DIV、結成2周年アニバーサリーライヴで「新しいDIVをお見せします」

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DIVが5月10日(土)、EX THEATER ROPPONGIにて結成2周年記念ワンマン<DIV 2nd Anniversary LIVE>を開催した。

◆DIV 画像

2013年3月、3分でソールドアウトとなった結成1周年記念ワンマン@TSUTAYA O-WESTからの1年間、彼らの快進撃は止まるところを知らなかった。10月にリリースした1stフルアルバム『ZERO ONE』がオリコンインディーズチャート1位を獲得したことをはじめ、11月に行なった新宿BLAZEワンマンが60秒でソールドアウト、それを受けて2014年2月に開催した<感謝祭ツアー>も4会場全公演が即日完売する勢い。

そんな彼らの結成2周年記念となるワンマンライヴの会場は、EX THEATHER ROPPONGIだ。フロアに足を踏み入れると、ステージの上手、中央、下手の3ヵ所に設置されたお立ち台の側面に記してある文字が、目に飛び込んできた。上手側に書かれていたのは「Drift to the EX」。直訳すると「EXに流れ着く」という意味だが、これは5月7日にリリースされた最新シングル「漂流彼女」と、今日の会場名を掛け合わせたもの。その言葉通り、彼らのライヴを求めて会場に辿り着いたオーディエンス達がフロアでそのときを待ち構えている。

場内が暗転すると、客席からは大歓声が巻き起こった。しかしライヴはそれを静めるように、近未来感のあるドライなアンビエントサウンドが会場を静かに飲み込んでいく。天井に吊るされたミラーボールに内蔵されているLEDが、フロアをぼんやりと青く照らす中、ステージ後方天井から電飾が施された巨大なバンドロゴが登場すると、再び大歓声が。CHISA(Vo)、将吾(Gt)、ちょび(Ba)、satoshi(Dr)の4人は、場内に流れている無機質的なSEを切り裂くように、ラウドなバンドサウンドを一気に解放。ライヴは、彼らの1stアイテムに収録されていた「ANSWER」からスタートした。オーディエンスは一斉に拳を振り上げ、頭を振り回す。

この日のセットリストを説明するのであれば、下手側のお立ち台に書かれていた「PAST&NOW&FUTURE」という言葉の通りだ。結成以来、バンドサウンドとデジタルサウンドの融合を行なってきたDIVだが、そんな彼らの「過去と現在と未来」を提示するアニバーサリーライヴにふさわしい選曲となっていた。ちょびの熱い煽りから突入したエレクトリーモ「ASTERIOS」や、球体LEDが虹色に輝き、サイケデリックな雰囲気の中で奏でられた「Cinderella」、レトロ感とスクリーモを融合させ、“レトリーモ”という基軸を打ち立てた「ゴールデンキネマ劇場」、今や彼らの鉄板ナンバーとなった「夏の行方」など、言葉少なにひたすら楽曲をフロアへ届けていく。

また、このライヴでは最新シングル「漂流彼女」収録曲も披露された。satoshiのダイナミックな高速ロールが炸裂する「Cocktaill Color」や、ギターの将吾がサビでマイクをとり、ヴォーカルのCHISAがスクリームに徹するラウドナンバー「hungry soul」。そしてタイトル曲である「漂流彼女」は、音源では浮遊感のあるエレクトロサウンドが心地よい仕上がりだったが、ライヴでは気持ちが込められた4人の音が重なり合い、情熱的なものとなっていた。

「みんなでたくさんの季節を一緒に過ごして、何年か経って、今日を懐かしめるような……そんな日になったらいいなと思います」

というCHISAのMCの後に披露された「SEASONS」では、センチメンタルなサウンドで会場を優しく包み込んだ。ハードに押していくのみでなく、ミディアムな曲もしっかりと聴かせてくれるのが彼らのステージだ。また、フロアから大合唱が巻き起こった「太陽の詩」では、まるで彼らの2年間を物語るように目まぐるしいスピードでミラーボールが回転。バラエティ豊かな楽曲や、大迫力のライティングで終始オーディエンスを魅了していた。

「結成して2年でこのステージに立つことが出来ました。でも、まだまだやりたいことがいっぱいあるんですよ。それをみんなで実現させることが出来たらいいなと思っています。みんなでいろんな夢を叶えような!」──CHISA

これまでの感謝とこれからの意志をオーディエンスに伝え、ラストに「ZERO ONE」をドロップ。ステージに銀箔が降り注ぐ中、ポジティヴな光に満ち溢れたバンドサウンドを轟かせる実に感動的なエンディングとなった。

