【インタビュー】ν[NEU]、こだわりの壁を壊してぶつかりあったときに、心の壁が壊れた

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2014年7月で結成5周年を迎えるν[NEU]が、7月2日(水)に5周年記念アニバーサリーシングルとして「ひとりじゃない」を発売する。同時に<★5th Anniversary★ONEMAN TOUR 2014>と題した全国ツアーを全30本実施。現状、発表になっているのは24本。残りの6本の詳細に関しては、7月7日・渋谷TSYTAYA O-WESTのライブで発表になるので、しばしお待ちいただきたい。

◆ν[NEU]画像

現在、5周年YEARのスタートに向けて準備中のν[NEU]。彼らの最新インタヴューを、ここにお届けしよう。

■「ひとりじゃない」は、ν[NEU]が
■ひと回り大きくなって原点回帰した作品。

――ν[NEU]は、7月で結成5周年を迎えます。

ヒィロ:気がついたら5周年。ここまで、アッと言う間でした。

みつ:確かにそうなんだけど。でも、自分たちの中ではとても濃い日々だったのも確かなんで。

ヒィロ:ν[NEU]は、結成から2年後にメジャー・デビューしたんですけど。デビュー前と後を比べても、だいぶ変わってきたのは自分らでも実感出来ることですからね。

――当初は攻撃的なサイバー・スタイルを全面に押し出していたν[NEU]ですが、メジャー展開以降は、生音を重視したハートフルな楽曲展開に変わってきています。

みつ:デビューしてからの変化もそうですけど。ここ1年内こそ、音楽面やメンバー内の意識面でも、俺ら的には、いろんな出来事を通して大きく変わってきた時期だったんじゃないかと思います。

――それは、どんな変化だったのでしょうか。

みつ:この(ヴィジュアル系という)ジャンルって"何でも有り"なぶん、勢いや見た目、話題性で注目を集めるなど、俺らの中でジャンル特有のアプローチに何処か甘えていたなと思っていて。同時にν[NEU]は、「メロディを大事にしていく」という意識を、この5年間ズッと持ち続けても来た。その、「あるべき音楽の姿」をもっと大事にしようと強く思い始めたのが、ちょうど1年くらい前のこと。そうなると、自然に生まれる音楽スタイルも変わってくというか。それまでの"ライブハウスで生きる音楽性"から、"何時か先にあるホール展開も見据えた音楽"に変化し始めた。その辺から、音楽性は一気に変わっていったよね。

ヒィロ:そうだね。インディーズの頃は、とにかく勢いを一番に重視していたように、スピード感や攻撃的のある音楽が多かったんですけど。ν[NEU]がデビューした年に東日本大震災があったことから、「自分たちは何で音楽を演っているのか」「何を伝えたいのか」を深く考えるようになったし。そこから、より「伝えたい」意識が大きくなっていきましたからね。

――楽曲自体もハートフルになってきた印象は覚えます。

みつ:それは、「心」というのがテーマになっていたからだと思います。その想いをとくに強く出したのが、5周年を記念して発売する最新シングルの「ひとりじゃない」。ここには、自分たちの音楽的なルーツ面も反映された、まさに"ひと回り大きくなって原点回帰した姿"が投影されています。

ヒィロ:ここまでいろんな音楽を表現しながら。改めて今、自分たちが大好きな「歌を届ける」という音楽性に辿り着けた気がします。

――「ひとりじゃない」の歌詞に、みつさんはどんな想いを込めました?

みつ:今回は、メンバー自身のことが頭の中にあったうえで書いた歌詞。2014年1月に渋谷AXで演ったワンマン・ライブを終え、メンバー内で「今の自分たちが一番伝えたいことって何だろう」など、今後の展開についていろいろ話し合いを重ねていく中、「この5人でいたからこそ」という想いや、ファンの子たちや事務所の人たちなど、「自分らの夢をいろんな人たちに支えてもらいながらここまで進んでこれた」ことを実感。そういう想いを、素直に言葉にしていきました。

■ν[NEU]5年目にして、黒船来航
■ペリーが来航して鎖国を辞めた?

