【インタビュー】當山みれい、音楽とダンスで海を渡った15歳の素顔

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■「NO」でも「YES」でも、自分はどう思ってそう言ったのかが大事で。ちゃんと自分の思ったことを周りに伝えないとダメだなぁって思う

──いよいよ日本でもデビューとなりますが。タイトル曲のうち「I Wanna NO feat. SHUN」はすでにコンピレーションアルバム『A GIRL↑↑ 2』に収録されていて。人がなかなか言えないようなことをハッキリ言ってくれる曲ですね。NOと言えない日本人にとっては耳の痛い話ですが(笑)。

當山:はは(笑)。日本に帰ってきて、日本が素晴らしいと思うこともあったんですけど、YESマンがすごく多いなぁと思ったんですよ。人に合わせて生活しているのがわかる人をよく見かけるんですね。前々から思ってはいたことだったんですけど、アメリカに行ったことで、より強く感じるようになったので、これは歌詞にしなければと。

──女性は特に共感しあいながら生活する人が多いから、YES、YESで過ごしがちですよね。

當山:うん。でも私はそうじゃないからこそ困って来たんです。そういう性格だからしょうがないんですよね。波長を合わせるというのがつい最近までできなくて。

──上手に「NO」という方法もあるから、それができるようになったのかな?

當山:そうかな? 上手に「NO」が言えるのってすごいことですよね。でも、自分が違うと思うことを「NO」と言うことがおかしいと思われてしまう世の中は変ですよね。何事にも「NO」と言ってひねくれているのは違うけど、「NO」と言って、しっかり自分の意見を言うことが大事なんじゃないかなぁと私は思うんですよ。「NO」でも「YES」でも、自分はどう思ってそう言ったのかが大事で。ちゃんと自分の思ったことを周りに伝えないとダメだなぁって思うんですよね。


▲「Fallin’ Out/I Wanna NO feat. SHUN」【通常盤】
──「Fallin’ Out」は、アメリカに行ったあとの當山さんの気持ちという印象を受けましたが。

當山:これはアメリカに行って、ホームシックになったことがきっかけでできたんですよ。大阪でもがいて、ニューヨークに行って、ちょっとしてからのことを書いた曲で。家族とか、今でもよく連絡取り合っている友達に向けて書きました。

──文字になっているプロフィールを見ると、デビューまでの道のりって、すごくスムーズで、シンデレラガールのような雰囲気もあるけど、そんなことはなかったんだろうなぁというのがこの歌詞から伝わりますよね。「アメリカ行って楽しかった。帰りたくなくなった」って言っていても、人知れず努力していただろうし、苦労もあったんだろうなぁと。

當山:悩んでいる人はいっぱいいると思うので、そういう人たちが共感してほしいなぁと思います。中学生の時って、お母さんのことを嫌いになったりするじゃないですか。私の場合は、みんなが嫌いって言っている時期に離れてしまったから、「お母さんって、本当に大事だよ」って思ったんですよ。みんなにもそう言ってたし。今も私は東京で一人暮らしをしているから、自分でお弁当を作ったりご飯も作っているんですね。それだけじゃなく、家事って大変だなって思うんです。そういう中で、お母さんって大事だな、ありがたいなぁって感じることも多いし、支えてくれる存在がどんなに大切かっていうことを改めてわかるんですよ。15歳くらいって、そういうことがわかっていく年代だと思うから、その人たちに向かって唄える歌だなと思っています。

──なるほど。ホームシックがきっかけでできた曲だけど、結果、ラブソングになっていますよね。

當山:そうですよね。このサビは、誰にでも当てはまるというか。自分は大切な人に向けて唄ったけど、いろんな関係性の中で、いろんな人に唄ってもらえる曲かなって。

──カップリングもすごく豪華!

