谷本貴義×RYO:SUKE(WING WORKS)対談「アニソンとビジュアル系の架け橋に」

twitterツイート

「ドラゴンボール改」や「獣拳戦隊ゲキレンジャー」の主題歌など、アニソン/特撮ソングを唄うシンガーであり、数多くの楽曲やアーティストの制作を手がけてゆくプロデューサーとして活躍中の谷本貴義。元少女-ロリヰタ-23区のベーシストであり、今はボーカリストとしてWING WORKSというソロ・ワークスを動かしている、ヴィジュアル・シーンの中で異彩を放つ表現者であるRYO:SUKE。今回この二者によりジャンルを超えた対談が実現した。

◆谷本貴義、RYO:SUKE(WING WORKS) 画像

2人とも、アニメ&アニソン/ヴィジュアル系それぞれのシーンの活性化はもちろん、2つのジャンルで活躍している人たちや、それぞれのジャンルが好きな人たちとの手を繋ぎ、世界へ向けより大きな音楽文化へ発展させていきたい野望を抱いている。以下へ2人の対談を掲載する。

   ◆   ◆   ◆

谷本:僕自身は、タイアップに縛られない純粋なオリジナル・ソングもいろいろ作ってるし、音源化もすれば、ライブでも歌ってるんですけど。アニソンの場合、「その作品が求める世界観を表現」していくことが大切。しかもアニソンは一人で作るものではなく、制作者や原作者など、その作品を形作っているいろんな人たちの求める意見をとりまとめたうえで生まれてくるものが多い。さらにその楽曲を表現するうえでも、子供向けのアニメなら、観る子供たちに伝わりやすく。格闘系の物語なら高揚する感情を持って唄うなど、その作品が一番活きる歌の表現も求められる。だからこそ、数多くの引き出しも持ってなきゃいけないんだけど。そういう制作を多くやっているせいか、RYO:SUKEくんのような「自分の世界を貫き、表現しているスタイル」に、すごい憧れがあるんだよ。

RYO:SUKE:僕、今の発言とはまったく逆のことを思ってます。アニソン・シンガーって、いろんな人たちの意見を集約させたうえで生まれるものでもあるけど。それを聞き手側に「この作品の顔です」と命を与えていく人って、やはり歌い手なわけじゃないですか。歌い手の僕にとって、そこは今一番掴み取りたい領域。「どうしたら自分の世界をより歌そのもので伝えて行けるだろう」…そんな風に捉えながら、僕はこのシーンを憧れの目で見ていますからね。

谷本:RYO:SUKEくんが言ったように、そのアニメ作品の顔を背負い、先頭を切って唄ってゆく感覚はあるね。

RYO:SUKE:アニメの主題歌って、その作品の最初のイメージを決定していくものじゃないですか。それに携われるというのは素晴らしいことだと思います。

谷本:テーマ曲を聞いた瞬間、その作品の物語がパッと頭の中に蘇る。確かにそこは、アニソン歌手として活動していくうえでの醍醐味であり、この仕事を演ってて良かったなと思えるところだからね。でも、RYO:SUKEくんだって、ステージ上ですごく面白い表現方法を取っているじゃない。ただのライブではなく、一つのストーリーを作り、そのテーマに沿って演奏が進んでいく。すでにライブ自体が、一つの劇場に於けるSHOWを見ている感覚だからね。

RYO:SUKE:ありがとうございます。自分が表現しているのは、みずからが原作者となって作り上げた自分自身の描いた物語を、視覚聴覚触覚などすべての感覚を刺激する形を持って表現していくこと。その想いが伝わってくれたらいいなと思い、ワンマンではライブハウスだとしてもステージセットも組んでいますからね。僕が理想としているのが、みずから作りあげた物語に投影したメッセージやテーマ性。それを受け取った人が、何かしら人生のプラスになることを感じてもらえたら、という気持ちなんですよ。

谷本:そうやって、人の心を動かせるって素晴らしいことだよね。なんかさ、一緒にそういうのを作りあげようよ。一緒にライブを演るでもいいからさ。

RYO:SUKE:それ、やりましょうよ、本気で。ジャンルの壁を壊すじゃないけど。枠を超え、いろんなアーティストさんやファンの人たちが混じり合っていく。それ、すごくいいなと思います。

谷本:出来れば、一緒に何かしら新しい表現スタイルを作っていきたいよね。

RYO:SUKE:「アニソンだ」「ヴィジュアル系だ」ではなく、一つの物語やテーマ性の中へ、互いのジャンルで活動している人たちが混じりあってゆく。そういう形を持って表現するのが一番の理想なんでしょうね。そのうえで、互いの持ち曲を交換して歌ったり。

谷本:あっ、それ演りたいな。最後にアニソンやヴィジュアル系の歌を一緒にセッションしたりさ。

RYO:SUKE:それ、俺も唄いたいです!