――みなさん、「ひとりじゃない」に対してどんな想いを抱いてます?

ЯeI:やっとここまで来れたなって感じですね。それと最近、昔のバンドさんの楽曲をコピーする機会が増えていく中、「うちら、こういうバンドになりたかったんじゃないか」と思えてきたことも大きかった。それが、結果的に「ひとりじゃない」に繋がった感じもしています。しかも「ひとりじゃない」は、ライブのことなど一切考えることなく、ただただ純粋に「良い楽曲を作ろう」という意識のみで作りあげたのも大きかったと思う。

華遊:ν[NEU]5年目ニシテ、黒船来航。ペリーガ来航シテ鎖国ヲ辞メタッテ感ジデス。

みつ:それ、どういうこと?一人一人がこだわりの壁を壊してぶつかりあったときに、鎖国していた心の壁が壊れた。この「ひとりじゃない」を通していいスタートの切れる、鉄砲伝来な楽曲です。

タクミ:……。俺は、ようやく「自分のギターに説得力が出たな」と自分で実感しているところです。いろんな人らと接し、いろんな風に心を動かされてきたことが、自分のギターに対する表現にも現れてきたと言うか…。以前の僕こそ、まさに人との接触を鎖国していた性格だったんで。

みつ:そこは、人一倍鎖国タイプだったよね。

タクミ:そう。全部一人でやらないと気が済まないというか、みずからを徹底して追い込むタイプだったんですけど。いろんな人と接することで得られるものも、実際多いんですよ。それを、この1年くらいで多く味わってきたからこそ、それまで覆っていた表現の鎧を全部脱ぎ捨て、今は、裸の自分になってギターを弾いていれば、その演奏に強い自信も持っている。そう変われたことが大きかったなと思います。

みつ:今回のシングルは5種類発売し、それぞれに異なる計5曲の新曲をC/Wとして入れるんですけど。そこには、俺やタクミ自身が作曲した楽曲や、メンバー内での共同作業で生まれた歌もあるように、そこでは新しいν[NEU]の表情も提示していれば。歌詞でも、「ひとりじゃない」と関連した流れを作っている。なので、そちらも楽しみにしていてもらいたいですね。

■感じた想いが音楽に重なりあったとき
■その歌が心に響いていく。

――7月6日からは、年内いっぱい掛けた全国ツアーがスタートします。

みつ:現在は、初ホールとなる9月28日の渋谷AiiA Theater Tokyoまでの23ヶ所24本のライブを発表。渋谷AiiA Theater Tokyoを筆頭に、いくつかの会場でSOLD OUTも記録しています。

ヒィロ:未発表の残りのぶんも、7月7日の渋谷TSUTAYA O-WESTのライブで発表します。とくにファイナルとなる会場は、ν[NEU]最大キャパで挑もうと思っていますから。

――2014年のν[NEU]は、本当にいろんな人たちを巻き込みながら進み続けていますよね。

みつ:最近すごく思うのが、「なんで音楽にみんな心震わせていくのか」ってこと。その人の人生が…その人の苦難や喜びなど、いろんな道を通して感じた想いが音楽に込めた想いと重なりあったとき、その歌が心に響いていくんだなと俺は思っていて。俺ら自身、いろんな道を歩みながら感じた気持ちを、その都度音楽に変えて表現し続けてきた。その気持ちと重なり合う人たちが増え続けているのは、素直に嬉しいこと。それと、<あの頃に戻ろうとすることはない どこまでも行こう この先も>という、「ひとりじゃない」に記した歌詞のように、バンドを組んだ当初テーマにしていたことを、5年目にして同じよう唄えるのも、なんか素直に嬉しいんですよ。

ヒィロ:しかも、ひとまわり大きく成長した姿としてね。

ЯeI:その想いを、もっともっと全国の人たちに届けていかないと。今回のツアーでは初めて行く場所もあるように、まだまだν[NEU]は全国制覇が出来ていないのも、現実。近いうちに全国制覇はしたいなと思っている。