アンコールを終え、メンバーがステージから去っていくと、それに代わってスクリーンが登場し、今後の展開が映像で告知される。まず、来るべき3周年に向けて、「Ⅲ」と名付けられた新プロジェクトを始動することを発表。その第一弾として、8月27日にシングル「Point of view」をリリース、それに伴った新ヴィジュアルも解禁された。さらには、9月7日の目黒鹿鳴館公演を皮切りに、DIV初のワンマンツアー<CHANGE MY POV>が開催される。

終演後に更新されたCHISAのTwitterによると「1stワンマンツアーの会場はロックの聖地巡り的な意味もちょっと込めてます!」とのこと。なお、ツアーファイナルとなる11月3日のAiiA Theater Tokyo公演<POINT OF VIEW>にて、プロジェクト第2弾が発表されるという告知も。

告知映像も終了し、誰もが今日のライヴはここまで……と思っていた矢先、「……と、普通ならここで終わりますが」という文字が元の位置に戻りかけていたスクリーンに映し出された。驚きの声がフロアからあがると、「2周年をお祝いしてくれたみなさんに 新しいDIVをお見せします」と嬉しいサプライズが。会場から再び大歓声が巻き起こる中、ステージにはバンドの新ロゴが描かれたバックドロップと、新衣装のメンバーが登場し、新曲「Point of view」を披露した。

ちなみに、ステージ中央のお立ち台に書かれていた文字は「You can change your “Point of view”」だった。この新曲披露は、下手側に書かれていた「PAST&NOW&FUTURE」で言うところの“FUTURE”。要するに、開場した時点ですでに、次なる一手をバラシしていたという、バンド側が仕掛けた粋な演出だったわけだ。

しかし、ここで気になるのが “You can change”の部分。直訳すれば、“あなたは変えることが出来る”。新曲「Point of view」には「シュワっと弾けるスプラッシュロック炸裂!」というキャッチフレーズが付けられており、いわゆるステレオタイプなヴィジュアル系のイメージからは遠く離れたもの。ヴィジュアル系のイメージすら変えるサウンドやその言葉が意図するところは、シングル「Point of view」や、それに伴ったワンマンツアーで明らかになるはずだ。

撮影◎江隈麗志

■<DIV 2nd Anniversary LIVE>
5月10日(土)@EX THEATER ROPPONGIセットリスト
1.ANSWER
2.赤裸々ララ
3.ASTERIOUS
4.毒彩ギーグ
5.BUTTERFLY DREAMER
6.Cinderella
7.Cocktail Color
8.ゴールデンキネマ劇場
9.hungry soul
10.SEASONS
11.東京ネクロポリス博物館
12.PieceS
13.太陽の詩
14.夏の行方
15.JUSTICE
16.漂流彼女
17.rainy,rainy,smiles.
Encore
1.you
2.ZERO ONE
3.Point of view

■New Single「Point of view」リリース決定!
2014/8/27(水)発売
【初回生産限定盤 CD+DVD】¥1,500+税 DCCL-153〜154
1. Point of view
2. DEATH GAME
<DVD>
1. Point of view MV
2. Point of view MVメイキング映像
【通常盤 CDのみ】¥1,200+税 DCCL-155
1. Point of view
2. DEATH GAME
3. 線路

■<1st oneman TOUR CHANGE MY POV>
9/7(日) 目黒鹿鳴館
9/15(月祝) 名古屋ell.FITS ALL
9/20(土) HEAVEN'S ROCK宇都宮VJ-2
9/23(火祝) 仙台HOOK
9/27(土) 難波ROCKETS
10/4(土) 福岡DRUM SON
10/5(日) 福岡DRUM SON
■<TOUR FINAL POINT OF VIEW>
11/3(月祝)AiiA Theater Tokyo
[チケット料金]前売\4,200 / 当日\4,700 (税込・全席指定・ドリンク代別)
チケット最速先着先行受付中!http://ticket.deli-a.jp/ 

■イベントスケジュール
5/31(土)渋谷TSUTAYA O-EAST
6/15(日)仙台darwin
7/12(土)大阪BIG CAT
7/13(日)名古屋E.L.L.
7/20(日)渋谷TSUTAYA O-EAST
8/11(月)岡山CRAZY MAMA KINGDOM
8/13(水)博多DRUM Be-1
8/15(金)大阪BIGCAT
8/23(土)渋谷TSUTAYA O-EAST


◆BARKS DIV特集ページ
◆DIV 2nd Anniversary LIVE特設サイト
◆DIV オフィシャルサイト
◆DIV オフィシャルFacebook
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