──互いの今後の予定ですが、まず谷本さんは6月18日(水)に「ドラゴンボール改」(魔人ブウ編)のオープニング・テーマ曲『空・前・絶・後 Kuu-Zen-Zetsu-Go』をリリース。6月28日(土)には、新宿RUIDO K4を舞台に「谷本貴義ワンマンライブ 2014「Regeneration」と題したワンマン・ライブを開催します。

谷本:今回もメンバーには、ギターに元CLOSEのKENJIくんにMASQUERADEの広末慧くん、ベースにSIAM SHADEのNATCHINさん、ドラムにLC5のakiくんを迎えて行います。今回のテーマが「Regeneraion」。”Regeneraion”は直訳すれば「再生」、「復活」といった意味。思春期時期でもあった中学生の頃の僕は、傷ついて悲しかったり、心悩んだりしたときに、いつも音楽に助けられていた。その音楽によって自分の心が再生していく感覚も、あの頃はありました。そういう気持ちを僕は、今回のワンマン・ライブを通して自分自身も取り戻したければ、僕と同じ感覚をみんなとも共有していきたい。同じようにこのライブを観た人たちに元気になってもらいたいし、少しでも心を癒せたらと思ってる。もちろん、お馴染みのアニソン・ナンバーも十分用意しますので、そちらの面でも楽しめるはず。とにかく「僕自身が音楽に救われた少年だったからこそ、今回のワンマンを通して僕は、その音楽に恩返しをしたい」と思ってる。

RYO:SUKE:それ、すごく共感です。むしろ、そうでないと音楽って響いていかないと僕も思っていること。

谷本:RYO:SUKEくんも、いろんな予定が決まってるよね。

RYO:SUKE:今年春からのライブの予定を僕は「THE LIVE WORKS #1」と名付け、今はその真っ最中です。始動してからの一年の間に作り上げた世界が『STAR GAZER MEMORY』『VAD†MAN~sorry, this is "MACHINATION"~』『不死鳥-FENNIX-』と題した3枚の作品であり、その世界観を具現化すべくワンマン・ライブも行ってきました。その作品を持って行う「THE LIVE WORKS #1」の集大成として、まずは6月4日(水)に、3本のシングル曲のMusic Clipと、この1年間の活動の模様を追ったライブ/ドキュメンタリー映像を収録した、『「CINEMA WING-The Chronicle Movies -』を発売します。さらに、この1年間の活動を集大成する形で、僕の生まれた日である7月6日(日)に、新宿BLAZEで主催イベント「GOD IS IN THE DISPLAY vol.5」を開催します。それを行ったあと、秋からは全国ツアーを皮切りに「THE LIVE WORKS #2」へ突入していきますから。

谷本:RYO:SUKEくんのすごいところがさ、一つ一つコンセプトを持ってライブを演っているじゃない。その原動力がすごいっていうか。なんで、そうしようと思ったわけ?

RYO:SUKE:僕、学生の頃は絵描きか漫画家の道を考えてて。美大へ進もうと思っていながら、その道ではなく、同時に始めていたバンドの道へと結果的には進んだのですが…僕が憧れたビジュアル系というジャンルは、楽曲を通した物語性やビジュアル面を含め、それらをすべて含んだ一つの芸術として表現していた場。とにかく僕は、自分の思い描く物語を、音楽を軸にした芸術として具現化したかったんですよ。

谷本:ぜひ今度はその物語を、アニソンとビジュアル系の架け橋となる世界で形にしようよ。

RYO:SUKE:それ、すごく面白そうなので、ぜひ演りましょう!

   ◆   ◆   ◆

谷本貴義
2014年6月18日発売
ドラゴンボール改(魔人ブウ編) オープニング・テーマ《通常盤》
『空・前・絶・後 Kuu-Zen-Zetsu-Go』
COCC-16867 / ¥1,200+税

ドラゴンボール改(魔人ブウ編) オープニング・テーマ《限定盤》
『空・前・絶・後 Kuu-Zen-Zetsu-Go』(CD+DVD)
COZC-941-2 / ¥1,800+税

<谷本貴義ワンマンライブ 2014「Regeneration」>
2014年6月28日(土)新宿RUIDO K4
開場 18:00/開演 18:30
■Musicians
Guitar:KENJI( ex CLOSE)、広末慧(MASQUERADE)
Bass:NATCHIN (SIAM SHADE) Drums:aki(LC5)
料金 前売¥4000 当日¥4500 (1ドリンク代別)
一般チケット 5月3日~ イープラスにて http://eplus.jp/sys/

WING WORKS
2014年6月4日発売
「CINEMA WING」-The Chronicle Movies -
1Disk DVD / WGWKD-10001 / 6,588円(Tax in)

<WING WORKS PRESENTS LIVE EVENT「GOD IS IN THE DISPLAY vol.5>
2014年7月6日(日)新宿BLAZE
時間:Open 16:00 / Start 16:30
料金:前売¥3,800 / 当日¥4,300(DRINK代別)
出演:WING WORKS/メガマソ/DEZERT/GIGAMOUS/Blu-BiLLioN(ゲスト)/他
【一般】5/11
イープラス http://eplus.jp(PC・携帯共通)
ローソンチケット 0570-084-003(Lコード:77497)
チケットぴあ 0570-02-9999(Pコード:230-593)
問い合わせ:DISK GARAGE 050-5533-0888(平日12:00~19:00)

<WING WORKS 2014 LIVE CIRCUIT「THE LIVE WORKS_#1>
5/19池袋EDGE
5/24名古屋JAMMIN'
5/25渋谷REX
6/3福岡DRUM SON
6/5岡山IMAGE
6/7大阪MUSE
6/8名古屋ELL fit all
6/11TSUTAYA O-WEST
6/23池袋EDGE
7/6新宿BLAZE<#1 FINAL>

『V-ANIME collaboration -femme-』
2014年05月14日発売
TKCA-74059 / ¥2,857+税
『V-ANIME collaboration –homme-』
2014年03月26日発売
TKCA-74051 / ¥2,857+税

◆谷本貴義オフィシャル・サイト
◆WING WORKSオフィシャル・サイト
◆BARKS ヴィジュアル系&VROCKチャンネル「VARKS」

twitterこの記事をツイート

この記事の関連情報

amazon
amazon