【インタビュー】7!!、2ndアルバムは出発点「歩んできた道とこれから歩む未来を」

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■確かに7!!って失恋ソングが多いですよね
■私は断然、重いほうが書きやすいな(笑)

──アルバム『STARTLINE』収録曲について教えていただきたいのですが、まず、『太陽にKiss』はどのようなきっかけから生まれた曲ですか?

MICHIRU:これは6thシングル「ReReハロ ~終われそうにない夏~」(『STARTLINE』収録)と同時期にできた曲です。内容的には失恋ソングなんですが、夏っぽい曲を作りたかったこともあって、失恋はしたけど自分には励ましてくれる仲間がいるからって気付いて立ち直っていけるストーリーで歌詞を書きました。楽器で夏っぽさとか、爽やかさを出したくて、バッキングのアプローチなんかは軽快に弾くことを意識しています。今回のギターレコーディングでは4本くらいを使い分けてたんですが、メインはテレキャスとディレクターさんが持ってきたエレクトリックXIIに6本だけ弦を張ってシャキッとした音を出しました。アンプはVOXが多いですね。シャリッとした感じ。7!!の音は、マーシャルとかじゃないかなぁって。

──失恋がテーマの方が書きやすかったりする?

MICHIRU:それは特にないと思いますが、確かに、7!!って失恋ソングが多いですよね。

NANAE:私は断然、重いほうが書きやすいな(笑)。

MAIKO:この曲って不思議だなと思ってましたね。タイトルは夏っぽくてすごく明るいのに、実際にはそんなにキャピキャピしてないですから。ミッチー(MICHIRU)はきっと暑い夏じゃない夏感を求めてるのかなって。アレンジはすっと爽やかで難しいところもなかったので、リラックスして叩けました。あと、“バナナのボートがユレル”っていう歌詞が個人的に好き(笑)。

MICHIRU:みんなでバナナボートに乗って、落ちたんですよ(笑)。それを思い出して。

KEITA:ベースはテンポ感もあるし、疾走感を出したい曲だなって思いました。ピック弾きで、音のレンジもちょっとミドルを強調して重たくならないようにしました。切なさなんかはイントロのコーラスとかが際立たせてると思うので、僕は楽しんで弾かせてもらいましたね。

──ピック弾きと指弾きの割合はどれくらいですか?

KEITA:最近は指弾きのほうが増えてきましたね。前アルバム『ドキドキ』は半々くらいでしたが、曲調なんかは疾走感のある8分の曲ばかりではなくなってきたので、ピック弾きはこの曲くらいかもしれない。

──「Please Please」のようなロック調はKEITAさんの好きな楽曲かと思いますが、こういったタイプの楽曲でプレイする時に心がけることは?

KEITA:基本的に、どんな曲でも“入れどころ”は探ってますね、ちょっとしたフレーズとか、ぐっとベースが前に出てくる瞬間とか。ベースラインに関してはわりと自由に弾けてるので、リズムでは曲のイメージをしっかり作ってラインではアドリブを出せそうなところでは存分に出したりしますね。

──最近のKEITAさんが好きなアドリブの傾向ってありますか?

KEITA:どうだろうなぁ。急にハイポジションに行ってみたり、ローポジで弾くなら細かい譜割りを入れてみるとか。休符も織り交ぜながら、あまり目立たないけどよくよく聴くとカッコいいことやってる、みたいな(笑)。

MAIKO:ドラムは跳ねすぎないように入るのがちょっと難しかったな。跳ね過ぎるとカッコ悪くなっちゃうんですよ。でもそうじゃないと軽くなり過ぎるから、その中間を見つけるのが大変でした。でも、後は自分の思い描くロックをそのまま叩けたので楽しかったし、ラクチンでした。

MICHIRU:イントロのフレーズがちょっと悩んだかな。そこをドラムと合わせる時になかなかうまくいかなくて。スネアが4拍目にくるんですが、その音と僕の4拍目で出す音のリズムの解釈が若干違っていたというか。跳ねの捉え方がそれぞれ違うから、跳ね過ぎて前に行っちゃったり。ただ、この曲はツアーで既にやってたので、レコーディングではスムーズでしたよ。

