エイリアン、叙情派北欧メロディック・ロック復活

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オリジナル・ラインナップでの復活を果たした北欧メロディック・ロック・バンド、エイリアンのニューアルバム『イターニティー』が2014年6月18日に発売となる。ベテランらしい見事なまでのキャッチーでメロウな叙情派ロック・サウンドを聴かせてくれる作品だ。

◆エイリアン画像

1986年、ギターのトニー・ボルグとシンガーのジム・ジッドヘッドにより結成されたスウェーデン、イエテボリ出身のエイリアンは、Virginとの契約を果たしABBAのポーラー・スタジオで録音したThe Marbles のカバー曲「Only One Woman」でチャートを駆け上り、ヒットを記録。さらにB面の「Somewhere Out There」もヒット、一気に人気を博す存在となった。

しかし、シンガーのジムはソロを目指しバンドを脱退、新たにMADISONのピート・サンドベリを新シンガーとして迎える。そしてアートワークを変更した1stのリミックス・バージョンを発売するも、1990年にギターとボーカル以外のメンバーが脱退してしまう。そんな中で2nd『Shiftin'Gear』をリリースし、トニー・ボルグのソロ作『Tony Borg』を発表後、ボーカル他メンバーを交代させ、3rd『Alien』を1993年にリリース、1995年には4thとなる『Crash』を発表し、1997年に2枚組ベスト&シングル集『Best & Rare』を発表するも、バンドの名前は次第に聞かれなくなってしまう。

ライヴ盤『Live In Stockholm 1990』(2001)をリリース後の2005年、ジム・ジッドヘッドがALIEN復帰を宣言し、久々のアルバム『Dark Eyes』を発表し、2010年にはオリジナル・メンバーが完全集結、再結成を果たしたバンドは挨拶代わりのシングル「Ready To Fly」を発表した。2013年はデビュー作25周年記念盤『Alien 25th Anniversary』(2CD)をリリースし、ファンの注目を集める中、ついに新作『Eternity』を完成させたというわけだ。

レコーディングは2013年8月1日にスタートし、2013年いっぱい作業は続けられたという。完成したサウンドはオリジナル・ラインナップだからこそ醸し出せるエイリアン節が満載となり、高品質でキャッチーかつメロウなテイストも健在であることが証明されている。長い時を経て、熟成された感性と貫禄さえ感じさせてくれる見事な作品は、叙情派北欧メロディック・ロック好きを歓喜させる見事な復活アルバムだ。

エイリアン『イターニティー』
2014年6月18日発売
BKMA-1024 2,389 円(税抜価格)+ 税
1.In Love We Trust
2.Unbroken
3.Love Will Lead Me Home
4.I Believe
5.Summer Of Love
6.What Goes Up
7.I'm A Fighter
8.Wildheart
9.Liar, Liar
10.Look At Us Know
11.Burning Heart
12.In Truth
13.Introduction(by Jim Jidhed)*
14.Ready To Fly*
15.Eternity(Instrumental)*
*日本盤追加収録曲
※13.Introduction(by Jim Jidhed)はヴォーカリストによる約8秒のコメントを収録
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