【イベントレポート】フォクシーズ、日本のファンの温かさに感涙

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第56回グラミー賞で“最優秀ダンス・レコーディング賞”を受賞したゼッドの「クラリティ」でフィーチャリングされたことで彗星のごとくシーンに現れたフォクシーズが、初来日を果たした。表現力豊かな歌声で注目を浴びたフォクシーズは、UK出身のシンガー・ソングライターで、自身のデビュー・シングル「ユース」は全米ホット・クラブ/ダンス・チャートでも1位を獲得するなど、2014年、世界各国で最も注目されるポップ・アクトのひとりでもある。

◆フォクシーズ画像

今回の初来日は、5月のデビュー・アルバム『グロリアス』(輸入盤)発売時に開催された“タワレコに行ってフォクシーズを呼ぼう!”キャンペーンという、ツイッターでのファンからの呼びかけによりフォクシーズの来日が決定する企画によって実現したものだ。来日中の6月10日(火)は、そんなファンのために超プレミアなショーケースが開催された。2000人もの応募の中から選ばれた超ラッキーな400人を前に、圧倒的なパフォーマンスを披露した他、アットホームなトーク・セッションと、全員との握手会も行われ、日本のファンの温かさに感動しフォクシーズが涙する場面もあった。

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目下地元英国で大ブレイク中、フォクシーズことルイザ・ローズ・アレンの日本での初ライブ・パフォーマンス<FOXES PREMIUM SHOWCASE LIVE IN TOKYO>が、6月10日、東京・渋谷のWWWにて行なわれた。

本公演が実現したきっかけは、このシンガー・ソングライターのファースト『グロリアス』の輸入盤発売を機にタワーレコードが企画した、“タワレコに行ってフォクシーズを呼ぼう!”キャンペーン。スタートするやいなや多数のファンから賛同の声が寄せられ、スピーディーに来日が決まったというものだ。

ファッション・アイコンとも目されているアーティストのライブだけに、ばっちりドレスアップした若い女の子たちがステージ前に結集。その大歓声に迎え入れられた彼女は、ヴィンテージのシャネルのミニドレスにコートを羽織り、足元はコートと同じパウダーブルーのプラットフォーム・サンダルという期待通りにキュートな装いで、早速デビュー・シングルの「Youth」を披露する。「まだ始まったばかり」と歌う、オープニングに相応しいアップテンポな1曲だ。

そして歌い終えると「コンニチワ」と微笑んで、すぐ次の曲へ。共に幻想的なミッドテンポ・ソングの「Echo」「Glorious」が続く。ルイザのウリの喉のほうは絶好調!小柄で親しみやすい見た目とパワフルな歌声、そのハスキーなエッジと彼女が好むアンセミックな曲調が、ユニークなコントラストを成す。

また、バッキング・ミュージシャンはキーボード奏者とドラマーというシンプルな編成ながら、スケール感のあるアルバムのサウンド・プロダクションを巧みに再現し、ステージを縦横に動きながら歌うルイザにたっぷりのスペースを提供。パフォーマンスに集中したいためなのかMCはあまり挿まないが、4曲目『Holding onto Heaven』を終えたところでひと息ついて、「みんなに会えてうれしいわ。ニホンダイスキ!」と、覚えたての日本語を交えて挨拶。いつの間にかファンが手渡した耳カチューシャをしていた彼女、これがやたら似合って、客席からはしきりに「カワイイ!!」の声が上がる。表情から察するに、言葉の意味はちゃんと心得ているらしい。

続いて5曲目に選んだのは、ご存知、今年初めにルイザにグラミー賞最優秀ダンス・レコーディング賞をもたらしたZeddとのコラボ曲「Clarity」だ。序盤はキーボードだけの伴奏でダウンテンポにアレンジしつつ、ドラムを加えてテンポを上げてゆき、サビでマイクを客席に向けると、さすが大ヒット曲とあってみんなで大合唱。この頃にはコートも靴も脱いで身軽に跳ね回っていた彼女は、現時点での最大のヒット・シングル「Let Go For Tonight」で、もう一度歌声のパワーを文字通り“解放(let go)”して30分のショウを締め括った。

このあとQ&Aコーナーに移ると途端に饒舌になったルイザからは、「日本でライブが出来て泣きたいくらい幸せだし、もう帰りたくない!」などなど、ファンにうれしいコメントが続々飛び出す。また「休みの日は出来るだけ笑って過ごす」とか「毎晩寝る前にその日に起きた素敵なことを振り返る」といった、自身の曲に通ずるポジティブな発言も好感度満点。挙げ句の果てに、ファンのケータイを次々に手に取って一緒に記念撮影するという旺盛なサービス精神を見せつけ、さらには全員との握手会を行なって今宵はお開きに。ポジティブ&ハッピーに生きて、周りの人たちをもハッピーにする――。1時間余りの短い時間だったけど、そんなフォクシーズ・スピリットに溢れるひと時だった。

文:新谷洋子
Photo by Chieko Kato

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<FOXES PREMIUM SHOWCASE LIVE IN TOKYO>
1.Youth
2.Echo
3.Glorious
4.Holding Onto Heaven
5.Clarity (Zedd Cover)
6.Let Go For Tonight

フォクシーズ『グロリアス』
スタンダード盤・デラックス盤二形態 輸入盤発売中
※価格は店頭によって異なります
※国内盤の発売は年内を予定
1.Talking To Ghosts
2.Youth
3.Holding Onto Heaven
4.White Coats
5.Let Go For Tonight
6.Night Glo
7.Night Owls Early Birds
8.Glorious
9.Echo
10.Shaking Heads
11.Count The Saints
デラックス盤のみ:
12.Clarity (Live)
13.Beauty Queen
14.Home
15.In Her Arms
16.The Unknown
https://itunes.apple.com/jp/artist/foxes/id476901652

◆フォクシーズ・オフィシャルサイト
◆フォクシーズ・オフィシャルサイト(海外)
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