NANAE:こういう曲はブレスを大切に歌いますね。アコースティックな曲でもブレスは意識しますが、ロックな曲では聴こえないようにブレスするんじゃなく、少し息づかいが聴こえる感じにします。「この広い空の下で」ではお姉さんっぽい声を意識して歌いましたが、この曲では少し子供っぽい、小悪魔っぽい声で歌いました。あと、英語の部分はネイティヴに近づけるんじゃなく、日本人が発音するブロークン、固い感じになるように意識しました。

──なぜブロークンな発音で?

NANAE:その方がちょっと可愛らしさが出ると思うんですよ。すごくロックな曲でも、私の声で歌うとなると“すごくロックな感じ”にはなりにくいのかなって。だったらむしろ崩して、自分らしく歌ったほうがいいなと。

──「I Stay」の1番はほぼピアノ伴奏のみという、バンドとしてはある意味で大胆なバラードかなと。

MICHIRU:この曲は僕が作ったんですが、アレンジを最初に聞いた時は正直、驚きましたね。ただ、作ってる段階からこの曲はロックバラードというよりは歌を聴かせたいとイメージしていたので、このアレンジがすぐに好きになりました。

──発想が柔軟だし、バンドサウンドのみに執着しすぎないからサウンドの世界観がどんどん広がっていくよね。

MICHIRU:なるほど! そうかもしれませんね。僕らは曲がいいものになれば嬉しいし、アレンジしてくださる方々がきちんと僕らの意図を汲み取ってくれているから、“これじゃ嫌だな”ってことにはならないですね。2番からはバンドアレンジになりますが、力強く弾く曲じゃないのでピッキングの強さは意識しながら、でも弱く弾くとアルペジオがきちんと響かなかったりもするから、そのバランスを考えながら弾きました。

──MAIKOさんにとっては、バラードはもしかしてちょっぴり難問だったり?

MAIKO:に・が・て(笑)。私は忙しい性格なので、間が持たなくなるというか(笑)。ただ、この曲のアレンジを聴いた時にむしろピアノだけでもいいんじゃないかなって思ったんですね。だからその雰囲気を壊さないように、2拍目と4拍目をひたすら意識して、みんながすっとリズムが取れるようなドラムであればいいと思って叩いてました。強く叩くのは違うし、弱いと芯が出ない。正直、難しかったですけど、この曲のおかげでもう1つ引き出しが増えたというか、成長できましたね。

KEITA:僕は……プライベートでもバラードってほとんど聴かないんですよ。

NANAE:確かにKEITAが流すBGMってごきげんなやつばっかり(笑)。

KEITA:だから、まずはいろんなバラードを聴いて研究するところからはじめました。レコーディングでは右手のタッチで、音符の長さや音圧をどれだけ均一にするかを意識しました。ベースがリズムを出す楽曲でもあるので、超が付くほど苦手な“休符”を(笑)。

──とにかく我慢することを覚えた曲だったという(笑)。

KEITA:ですよー。次の音符まで、超遠いぞって(笑)。

NANAE:私は切ないバラードは好きなんですが、ここまで音が少ない歌は今までなかったので、ドキドキしましたね。ピアノだけで1番を歌い切った後に、みんなの音が入ってきてくれた時の安心感はハンパない(笑)。レコーディングでは最後の落ちサビでは少し泣きそうな感じで歌ってみたりしましたが、ライブではすごくプレッシャーが強くなる曲でもあって。1番で私が崩してしまったら、そのあとみんながどうがんばっても立ち直せないくらいの楽曲だと思うので、1番の重要性を感じます。かといって、あまり感情を入れ過ぎると重たくなり過ぎるので、それも違うかなって思うし。だから、この曲を自分でも余裕持って楽しめるようになったら、すごく気持ちの良い曲だろうなって。

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