ジーン・シモンズ「あなたは栄誉を分かち合えません…それはないだろ」

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4月、ロックの殿堂入りを果たすキッスのジーン・シモンズが、受賞式でパフォーマンしないと決めた理由を明らかにした。シモンズとポール・スタンレーは、オリジナル・メンバーや現在のメンバーに加え、ブルース・キューリックやエリック・カーなど過去に在籍したメンバー全員と栄誉を分かち合いたいと考えていたが、主催者からオリジナル・メンバーのみステージに上がるよう言われ、それでは現在のメンバーに失礼だと思ったそうだ。

◆キッス画像

ジーン・シモンズは、Entertainment Weekly Radioでこう話した。「ポールと俺でエースとピーターに電話をかけ“よう、おめでとう。あの頃、お前らと並んで立っていることを光栄に感じていた。ロックの殿堂入りで、また一緒に並んでアワードを受け取るなんて誇りに思うよ”って言ったんだ。あいつらも喜んでいた」

「そしたら、Rock and Roll Hall of Fameは俺とポール、エースとピーターっていうオリジナル・ラインナップだけを殿堂入りさせるつもりだって知ったんだ。だから“ああ、OK、じゃあ俺らプレイしないよ。アワードだけ頂く。ありがとう”って返事したんだ。“なに、言ってるんだ?”って言われたから、“俺らと同じようなグループ、イーグルスみたいなのがいて、イーグルスにいたメンバーは全員、殿堂入りした。それなのに、俺らはたった7年しか一緒にいなかったオリジナル・ラインナップの栄誉しか称えられないって? 俺ら、40年やってるんだぜ”って言ったんだ」

「トミーとエリックは20年間バンドにいる。エースやピーターの2倍半だ。彼らをないがしろにし、俺らだけ…、ステージに上がってプレイしろって? ないね、それはない。想像してみろよ。殿堂入りするってセレモニーに呼ばれました。でも、人生で最初に付き合った人しか連れて行けませんなんてこと。いま愛している人はどうなるんだ? その人は来れない。家にいろ、あなたは栄誉を分かち合えません。それはないだろ」

ロックの殿堂入りのセレモニーは4月10日開催。2014年はキッスほか、キャット・スティーヴンス、ホール&オーツ、ニルヴァーナ、リンダ・ロンシュタット、ピーター・ガブリエルが殿堂入りする。

Ako Suzuki, London
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