【イベントレポート】日本のアニソン好き外国人総勢12名がカラオケで競い合う「LIVE DAM presents NIPPON World Karaoke Grand Prix Cosplay 2nd」レポート

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 ▲Kana Huang(カナ・ハング)さん(オーストラリア)
 ▲Liang Manqing(リョウ・マンセイ)さん(中国)
 ▲Nurul Ain Musleh(ヌル・アイン・ムスレ)さん(マレーシア)
 ▲Edmar Yukio Yairo(ユキオ・ヤイロ)さん(ブラジル)
 ▲Uthumporn Chaichana(ウトゥッポン・チャイチャナ)さん(タイ)
 ▲Aulia Ridwansyah Sangaji(アオリア・リトゥワンシャ・サンガジ)さん(インドネシア)
 ▲Ana Astrid Larrea Barquin(アナ・ストリードラレア・バルキン)さん(メキシコ)
 ▲GIULIA MORELLI(ジュリア・モレッリ)さん(イタリア)
 ▲Maria Babanova(マリア・ババノヴァ)さん(ロシア)
 ▲Rachel Key(レイチェル・キー)さん(アメリカ)
 ▲Katja Theresia Ouwerkerk(カチャトゥリシア・アウアケレック)さん(オランダ)
 ▲Liuwina Haeklund(リーウイナ・ヘックルン)さん(デンマーク)
名古屋市栄の「オアシス21」を会場として開催された<世界コスプレサミット>の一環として、昨年に引き続き外国人コスプレイヤーによるカラオケ大会<LIVE DAM presents NIPPON World Karaoke Grand Prix Cosplay 2nd>がおこなわれ、日本のアニソンが大好きな外国人総勢12名がカラオケで競い合った。

うす曇りの過ごしやすい天候となった8月最初の土曜日。会場にはコスプレイヤーたちが続々と集まり、各所で撮影がおこなわれている様子は例年通りの盛り上がり。この日を待ちわびたコスプレ・ファンの熱気に満ちていた。今年も司会をつとめるのは、クリス・グレンと名越涼子アナウンサー。また、ニコニコ動画でステージの模様が生配信されることも昨年同様で、すっかりコスプレカラオケが『世界コスプレ・サミット』内のイベントとして定着した印象だ。

15時になり名越アナが大会の開催を告げると、入れ替わりに6月に東京でおこなわれた「DAM★とも争奪戦2014」でグランプリを獲得したさゆりさんがオープニング・アクトとして登場。「オアシス21~!?」と客席に呼びかけると「制圧~!」と観客が応え、『神のみぞ知るセカイ』の「かのん100%」を歌いオープニングを飾った。しっかり採点もあり、92.730点を獲得。高得点で大役を終え「緊張しました!」とホッとしたように笑顔を見せると、この日は審査員の1人として参加した。

今年は世界各国の代表コスプレイヤー12名で争われるこのカラオケ大会。「LIVE DAM 精密採点DX」使用による歌唱力の審査、審査員によるパフォーマンス力、それぞれの項目100点ずつ、合計200点で審査される。ここで昨年に引き続き大会審査委員長をつとめる(株)第一興商の取締役兼執行役員の渡邊泰人氏、映画『Green Flash』の音楽を手掛けたMOKU、声優の浅川悠、同じく声優の石川由依、『世界コスプレサミット2012』日本代表・霜月紫(しもつきゆかり)、オープニング・アクトを務めたさゆりさんが審査員として紹介された。

トップバッターはオーストラリア代表のKana Huang(カナ・ハング)さん。『キルラキル』纏流子のコスプレで「シリウス」をエネルギッシュに歌い、いきなり会場の視線を釘付けに。「盛り上がっていきましょう!」と観客に呼びかけるステージ度胸の良さで見事な歌唱を聴かせた。得点はいきなりの高得点、90.036点。流暢な日本語で「精一杯歌いました!」と充実した表情を見せた。

続いて中国からLiang Manqing(リョウ・マンセイ)さんでアニメ『クノロクルセイド』から「翼はPleasure Line」。初めから「HeyHey!」と観客を煽る元気なパフォーマンスで93.894点を獲得。

マレーシアからの女性、Nurul Ain Musleh(ヌル・アイン・ムスレ)さんはバラードで『NARUTO-ナルト-疾風伝』の「For You」をしっとりと歌い、会場の雰囲気をガラリと変える。得点は89.792点。MCに感想を聞かれると「まあまあ満足という感じ」とニッコリ。

続いて、この日初めての男性出演者がステージへ。ブラジルからEdmar Yukio Yairo(ユキオ・ヤイロ)さん。空条承太郎のコスプレで曲はもちろん『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダーズ』から「STAND PROUD」。サビのリズムの連打のように、間奏で承太郎ばりの「オラオラオラオラオラオラ~!!」と叫び、観客からは大喝采を受けていた。得点は82.885点を記録。「ありがとう!」と手を上げると客席からはブラジル国旗を手にした応援団の姿も。

