映画『グッバイ・アンド・ハロー~父からの贈りもの~』、日本上陸

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ジェフ・バックリィ誕生の軌跡を描いた映画『グッバイ・アンド・ハロー~父からの贈りもの~』の日本公開が決定した。時を越えて“音楽”が繋いだ父と息子の物語である。

◆映画『グッバイ・アンド・ハロー~父からの贈りもの~』画像

1994年、初のアルバム『グレース』を発表し、ソロアーティストとして歩み始めたジェフ・バックリィは、遊泳中に溺死し30歳でこの世を去った若き天才ミュージシャンだ。彼の狂気にも似た美しいサウンドと孤高な魂の叫びとも言うべき歌声は、ボブ・ディランやデヴィッド・ボウイら多くのアーティストから賞賛され、今でも多くのファンに愛され続けている。

1960年代にフォーク・ロックの伝説的ミュージシャンとして知られたティム・バックリィを父に持ちながら、ほぼ会うことがなかったジェフ・バックリィは、ある日、父の追悼コンサートに呼ばれる。亡き父の存在に葛藤し続けた彼は、そのステージで自らの声を発見し、その類い稀な才能で観客たちを魅了、短い音楽人生の出発点に立つことになるのだ。

映画『グッバイ・アンド・ハロー~父からの贈りもの~』は、それぞれの時代にこよなく愛されたシンガーソングライターの父と息子が織り成す人生を、切なく描いた感動作だ。天使の歌声と賞されたジェフ・バックリィを演じるのは、「ゴシップガール」で一躍脚光を浴びたペン・バッジリーで、魂が乗り移ったかのような圧巻のパフォーマンスで、伝説の追悼コンサートを見事に再現したクライマックスはまさしく必見だ。


ジェフ・バックリィ(1966年11月17日 - 1997年5月29日)
94年にアルバム『グレース』を発表。アルバムに収録されたレナード・コーエンのカバー曲「Hallelujah」は、原曲を超えたカバーとして現在も語り継がれ、奇跡の名盤に位置づけられている。97年、セカンド・アルバム製作中に溺死。将来を嘱望されたアーティストの早すぎる死は、米国音楽界に起こった最大の悲劇のひとつとされた。2009年に発表された「ローリング・ストーンズ誌が選ぶ史上最も偉大なシンガー100人」で、カート・コバーン、ジム・モリソンらを抑え、第39位に選ばれている。

映画『グッバイ・アンド・ハロー~父からの贈りもの~』
1991年、無名のミュージシャンだった24歳のジェフ・バックリィ(ペン・バッジリー)。ニューヨークの聖アン教会で開催される、フォーク・ロックの伝説的ミュージシャンだったほぼ面識のない父ティム・バックリーの追悼コンサートに呼ばれる。コンサートまでの日々、ジェフは立ちはだかる自己喪失感や亡き父の存在に葛藤するが、コンサートの仕事を手伝う魅力的な女性アリー(イモージェン・プーツ)による愛情のこもった助けのもと、ステージに立つ勇気を得る。そして、父の曲を歌う魂を揺さぶるような歌声は、観客を魅了するのだった…。
STAFF:監督・脚本:ダニエル・アルグラント
CAST:ペン・バッジリー「ゴシップガール」、イモージェン・プーツ『ニード・フォー・スピード』、ベン・ローゼンフィールド、ノーバート・レオ・バッツ『フェア・ゲーム』
2012年/アメリカ/104min
(C) Buckley Greetings, Inc. All Rights Reserved.
10月18日(土)、ヒューマントラネマ渋谷他全国順次ロードショー
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