアルバム部門1位でしょ、ギタリストでも1位、バンドも3位!

梅沢編集長:そんなカーカスが5月に来日します。

掟ポルシェ:ゴールデン・ウィーク中全部で5公演あるので、どうしても外せない用のある日以外の4公演は行きます!

恒遠聖文:僕、カーカスは掟さん効果で聴き始めましたから。

梅沢編集長:カーカス白鷺の記事からカーカスを聞こうという女子高生もいるし(笑)。

恒遠聖文:プロレスで言う“活字プロレス”ですよね。実際に試合を見なくても活字になった物を読むだけで成立するという。知り合いでカーカスを聞いたことはないけど記事を読んで既にカーカスのファンになった人もいます。これって“活字カーカス”ですね(笑)。

梅沢編集長:メタルのバンドでは初じゃないですか。聞いたこともないのに活字から入ってくるというのは。

掟ポルシェ:ルックスから入るというのはありましたけどね、物件からというのは(笑)。俺、メタルってほとんど聞いてないです、カーカス以外のデスメタルのことは全然知らないし。

梅沢編集長:今号、伊藤政則さんに「セーソク学園」という企画で実際に講義をしていただいて、そこで伊藤さんと掟さんが真正面に対峙している図をカラー頁で掲載したんですね。いやぁ、あれほどいい光景はなかったですね。

恒遠聖文:長髪だけどメタルの匂いがしない人と、片やメタルの匂いしかしない人(笑)。

梅沢編集長:今回の「ヘドバンVol.3」では、“メタル濃度が低い”という声がツイッターでありました。でも「ヘドバン」はメタルの最前線を扱っているわけじゃないですから。

掟ポルシェ:メタルの中でも、“これ取り上げていいのか?”って分からないところ、例えばBABYMETALとかを取り上げるから面白い。

恒遠聖文:BABYMETALの武道館はどうでした?

梅沢編集長:センター・ステージでオール・スタンディング。観客がスゴい数でした。魔法陣とかステージの真ん中部分がせり上がるとか、カッコよかったしメタルって感じでしたね。

掟ポルシェ:BABYMETALのやっていることは凄いですよ。メタルにしろアイドルにしろジャンルとして恥ずかしかった時代が長かったものを合体させて、さらに新しいものにしていくなんていうのは、凄く夢のある話じゃないですか。

梅沢編集長:今回の「ヘドバン」はその部分を誌面でやった感はあります。BABYMETALのアルバム・リリース・タイミングでしたけど、全体を「異種格闘技戦」というくくりにして、他の登場メンバーを考えた構成にしました。

恒遠聖文:浜田麻里さん、西城秀樹さんですからね。

掟ポルシェ:なんの雑誌だかわからない、メタルって言われても困るし(笑)。

梅沢編集長:小室哲哉さんも違うし(笑)。でも、よく読むとどこかでつながっている…というのを読んで欲しいですね。西城秀樹さんは“メタル歌謡”の始祖として登場していただきました。

恒遠聖文:ヘドバンでやりたいのはそういうことなんですね。“活字カーカス”とか、“活字BABYMETAL”とか

梅沢編集長:メタルも語りたいし、アイドルも語りたい。本人たちが話さないから周りは余計に語りたくなる。そこが一番おもしろいかな。

梅沢編集長:「ヘドバン」次号は、カーカスの記事も考えているんですけど。時期的に原稿の締め切りが。

掟ポルシェ:そう言われても、俺、見るのが忙しいからなぁ。原稿書くのは悪いけど二の次(笑)。

梅沢編集長:お願いしますよ(笑)

恒遠聖文:僕は「V系魔人伝」が連載になったんですけど、思わぬ落とし穴に気がついて。1980年代っていろんな魔人バンドがいたんですけど、今写真を見るとみんな結構地味なんですよ(笑)。

掟ポルシェ:でも、プロモ・ビデオとかって結構派手でしょ。目からビームを出すのって魔人の定番だし(笑)。

恒遠聖文:だから昔の魔人より、掟さんが前号で取り上げたShitfuckerとかを世に出した方が面白いですよね。

梅沢編集長:再開した伊藤政則さんの「セーソク学園」はガチで参加者募集してます。

恒遠聖文:あと、カーカス情報があれば掟さんに。

掟ポルシェ:「カーカス白鷺に住んでる」「なぜカーカス白鷺という名称なのか」とか知っている方がいたら是非!

後半、恒遠聖文が持ち込んだ“グラム歌謡”「EVERYBODY DANCE」西城秀樹などを聞きながらも、ほとんどカーカス話に終始した「ヘドバントークショーVol.2」。しかし“活字カーカス”“活字BABYMETAL”という、「ヘドバン」の存在意味を象徴する名言も生まれた実り多き一夜となった。

※写真左より梅沢編集長、掟ポルシェ、恒遠聖文

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