タイ代表のUthumporn Chaichana(ウトゥッポン・チャイチャナ)さんが、黒い羽根のついた鮮やかな八神はやてのコスプレで『魔法少女リリカルなのはA's』「ETERNAL BLAZE」を歌い出すと、一際客席から拍手が起こりサビで大盛り上がりの観客。楽曲の認知度と会場が一体となった出演者のアクティブなパフォーマンスが高評価を得て、94.795点を獲得!「みんなありがとう~!」と満足そうにステージを降りた。

インドネシアから参加の男性、Aulia Ridwansyah Sangaji(アオリア・リトゥワンシャ・サンガジ)さん。『黒子のバスケ』のコスプレで「Can Do」。ニコニコ動画中継のカメラに向かってアピールするなど、ライブ慣れした様子が見受けられた。得点は86.547点。

ここで半分の6組が終了。審査委員長にコメントを求めると「世界の代表だけあって、みなさん上手ですね」と絶賛。浅川悠は「緊張している方もいると思いますけど、楽しんでいていいですね」とコメント。

後半は女性コスプレイヤー、ピンクのウィッグが可愛らしいメキシコのAna Astrid Larrea Barquinアナ・ストリードラレア・バルキンさんから。『ギルティクラウン』から「Departures ~あなたにおくるアイの歌~」をステージの左右を移動して客席にアピールしながら歌唱。派手さはないものの、しっとりとしながらも伸びやかなファルセットの歌声を聴かせた。得点は90.502点。

続いての登場はイタリアのGIULIA MORELLI(ジュリア・モレッリ)さん。『ラブライブ!』の南ことりの可愛らしいコスプレで「Wonderful Rush」を歌う。ニコニコ動画の中継を観ているネットユーザーから書きこまれた「かわいい~!」との文字が。会場では一緒に歌う観客もあらわれるなど、キュートなアクションと歌声で大いに会場を盛り上げた。得点は85.369点を獲得。

ロシア代表のMaria Babanova(マリア・ババノヴァ)さんは『BLEACH』からYUIの曲「Rolling star」を歌う。リズミカルな曲に合わせ「一緒に!」と客席に手拍子を求める積極的なステージを見せてくれた。得点は84.217点。

アメリカのRachel Key(レイチェル・キー)さんは『狼と香辛料』から「旅の途中」をゆったりとしたリズムに合わせマイクを両手で握りしめて歌う。88.664点という結果に「本当に緊張してましたけど、良い得点が出ました」と嬉しそうだ。

オランダのKatja Theresia Ouwerkerk(カチャトゥリシア・アウアケレック)さんは『黒執事』からKalafinaのバラード曲「Lacrimosa」を重厚な歌声歌い上げ、90.120点の高得点をマーク。

そしてあっという間に12番目、最後の出演者となったのはデンマークのLiuwina Haeklund(リーウイナ・ヘックルン)さん。『ギルティクラウン』から「Euterpe」を情感たっぷりに歌唱。力強く伸びのある歌声が空まで届くように広がっていった。結果は高得点91.761点。「楽しかった!」と歌っているときの真剣な表情とは対照的な笑顔でコメント。

全員の歌唱が終わり、審査員の感想と聞いてみるとMOKUは「パフォーマンスも日本語も上手くてすごかったです」。石川由依は「ただただ、みんなお上手で聴き入ってしまいました。みなさんの感情が伝わってきて、私も見習わないといけないと思いました。」と出演者を讃えた。

ステージには浅川悠が着物を着くずしたような肩を出しスリットの入った大胆な衣装で登壇。声優としてレオーネ役で出演している『アカメが斬る!』について「容赦ない作品!」と紹介。また、霜月紫は出演する舞台『Lenz~桜の中に隠れた烏~』について紹介した。

その後LIVEDAMの精密審査の説明に続き、第一興商Presents映画『Green Flash』の予告映像が流され、映画に主演するキャストの1人、石川由依がステージへ。映画オープニング・テーマ曲「ルシフェルの罪と罰」を熱唱すると、「みなさんカラオケが上手い人ばかりで私の方が緊張してるんですけど、もう一曲聴いてください」とカップリング曲「繭」を続けて披露。ドラマチックで激しい「ルシフェルの罪と罰」とは対照的にスローな癒し系バラードが、夕方の景色にとけて行く。


石川由依のステージが終わるとイベントはエンディングへ。審査結果が発表され、「審査員賞」がオランダのカチャトゥリシア・アウアケレックさん、「審査員特別賞」はイタリアのジュリア・モレッリさん、「準グランプリ」にはインドネシアのアオリア・リトゥワンシャ・サンガジさんがそれぞれ選ばれた。そしてグランプリはタイ代表のウトゥッポン・チャイチャナさんに決定!ステージで喜びをはじけさせた。


最後に審査委員長の渡邊氏が「みなさん日本語を自分のものにしていましたね。みなさんすべてが良かったので、審査が揉めて揉めて、特別賞を増やしました。こういうイベントをこれからも続けていきたいです」と、甲乙つけがたいレベルの高いカラオケ大会となったことを満足そうに総括し、「LIVE DAM presents NIPPON World Karaoke Grand Prix Cosplay 2nd」は幕を下ろした。


◆石川由依 インタビューへ
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