オーラル、フレデリック、LAMP IN TERRENに続け!<MASH FIGHT! Vol2.5> 決勝シード権獲得はshimmer&東京パピーズ

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そして8月21日の東京編。この日、チケットSOLD OUTとなったフロアには、どちらかと言えば若く、お目当てのバンドが決まっていた大阪公演の客層に比べ、少し年齢層も高めで、実力を見定めるような眼差しのお客さん多かったように感じる。イベントがスタートし、MCの藤田琢己によってまず呼び込まれたのは、オーディションバンド、MAGIC FEELING。

 ▲MAGIC FEELING

 ▲pertorika

 ▲東京パピーズ

MAGIC FEELINGは、2013年の<MASH FIGHT!>マンスリーアーティストに選ばれた経緯があり、今回は満を持してのセミファイナル登場となった。エモ、サンバ、エレクトロニカなど様々な音楽を揃えた“ボーダレスミュージック”を掲げる彼らだが、その特色どおり、ステージでは変幻自在の音色を次々と繰り広げた。華やかさを感じさせながら熱さをはらむパフォーマンスで観客を釘付けにした。

2組目はこちらも2012年、2013年と続けてマンスリーアーティストに選ばれた、pertorikaが登場。都会的要素を含むポップなナンバーを、情熱的で厚みのあるボーカルと、弾けるような軽快な鍵盤、安定感のあるリズム隊の演奏で仕上げ、観客を乗らせる。ライブの最後にはバンドが大切にしてきたという「変わらないもの」を披露し、その普遍的な心地良いメロディーで楽曲センスのよさを印象づけた。

続く3組目は、弱冠21歳の大学生4人組バンド、東京パピーズ。2013年に結成、現メンバーになってからまだ半年程度だという彼らの音楽は、本音をむき出しにしたような、等身大の歌詞と時にブルージーな歌いまわしが胸を突くものだった。土臭さ、そしてどこか不器用さを感じさせるパフォーマンスは、ボーカルのキャラクターも併せて、まだまだ秘めたるものがたくさんあると強く予感させた。

オーディションバンドの演奏が終わり、ゲストバンドには大阪と同様にLAMP IN TERREN、フレデリック、THE ORAL CIGARETTESが登場。それぞれがメジャーデビュー、全国流通盤リリース、さらには数々の舞台でライブを重ねてきたゆえに、フロアにはすっかり彼らの虜となったファンが、ライブを心待ちにしている様子がビシビシと感じられた。THE ORAL CIGARETTES、フレデリックは2013年、同じこの夏のセミファイナルのステージにゲストとして登場したが、そのときのフロアの様子との違いを見ると、いかにこの1年、彼らの活動展開が躍動したものだったかを実感させられる。

 ▲LAMP IN TERREN

 ▲フレデリック

 ▲THE ORAL CIGARETTES

そんなゲストバンド3組、最初に登場したのは、LAMP IN TERRENだった。2013年の<MASH FIGHT! Vol.2>グランプリ獲得直後の2014年年明け、大阪城ホールでのライブイベントを皮切りに、最近では<RISING SUN ROCK FESTIVAL 2014 in EZO>、<SWEET LOVE SHOWER>など夏フェスでの大舞台を経てのこの日のステージは、1曲目の「L-R」から、明らかに力をつけたことを感じ取れるものだった。突進力のあるパフォーマンスで会場を沸かした後のMCでは、「行動なしで幸運なし」と話し、自らも勇気を持って2013年、<MASH FIGHT!>に臨んだこと、そして今回出演したオーディションバンドもまた、この日、自分たちと同じように、知らない人たちの前で音楽を懸命に鳴らしたことを称えた。

「楽しいことしか知りません。フレデリックです」そういって会場中をいっきに笑顔にさせたのはフレデリックだ。1曲目、彼らのキラーチューンでもある「SPAM生活」が始まると、会場はテンションが振り切れたような盛り上がりを見せた。MCでは、「俺らもこの<MASH FIGHT!>のオーディションで特別賞をもらって、すげぇ自分たちの人生が変わってんな。今日も熱い気持ちを持ってきた3バンドがおって、さらに熱いみんな(観客)がおる。熱い気持ちを持ってるヤツってめっちゃカッコええよなぁ」と三原康司(B&Cho)がニコニコ顔で和ませた。最後は9月24日にリリースされるメジャーデビューミニアルバム『oddloop』から、「オドループ」を披露し、ハッピーな余韻を残してステージをあとにした。

東京公演のトリでステージに登場したのは、大阪公演同様、THE ORAL CIGARETTESだった。7月にメジャーデビューを果たした彼らは、すでにその名を全国区に轟かせている。この日も堂々たるパフォーマンスでいっきに観客を惹きつけたのだが、その吸引力は凄まじいものだった。4人と観客の勢い増すばかりの応戦で、会場の熱気が上昇しっぱなし。そんななか、全身全霊のステージを見せた彼らは、MCで、「今日は新しい仲間が増える大事な日です。MASH A&Rこれからもっとデカくなっていきますから。僕たちが頑張ります、引っ張っていきますから!」と、東京公演でもまた、初代覇者らしい頼もしい言葉を残した。最後に披露した「N.I.R.A」では、MASH A&Rというプロジェクトの成功を確信させるようなステージを見せ、ライブを締めくくった。

そして、全ステージが終わり、東京公演からのファイナルオーディションへ勝ち進むアーティストが発表された。審査員であるMUSICAの鹿野氏より名前を呼ばれたのは、東京パピーズだった。驚きの表情を見せながらも駆け足でステージに登場したメンバーは、「今日がスタートの日になりました。決勝戦頑張りますので、応援をお願いします」とコメントした。

今回、シード権を得たshimmerと東京パピーズの2組に加え、この後10月末まで続くマンスリーオーディションから選ばれたアーティストと共に、ファイナルオーディションは11月24日に渋谷WWWで行われる。THE ORAL CIGARETTES、フレデリック、LAMP IN TERRENに続くのは一体どんなアーティストなのか? その行方に今後も注目していきたい。

Photo by 釘野孝宏



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