【インタビュー】家入レオ「私はもう“純粋”じゃなくて“純情”なんだろうなって思って」

twitterツイート

嘘偽りのない音楽を届けていく。それは家入レオにとって最も大事で一生変わらない芯の部分。一方、5ヶ月後に迫った20歳を前に、彼女は変化を受け入れ、しなやかに生きようとしている。フジテレビ系TVアニメ『ドラゴンボール改』のエンディング主題歌にもなっている家入レオの新曲「純情」は、そんな変わらない決意と変わっていくことを恐れない覚悟が込められた、疾走感あふれるナンバーだ。本作を作るに当たって、初心に戻るため、髪をバッサリ切った彼女に話を聞いた。

◆家入レオ~拡大画像~

■無意識に出てきた言葉って今一番歌うべきことだし歌いたいこと
■だからこの曲は“純情”について作っていこうと思ったんです


 ▲「純情」初回限定盤A
 ▲「純情」初回限定盤B
 ▲「純情」通常盤
──髪を切ったんですね。

家入レオ(以下、家入):そうなんです。15センチぐらい切りました。ずっと切りたいと思っていたんですよ。でもデビューしてからなかなか機会がなくて。今回この曲でバッサリ!切りました。

──デビュー前はどんな髪型だったの?

家入:ショートでした。だからバッサリと言っても、私にとってはイメチェンというより、原点に戻るっていうイメージの方が強かったですね。

──実際、今回の曲で原点に戻ろうという意識は。

家入:ありました。20歳を前に、もう一回自分自身と向き合って、自分がこれからどういう道を行きたくて、どういう歩き方をしていきたいのかっていうところを歌に込めたかったので。音楽を始めた頃の自分に戻りたかったんです。でもこの髪型にしてから、メイクしている時はまだいいんですけど、メイクしてない時はホント少年で(笑)。

──そんな自分自身と向き合った新曲「純情」。これはTVアニメ『ドラゴンボール改』のエンディング主題歌にもなっていますが、作る時はそのへんも意識しながら?

家入:というよりは、作っている楽曲が『ドラゴンボール改』にも合っていたというか。今回はいろんな面でタイミングが良くて。実は最初、スタジオで西尾プロデューサーと一緒に違う楽曲を制作してたいんです。でもそれが煮詰まっていて、休憩時間に「そういえば今ちょっと作ってる曲があるんだけど聴いてみる?」って言われて、聴かせてもらったのがこのデモ音源です。聴いた瞬間、何か懐かしい感じがして衝動的に“歌いたい!”って思ったんです。それで、この気持ちを寝かせたくないと思ったので、すぐレコーディング・スタジオに入って、歌詞もまだ当然なかったので、自分の想いをラララとかデタラメな日本語で歌って。それを改めて聴いてみたら、“純情~”って歌っていて。自分の中で無意識に出てきた言葉って、今一番歌うべきことだし、歌いたいことなんだろうなと思って、この曲は“純情”について作っていこうと決めました。20歳を目の前にして未来に行くっていう部分と、『ドラゴンボール改』の未来のために冒険していく部分がリンクして、今の自分のリアルな心情を書くことが『ドラゴンボール改』のテーマにもつながるんじゃないかなと。だから、この曲はすごくありのままの自分の心情を書きました。

──最近“純情”ってあんまり使わない言葉ですよね。

家入:ノスタルジックな感覚といいますか、普段の会話で出てこないですよね。ただ、私は純文学が好きだったり、少し前の映画を観ることも多いので、それで“純情”って言葉が出てきたのかなって。自分でも「なんで“純情”っていう言葉が出てきたんだろう?」って考えているうちにすごく切なくなってきちゃったんです。というのも、子どもは自分のことを純粋と思ってないから純粋なんです。でも誰でも日々を重ねていくうちに、葛藤しないと真っ白でいられなくなる日が来る。私も真っ白でいたいと願っているんだけど、願うってことはどこかで黒い部分も知っているわけですよね? だから、自分はもう“純粋”じゃなくて“純情”なんだろうなって。そういう部分でも改めて自分がこれからどういう大人になっていきたいのか、どういう生き方をしていきたいのかっていうところに焦点を当てて作ろうと思いました。

──この曲を聴いた時、“改めての決意表明”みたいなものを感じました。大切なものを抱えながら、もがきながらでも未来に行くんだっていう。

家入:本当にその通りで。嘘偽りのない音楽を届けていくっていうところが自分の“純情”なんです。私は高校生の時にデビューして、忙しい日々でスピードがすごく速かったから、得体の知れない何かに巻き込まれてしまうような恐怖が常にあったんです。それで、巻き込まれて自分を見失わないために、「変わりたくない! 変わりたくない!」って強く思っていて、今まではそれを外に向けて発信していました。例えば人と言い争って摩擦を起こすことが自分らしさなんだと思い込もうとしているところがあったんです。でも3rdワンマン・ツアーで純粋に私の音楽を求めてくださっている人の笑顔とか涙を見た時に、なんだか自分が恥ずかしくなって。変わりたくない宣言というのはもっと厳しくて、もっと優しくて静かなものなんだなって思ったんです。自分の中に絶対変わらないもの……“純情”というのものが1つあれば、それ以外の考え方とか価値観とか、姿かたちが仮にこれから変わっていったとしても、それは自分なんだなって。

◆インタビュー(2)へ
twitterこの記事をツイート

この記事の関連情報

amazon
amazon
amazon