ブルース・スプリングスティーン、未発表新曲をアナログ盤で

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ブルース・スプリングスティーンが、完全未発表曲4曲を収録した12インチ・アナログEP『American Beauty』をレコード・ストア・デイ用に限定発売する。プレス枚数は全世界で7,500枚という超レア・アイテムで、日本ではSony Music Shopにて数量限定販売される。もちろん在庫が無くなり次第販売終了となるものだ。

◆ブルース・スプリングスティーン画像

レコード・ストア・デイとは、世界中のレコードショップとアーティストが一体となってCDやアナログレコードを手にする面白さや音楽の楽しさを共有する、音楽ファンのための年に一度の祭典で、2014年は4月19日に開催となる。

12インチ・アナログEP『American Beauty』に収録されるのは、最新作『ハイ・ホープス』など近年のアルバム用に録音されつつも、未発表のままとなっていた楽曲群だ。未発表曲と言えどその完成度はアルバム楽曲と遜色ないもので、アルバムの流れにそぐわなかったという理由で収録から外されたものという。スプリングスティーンは「アルバムは長い物語のひとつの章」と考えており、主題や基調音に沿った楽曲のみを慎重に選ぶ。その結果、多作家であるスプリングスティーンのライブラリーには数多くの宝物がごろごろと眠っているわけだ。

「俺たちがレコードを1枚録音するときは、常にアルバムの2~3枚分の曲を録音してきたんだ。その結果、たくさんの曲が使われないままに残っている。アウトテイクじゃなくって未発表曲がね。それらは今から思うとレコードに入れるべきだった曲もあったし、レコードになった曲と入れ替えてもおかしくない曲がたくさんあって、99%仕上がったままで保管室に眠っているんだ。俺はレコードとレコードの間にとても長い時間がかかるから、何らかの音楽を発表する、ずっと長い間発表したかった音楽を世に出す機会を探していた。俺の作品を辿る同じ旅だけど、ちょっぴり異なった道筋なんだね」──ブルース・スプリングスティーン

4月23日には2013年に「ミュージケア・パーソン・オブ・ザ・イヤー」を受賞したスプリングスティーンを讃える豪華トリビュート・コンサートが映像化され、『ブルース・スプリングスティーン・トリビュート』としてBlu-ray DiscとDVDで発売される。パティ・スミス、ニール・ヤング、ジャクソン・ブラウン、エルトン・ジョン、スティングからマムフォード&サンズ、ジョン・レジェンドなど豪華アーティストが集結し、スプリングスティーンの名曲を披露している作品だ。こちらもお見逃しなく。

『American Beauty』
4月15日発売
※レコード・ストア・デイ用12インチ・アナログEP 150 GRAMM VINYL
A1.American Beauty
A2.Mary Mary
B3.Hurry Up Sundown
B4.Hey Blue Eyes

A1. 「American Beauty」
ボス節全開のまさにアンセム的なR&Rナンバー。『ハイ・ホープス』の「Frankie Fell In Love」をちょっとテンポ落としてズッシリとしたリズムで展開したような曲。ブルース自身が弾くスライド・ギターがいい味付けになっており、シャウトし続けるヴォーカルも聴きどころ。

A2. 「Mary Mary」
近年のアコースティックサイドのブルース。リフが「We take Care Of Our Own」を彷彿させる。ブルース、パティ、ロン・アニエロ、チャーリー・ジョルダーノ他参加。Violin, Cello, Stringsも入ってじわじわと盛り上がっていく。

B3. 「Hurry Up Sundown 」
ストレートなメジャーコードの王道のR&R。最後のほうでちょっと今までのボスにはないようなタッチも感じられる珍しいポップナンバー。この曲はドラム以外ブルースが一人で演奏。リード&バックヴォーカル、ギター、ベース、キーボード、ピアノ、グロッケンシュピール(鉄琴)など全て演奏。他参加してるのはドラムのJosh Freeseのみ。彼は『High Hopes』の「This Is Your Sword」でもクレジットされてるので、その頃のセッションと思われる。Josh FreeseはセッションドラマーとしてSting, Devo, The Offspring, Nine Inch Nailsなどに参加。ちなみに1997年から2000年にかけてガンズ・アンド・ローゼズに参加していた。

B4.「Hey Blue Eyes」
この曲はEストリート・バンドのマックス・ワインバーグ、ロイ・ビタン、ゲイリー・タレント、ニルス・ロフグレン、パティ・スキャルファ、スージー・タイレル他参加。プロデューサーはブレンダン・オブライエン。『Magic』『Working On a Dream』の頃の録音と思われる。曲調としては「This Hard Land」のアコースティック版のような感じで、途中でかぶさってくるブルースとパティのファルセットのコーラスと、遠くで鳴るニルスのペダルスティールが相まって、とても美しい。

『ブルース・スプリングスティーン・トリビュート』
4月23日発売
DVD SIBP-244 \4000+税
Blu-ray Disc SIXP-19 \5,000+税
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