【インタビュー】Sensation、3rdアルバムに高度な演奏力と綿密なアレンジ「テーマはスポーツにフィットする、身体を動かしたくなるインスト」

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Sensationが5月14日、3rdアルバム『Sensation III』をリリースする。卓越した演奏力と綿密なアレンジを武器に構築された全10曲は、凄腕ミュージシャンが集結した4ピースならではの華やかなインストゥルメンタルに仕上がった。アルバムコンセプトは“スポーツ”。1曲目からラストまで、常にレッドゾーンの中で揺れ続けるようにリスナーを高揚させる表情豊かなサウンド&プレイについて、現在B’zほか、様々なアーティストのサポートギタリストも務めるSensationの中心人物、大賀好修に聞いた。

◆「Fantasista」ミュージックビデオ

■ジャズの要素も採り入れてますが、土台としてロックがある
■「Fantasista」はサンバビートを融合させたSensationの新しい世界観

──BARKS初登場インタビューということで、まずはSensation結成の経緯や音楽性について聞かせてください。

大賀:元々僕らメンバー4人は、アーティストのバックバンドや、サポートミュージシャンの仕事で一緒になることが多かったんですね。結成のきっかけは3年前の東日本大震災でした。チャリティーライブのためにメンバーを募ったところ、集まったのがこの4人で。ライブを通して、人間的にも、プレイヤーとしても信頼できるメンバーが揃ったことを感じて、これを期に4人でやりたいなということは、全員が同じように考えていた。それで前からやりたかったインストバンドを組むことにしました。

──音楽性の面でこだわっていることは?

大賀:Sensationらしい音楽ということが大前提です。具体的に言うと、4人の複雑なフレーズが合わさることでコードに聴こえるというアプローチ。まずはそれが一つの大きなテーマとしてありますね。それにインストバンドというと、アドリブやジャムが多いけど、それはジャズの仕事のときにやればいい。Sensationの音源に関しては、しっかり計算して、細部まで作り込んだものをパッケージするようにしています。一方ライブでは、インプロヴィゼーションを楽しんでもらえるシーンも作っていますけどね。自分がリスナーの立場になったときに、まず、聴きやすかったり、メロディーが耳に入ってくるというのはすごく重要なことだと思っているので、曲を作るうえでは常に考えています。

──そういうスタンスが奏功して、Sensationの音楽はインストゥルメンタルに馴染みがないリスナーも楽しめるものになっています。

大賀:そう言ってもらえると嬉しいです。インストバンドですけど、メンバー全員歌ものも大好きなんですよ。そういうところを上手く活かせているとは感じています。

──Sensationの聴きやすさは、5月14日にリリースされる3rdアルバム『Sensation III』にも反映されています。それに、今作で言うと「Kaleidoscope」や「Head Game」のように、効果的な場面転換が華やかさを生んでいる楽曲が多いことも特徴です。

大賀:まさにこだわりを持っている部分で、いつもいろいろ試しているんですね。1stアルバム『Sensation I』を作ったときから、僕は最初にできたアレンジを平気で捨ててしまうんですよ。「Kaleidoscope」は、ドラムレコーディングの途中までアレンジを変えていましたから(笑)。アルバムの1曲目に収録するということで、Sensationらしさを押し出したいという想いから、結局15通りくらいのアレンジを考えました。

──15通り!? すごいですね!

大賀:その中からベストと思えるアレンジを選んでカタチにしたんですけど、ドラム録りをしている最中にベースソロを入れたくなって(笑)。ドラムの車谷に、「ごめん。ちょっとベースソロを入れたいから、8小節ハイハットだけにしておいて」と(笑)。ベースの麻井には「ごめん、ベースソロ入れたい。データを送るから、仮のベースソロ入れてみて」みたいな(笑)。

──大賀さんもすごいですけど、そういうリクエストに平然と応えるメンバーのみなさんにも驚きです。

大賀:本当に(笑)。もう大変ありがたいなと思っています。

──でしょうね(笑)。ということは、楽曲の場面転換などは4人でジャムって作るのではなく、基本的に大賀さんが考えているんですね?

大賀:そうしていることが多いです。ただ、バンドですから、メンバーとコミュニケーションを取りつつ制作したいので、現場に4人で集まって作ることもあります。たまに、他のメンバーがデータを作って送ってくれることがあるんですけど、そういうときに僕は、ドラムのパターンを勝手に作り変えて送ったりするんですね。そうすると、また違うドラムパターンに変わって返ってきたり(笑)。風通しよく意見の出し合いをして、みんなの個性を活かすようにしたい。それがすごく楽しいんですよね。

──いい方法ですね。『Sensation III』に向けて曲を作っていく中で、指針になった曲などはありましたか?

大賀:アルバムのテーマとして、“スポーツ”があったんです。スポーツにフィットするような音楽とか、身体を動かしたくなるような音楽。僕らはジャズの要素も入れていますけど、土台としてロックの部分を大事にしたくて。今回はSensationのアッパーな面をフィーチャーしたかったんです。そういう意味では「Fantasista」はアルバムの指針になりました。このバンドをやろうと決めたときに作ったメロディーに、ラテンやサンバのビートを融合させてスポーツ感のある曲に仕上げることができた。これはSensationの一番新しい世界観だなと思ったんです。

◆インタビュー(2)へ
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