【インタビュー】結城アイラ feat. TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND、アニメシーンとの関わりや未来像を赤裸々に語る

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2007年のデビュー以来、その絶対的歌唱力でアニソンシーンに存在を示してきた実力派歌姫・結城アイラ。今年、結成20周年を迎える男性3人組テクノポップユニット・TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND(テクノボーイズ・パルクラフト・グリーンファンド)。これまで楽曲制作で、ライブステージで、刺激的なコラボレーションを果たしてきた二者が、結城アイラ feat. TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDとして揃って登場! 互いへの想い、アニメシーンとの関わりやその未来像について、赤裸々に語ってくれた。

■アイラさんはすごく力のあるミュージシャンで表現者としても絶対的な信頼を置いているから
■コッチも楽曲を思いっきりタイアップ元の作品に寄せて作れるんです


――6月29日の<ポタフェス>では息の合った見事なステージを見せてくださいましたが、この2アーティストによるコラボ形式でのライブは何度目だったんでしょう?

結城アイラ(以下 結城):まだ3度目なんです。なので、皆さん初めて聴く曲も多かったと思うのに、すごく盛り上がってくださって! 何より午前11時っていう朝早くから集まってくださったことに、ホントに感動しました。

松井洋平(Pro.&Vo/以下 松井):朝の割に、みんな元気やったなぁ。もともとは2年前、『ルートダブル -Before Crime * After Days-』というPCゲームの曲をアイラさんが担当したときに、僕が歌詞提供したのが始まりで。2013年に発表された「未来の模様」(OVA『機動戦士ガンダムAGE ~MEMORY OF EDEN~』エンディングテーマ)では、TECHNOBOYSとして楽曲提供&演奏もさせていただいたんです。<ポタフェス>はサポートも含め、そのときと全く同じメンバーだったから、よりチームワークが爆発したんでしょう。

――なるほど。結城さんは今までもソロシンガーとして数々のアニソンを歌ってこられましたが、ちなみにTECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND(以下、TECHNOBOYS)とアニソン/アニメシーンとの出会いは?

フジムラトヲル(Ba/以下 フジムラ ):2007年公開の映画『EX MACHINA』ですね。その音楽監修をやってらした細野晴臣さんに声を掛けていただいて、サウンドトラックに参加したのが最初です。

石川智久(Key&Pro.&Vo/以下 石川):そこから僕がソロ名義でアニメの劇伴音楽とかをやり始めて……まぁ、それは全然テクノじゃなかったんですけど。

松井:あとはTVアニメ『らき☆すた』の主題歌リミックスに参加したら、それが割と評価していただけたり、僕が作詞家としてアニソンに歌詞を提供するようになったり……っていう流れの中で、アイラさんとも出会ったんです。そしたら、ホントに歌が上手くて!

石川:「未来の模様」のレコーディングでも、だいたい1テイクで録れちゃったんですよね。複数回録る必要が無くて、これは本物だなぁと思いました。

フジムラ:これだけ歌える人だと、ライブでも後ろで弾いてて気持ちいいんです。歌がしっかり聴こえるからコッチも乗りやすい。

松井:とにかくライブで抜ける声なんです。すごく力のあるミュージシャンで、表現者としても絶対的な信頼を置いているから、コッチも楽曲を思いっきりタイアップ元の作品に寄せて作れるんですよ。何を投げてもアイラ流に表現してくれるっていう安心感があるから。

結城:そんなに褒めていただけるなんて……ありがとうございます。

――逆に、結城さんから見たTECHNOBOYSの皆さんの印象は?

結城:最初にお会いしたのは松井さんだったんですけど、その前に歌詞をいただいていたせいか、初めての感じがあまりしなくて、フランクに接することのできる方で良かったなと。しかも「LETTER SONG」(2012年発売シングル「悲しみは誰の願いでもない」収録)の歌詞を書いていただいたときに、私、一気に松井さんのことが好きになって!

松井:どんなイメージでアイラさんが歌を届けているのか? っていうのを歌詞にした、完全にアイラさんをフィーチャーした曲だったんです。

結城:おかげで100%松井さんを信頼するようになっていたので、「未来の模様」の制作で石川さんとトヲルさんにお会いすることになったときも、“松井さんの周りにいる人は絶対みんないい人!”って信じてたくらい(笑)。実際、石川さんが書いてくださった曲もホントに素敵で、しかも、その他の候補曲にまで全部松井さんが詞をつけてくださったり、音楽で繋がれた実感がありましたね。ライブでも皆さん、すごくカッコよくて。自分がちょっと失敗してしまっても、“大丈夫だよ!”っていうのを空気で伝えてくださるので、すごく安心できるんです。それが信頼関係の表れだとしたら……私としても嬉しい限りですね。

――<ポタフェス>でも結城さんが登場して、「ウィッチ☆アクティビティ」(TVアニメ『ウィッチクラフトワークス』エンディングテーマ)を歌い始めたとたん、ドッ!と客席が沸きましたし。それも間違いなく信頼関係の為せる業だと思いますよ。

結城:でも、CDで歌われている声優の皆さんが会場にいらっしゃっていたので、すごく緊張しました! しかもステージに上がったら、すぐに(倉石)たんぽぽちゃん役の井澤詩織さんを見つけちゃって(笑)。

フジムラ:『ウィッチクラフトワークス』の劇伴とエンディングテーマを名指しで依頼されて、最初はビックリしましたけどね。TECHNOBOYS名義としては初めての劇伴だから……。

松井:毛色的に大丈夫なのか!?と。でも、「ありのままのTECHNOBOYSでいい」という優しい言葉を頂いたので、好きにやらせていただきました。だからオケだけ聴いたら、たぶん普通にTECHNOBOYSですよ。それに、こうやってアニメシーンに携わってみて感じたのが、アイラさんみたいなアニソンシンガーや声優さんの声とテクノって、意外と親和性高いんだなってことなんです。

――今のアニソンは打ち込みも多いですしね。

松井:ただ、実はTECHNOBOYSって意外と人力テクノなんですよ。やっぱりタテが人のノリじゃないと面白くないんで、レコーディングでも生のドラムをできるだけ入れるようにしてます。リスナーにとっては、そこがツナギになってるんでしょうね。

石川:機械だけでやると、なんか聴けないわな。

フジムラ:1曲とか単体で聴くならいいけど、アルバムとかライブで並べられると、ちょっとシンドくなってくる。

――ちなみにオリジナルとアニソンタイアップとで、歌詞の書き方は変わります?

石川:一応、括りはありますね。TECHNOBOYSでやるときは、ほぼ英語。

松井:アニソンだと、さすがに作品に寄り沿う必要がありますからね。

結城:「ウィッチ☆アクティビティ」の詞を見て思ったんですけど、松井さんって、すごく可愛い詞を書きますよね。ホントに女の子がキュン! ってするような言葉を持ってくるのが、スゴいなぁって。

松井:ああ(笑)。きっと阿久悠さんの時代から、男性のほうが理想の女性像を描いてしまうからでしょうね。ただ、僕の場合は自分の理想というより、あくまでも作品に登場するキャラクターに合わせて言葉や一人称、語尾とかまで配慮した結果なんです。

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