【インタビュー】佐藤聡美「主人公を想像しながら歌ったので、より気持ちが入っています」

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テレビアニメ『けいおん!』の田井中津役などを担当する人気声優の佐藤聡美が、「ミライナイト」でCDデビューを果たしたのは2013年の2月のこと。表題曲の「ミライナイト」が、自身が七条アリア役を担当したテレビアニメ『生徒会役員共*』のエンディングテーマに抜擢されるなど、最近では明るくキュートな歌声が注目されていた。そんなデビューから約4ヶ月! 6月18日にいよいよ待望のミニアルバムがリリースされる。バンドサウンドが中心となった、ライヴを思わす構成のキャッチーなアルバムに仕上がった『☆』(スター)。『☆』と名付けられたそのアルバムには、いったいどんな想いが込められているのだろう?

◆佐藤聡美~拡大画像~

■キャラクターとして歌うのは自分の中ではしっくりくるんです
■でも佐藤聡美で歌うとなると苦手意識が出ちゃって


──まず、声優になりたいと思ったきっかけは何だったんですか?

佐藤聡美(以下、佐藤):一番最初に興味を持ったのは小学生の頃だったんです。両親が共働きだったので、学童保育に行っていたんですが、そこの先生の娘さんが、東京で声優学校の講師の先生をされていて、その教え子に櫻井智さんっていう声優さんがいらしたんです。その櫻井さんは、私が小学生の頃大好きだった『怪盗セイント・テール』っていうアニメの主人公の羽丘芽美ちゃんの声を担当されていた方。そこで私は、“あ、芽美ちゃんって本当に居るんじゃないんだ!”って思ったんです。それをきっかけに、アニメを作るときには、それを演じている人が居るんだってことを知り、そこにだんだん興味を持つようになっていったんです。その頃は、ただただミーハーな気持ちで“私、声優になる!”って思ってただけだったんですが、それがだんだん現実の夢になっていった感じでした。

──それから、声優さんへの道を一直線に?

佐藤:小学校3年生くらいの頃から、合唱コンクールとか学校のイベントごとの司会とかを自分から進んでやるようになって、その延長線上で、高校生の頃に朗読とかナレーションをやるようになったんです。それもあって、最初はナレーターとか朗読をする人になりたいなって思うようになった。進路相談のときに、学校の先生に、ナレーターも朗読も含め、声のスペシャリストのことを声優って言うんだよって教えてもらって、卒業と同時に上京して声優の学校に通うようになり、そこで声優を目指してお芝居もやっていくことになったんです。

──なるほど。聡美ちゃんがCDデビューを果たしたのは2013年の2月のことと最近だけど、それまで“歌いたい”という気持ちはなかったの?

佐藤:はい。全然なかったんですよ。デビューしてからつい最近まで、歌うことへの苦手意識がすごく強かったんです。キャラクターとして歌を歌うという方が、自分の中ではしっくりくるんですが、どうも佐藤聡美で歌うとなると苦手意識が否めなくて。でも、徐々にいろんなアーティストさんのライヴ映像とかを見ていくうちに、歌を通して感情を表現していくのも素敵なことだなぁって思うようになって。だんだん歌うことへの興味を持てるようになったんです。

──「ミライナイト」は、聡美ちゃんが七条アリア役を担当していたテレビアニメ『生徒会役員共*』のエンディングテーマでもあったわけだけど、役として歌われた歌だったの?

佐藤:いえ、エンディングテーマということだったので、どんな楽曲が合うか、どんな歌い方がいいかというのは、監督さんやスタッフさん含め、いろいろと相談したんですけど、デビューシングルということもあって、「ミライナイト」に関しては七条アリアではなく、佐藤聡美で歌わせてもらいました。でも、最初は自分の歌い方って何だろう? ってすごく考えましたね。普段から積極的にカラオケとかに行くタイプではないので、自分の歌い方って呼べるモノが無くて、逆にすごく考えちゃいました。

──でも、今回のアルバム『☆』は、完全に佐藤聡美の歌だった。1曲目からライヴ感を感じる楽曲だったし、佐藤聡美そのものを見ているような1枚だったなと。

佐藤:ありがとうございます! レコーディング中に、ディレクターさんから、“こんなふうに歌ってみてください”とか“こんな感じに歌ってみるのはどうですか?”って、いろんなアプローチの仕方を提案してもらったりしたので、いろいろと試しながら、模索しながらではありましたけど、自分の中で歌うということの幅を広げることができました。今回は本当にいろんな歌い方を学べたこともあって、とても新鮮でした。

──今回のアルバムの中で、自分から歌ってみたいと思った曲調とかはあったの?

佐藤:今回は最初に、“バンドサウンドなアルバムにしよう!”というテーマもあったりしたので、元気で前向きなガールズロックに挑戦したいというのは自分の中でもありました。そういう意味では、1曲目の「♡’s☆cReaM♪」とか「Starlight Fortune」とか「sweet! sweet!! sweet!!!」とか、元気で明るくてキュートなポップチューンは、マストで歌いたかったです。

◆インタビュー続きへ
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