タクミ:2013年より改めて感じているのが、いろんな人との出会いを大切にしながら生きてこそ、自分の成長に繋がるということ。なので、これからも人との出会いを大切に生きていたいなと思います。

ヒィロ:7月でν[NEU]は結成5周年を迎えるわけですけど。いまだ安定した気持ちもなければ、新人のような意識のまま野望を胸に突き進み続けている。それに、気持ちが安定してしまったら、それは詰まらないこと。なので、何時までもフレッシュな気持ちで走り続けます。

みつ:4月に、ν[NEU]第一章を集大成したライブとなった1月26日・渋谷AXでのワンマンを収録したLIVE DVDが出たんですけど。その変わり目のきっかけとなる姿も観てもらったうえで、ぜひ「ひとりじゃない」に触れてもらいたなと思ってる。

華遊:ν[NEU]ハコレカラモ、ヴィジュアル・シーンノ坂本竜馬トナリ、時代ヲ切リ裂キ続ケテイキマス!

TEXT:長澤智典

「ひとりじゃない」
2014年7月2日発売
初回盤 ¥1,250+税
※初回生産限定盤(8Pブックレット:メンバー写真を使用した5種類のデザイン)
Type A POCS-9053「ひとりじゃない」+「カップリングA」
Type B POCS-9054「ひとりじゃない」+「カップリングB」
Type C POCS-9055「ひとりじゃない」+「カップリングC」
Type D POCS-9056「ひとりじゃない」+「カップリングD」
Type E POCS-9057「ひとりじゃない」+「カップリングE」

通常盤 ¥1,000+税
※ロゴを使用したデザイン違いのジャケット5種類
※収録曲は初回盤と同様
Type A POCS-1161「ひとりじゃない」+「カップリングA」
Type B POCS-1162「ひとりじゃない」+「カップリングB」
Type C POCS-1163「ひとりじゃない」+「カップリングC」
Type D POCS-1164「ひとりじゃない」+「カップリングD」
Type E POCS-1165「ひとりじゃない」+「カップリングE」

『NEW YEAR ONEMAN 2014.1.26』
2014年4月30日発売
SHIBUYA-AX LIVE DVD LIMITED EDITION
DVD PVAX-14430 ¥6,000(tax in)
※トールケース・ブックレット付(4P)
01.starting over
02.カレイドスコープ
03.Jumping Lady!
04.D's Wonderland
05.YES≒NO
06.APOLLON
07.RED EMOTION~希望~
08.Key of Life
09.cube
10.妄想接吻
11.LAB
12.The 25th Century Love
13.member solo
14.ピンクマーブル
15.妄想接吻2
16.エンドロール
17.everlasting light

<★5th Anniversary★ONEMAN TOUR 2014>
7月6日(日)渋谷REX(FC限定)
7月7日(月)渋谷TSUTAYA O-WEST
7月12日(土)神戸VARIT.
7月13日(日)広島NAMIKI JUNCTION
7月18日(金)岡山IMAGE
7月20日(日)大阪MUSE
7月21日(祝)名古屋ell.FITS ALL
7月26日(土)高崎CLUB FLEEZ
7月27日(日)新潟BLACK STAGE
7月30日(水)新横浜NEW SIDE BEACH!!
7月31日(木)滋賀U☆STONE
8月2日(土)熊本DRUM Be-9 V2
8月3日(日)福岡DRUM Be-1
8月8日(金)仙台MACANA
8月10日(日)長野CLUB JUNKBOX
8月16日(土)郡山#9
8月17日(日)HEAVEN'S ROCK 宇都宮
8月23日(土)京都MUSE
8月24日(日)金沢AZ
8月30日(土)HEAVEN'S ROCK さいたま新都心
8月31日(日)柏PALOOZA
9月5日(金)札幌KRAPS HALL
9月6日(土)札幌KRAPS HALL
9月28日(日)渋谷AiiA Theater Tokyo

◆ν[NEU]オフィシャルサイト

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