【ライブレポート】真野恵里菜がハロプロ卒業後初ワンマンライブ。「聴きに来てくれるみんながいる限り、歌い続けたい」

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映像コーナー、そしておなじみの“マノピアノ”がセッティングされて「マノピアノ」弾き語りを経て、再度MCコーナー。ここでは、バンドメンバーとしてオープニングから独特の存在感を放ち続けてきた、真野ちゃんのディレクターでもあるたいせい(シャ乱Q)が呼び込まれる。前半と衣装チェンジして登場したたいせいに、真野ちゃんも「着替えてるし!」と苦笑い。会場は爆笑とたいせいコールに包まれる。

「すっごく心強いです。大人の方が後ろにいてくれる、みたいな。リハーサルとかで、曲のアレンジ変えようかって時にみなさんいろんなアイディア出してくれるんです。そういうみんなで作っている感が、すごいワクワクするというか。」

たいせいとともに、生バンドでのライブについてや、リハーサル時の様子などを楽しそうに紹介する真野ちゃん。「ここまで譜面の多いライブはない。」と言うたいせいに、「私も久しぶりだったので、歌詞カードはちゃんとファイルに入れました。」と、必死に歌詞を覚えたことを語る。「『Ambitious!』も、最初は不安そうに歌ってましたけど、今じゃバッチリですもんね。」と、真野ちゃんを褒めたたいせいの一言。実はこれが、トリガーだった。真野ちゃんは言う。

「みんなが見守ってくれているんで。だから私が『一緒に歌ってください』って言うのは、“私が間違えたら『一緒に歌ってください』”っていう……(笑)ずっとリハでは言ってなかったじゃないですか?(※ リハーサルではMCも含めてすべて確認が行なわれる) 『知ってる方は歌ってください』ってのは、もしも何かが起こった時は、マノフレ、よろしくね!っていう(笑)」

笑いと「えー」の声が混じり合う会場。たいせいも客席を指さしながら「全部カンペやん。ひどい話やね、これホントに。」と絶句。そして彼は、「“謝ってー!”って言うてんでー。」と、マノフレからの声をすくい上げるファインプレイ。「すぐそれ言わないの!」と、真野ちゃんの説教モード突入かとも思われたが、会場の声のほうが明らかに大きく(いや、それ以上に、これは説教ではなく逆ギレでしかない)真野ちゃんもどうやら観念した様子。「せーの!」という客席からの声に、「許してにゃん♡」と、親友・ももちの伝家の宝刀を披露し、そして顔を隠して思いっきり照れていた。

トークは、真野ちゃんが出演して絶賛オンエア中のケンタッキーフライドチキン「Krushers」CMの話題にも。実はこのCMが、真野ちゃんとして初のCM出演。しかもラストには、なんともドキドキな台詞があるという、2014年最注目のCMとなっている。

CMの撮影について、「商品を見せなきゃいけないんですよ。だから、撮る角度とか。あと、(Krushersが)溶けてきちゃうんですよ。だから、スタジオにはたくさん置いてあって……美味しかった。」と、ついつい素直な気持ちが出ちゃう真野ちゃん。パトレイバーの撮影を行なっていた1年前。撮影が終わった時には「Krushers」を買って帰っていたというほどの「Krushers」好きな彼女にとっては、まさに運命的なCM出演だったようだ。

そして、たいせいはここでもファインプレイを見せる。「ちょっとここで、生CMを。」と、あのフレーズをリクエストしたのだ。真野ちゃんは「いやー。恥ずかしい。」と、言いながら、マノフレの歓声にも背中を押されて、「初めてのチュー、しよっ。」と、一言。

照れる真野ちゃんと大歓喜のマノフレというコントラストに染まり続けた、この日のZepp DiverCity(TOKYO)であった。

ドSモードの真野ちゃんをチラ見できた、たいせいの「Krushers」飲み比べ。さらに新宿のもうやんカレーが好きという貴重な真野ちゃん情報もゲットできたトークコーナーから、アコースティックコーナーへ。1stアルバムに収録されていた「おやすみなさい」や、安倍なつみの「息を重ねましょう」など、バンドメンバーが紡いだ優しい音色に乗せ、真野ちゃんは表情豊かに歌い上げていく。彼女はいつの間にこんなふうに歌を聴かせることができるボーカリストになったのか。そんな素敵な空間を作り上げていた。

さらに、白いマイクスタンドが運び込まれての「ダレニモイワナイデ」。そう、マノフレの誰もが一度は「あのマイクスタンドになりたい!」と心から思う、KAN制作の名曲。「早く呼び出してよ ちゅまんないよ」とか「ヒミチュニシテオイテ」とかとか、まったくもって真野ちゃんに言われてみたいものである。

後半戦。たいせいのDJタイムから、こちらも真野ちゃんがかねてからやってみたかったと、ハロー!プロジェクト卒業コンサートで用意され、マノフレを驚かせたダンスコーナー。小川麗奈、野村みな美とともに、ダイナミックなダンスで魅了した後には、ライブ前のブログで「正直、ライブ後半戦は怒涛のセットリストです(笑)」と語っていた通り、怒涛の展開に突入する。「ドキドキベイビー」「純情警察K・I・S・S」といったアッパーチューンをこれでもかと言うほどに並べたメドレーを含むセットリストで、真野ちゃんは歌いながらステージを右へ左へと激しく動いて煽りまくる。さらに「バンザイ~人生はめっちゃワンダッホー!~」「元気者で行こう!」と本編ラストに向けてたたみかける構成で、これでもかというほどにエナジーを放出し続ける。真野ちゃんの熱唱とバンドサウンドの迫力を、激しいコールで迎え撃つマノフレ側。結果、ステージ最前はパワーとパワーがぶつかり合って灼熱状態。間違いなく、過去の彼女のどのライブよりも熱く激しい公演となっていた。
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