當山:とっても(笑)。「Hysteric Girl」は『A GIRL↑↑』っていうコンピに収録されていますね。

──この曲はキュンとしますね。ガールズ・トークの中から生まれたのかな?っていう感じがします。

當山:まさにそんな感じです。私の周りにも「Hysteric Girl」がいたんです。その子がもし恋をしたら?とか、自分のヒステリックな一面も重ね合わせて作った曲ですね。この曲を聴いて、女子の気持ちになっていただければ。

──リミックスもすごい豪華ですよね。

當山:うん!うん! 自分の曲が、違ったアプローチでよりいっそう格好良くなるっているのは、うまく表現できないくらい、すごく嬉しくて楽しいです。どれもテイストが違うんですよね。ヒップホップっぽかったり、今流行のおしゃれなエレクトロだったり、EDMだったり。どれも今流行ってる、ピンポイントで格好良いリミックスなので、早くみんなに聴いて欲しい思いでいっぱいですね。


▲「Fallin’ Out/I Wanna NO feat. SHUN」【初回生産限定盤】
──初回限定生産盤にはカバー曲2曲が収録されてますね。

當山:はい。自分で選んだんですよ。

──ドリカムの「未来予想図II」なんですね。

當山:これは主にお母さんがカラオケで唄ってて。それを私も聴いてて。この曲はすごくきれいで格好良いので。でも、曲を間違ってるんじゃないかっていうくらいテイストが違うので(笑)。

──アレンジがね(笑)。アドリブもすごいオリジナリティーがあるし。

當山:そう。アレンジもハンパなく違うし、歌も自分の「未来予想図II」を唄いたかったから、かなり突き抜けた感じになっていると思います。自分らしく行こうと思って。だから、自分なりに唄った「未来予想図II」を楽しんでもらえたらと思います。

──「I’ll Be There」はハイトーンヴォイスが曲にすごく合っている。

當山:この曲は「未来予想図II」とは違って、かなり王道な感じで唄っていますね。 生のギターとセッションして唄うことが新鮮で楽しかったですね。

──「I Wanna NO feat. SHUN」はアカペラも収録されていますが……。

當山:これは、リミックスを作って遊んでいただきたいなと思って。私も色んな人の音楽で遊んで来たから、リスナーの皆さんにも自分の音楽で遊んで欲しいと思っているんですよ。EDMが好きな人、ヒップホップでもいいんですけど、「I Wanna NO feat. SHUN」を自分の解釈でリミックスしてくれる人がいたら、それを聴きたいなと思ってて。

──将来的にはどんなアーティストを目指しているんですか?

當山:今、15歳なので、周りの同世代が思っていることを歌にして、同世代には代弁者って思ってもらえるようになりたいし、上の世代の人には「今の若い子はこんな風に考えているんだ」って思ってもらえるようなアーティストになりたいなと思っています。

取材・文●大橋美貴子


ニューシングル
「Fallin’ Out/I Wanna NO feat. SHUN」
2014年6月25日(水)発売
【初回生産限定盤】[2CD] SRCL-8560~1
【通常盤】[CD] SRCL-8562

[収録曲]
1.Fallin' Out
2.I Wanna NO feat. SHUN
3.Hysteric Girl
4.Fallin' Out (DJ WATARAI Remix)
5.I Wanna NO (Tachytelic Bass Remix)
6.Hysteric Girl (T.O.M. Remix)
7.I Wanna NO feat. SHUN (A Cappella)

[初回生産限定盤・DISC2収録曲]
1.未来予想図II(Dreams Come Trueカバー)
2.I’ll Be There(Jackson5カバー)

■當山みれい「Fallin’ Out/I Wanna NO feat. SHUN」iTunesプリオーダー
https://itunes.apple.com/jp/album/id882750131?at=10lpgB&ct=4988009095073_wn

■當山みれい「I Wanna NO feat. SHUN」ダウンロード
レコチョク
http://recochoku.com/s0/mirei_toyama/

iTunes
https://itunes.apple.com/jp/album/id882750131?at=10lpgB&ct=4988009095073_wn

mora
http://mora.jp/artist/417152/all

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