【ライブレポート】吉川友、<Kikkastock>は「チケット代に見合った、最高のフェスにしたい」

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【8月25日4時16分 更新完了】

吉川友が、8月24日、AKIBAカルチャーズ劇場にて単独ライブ<東京AKIBAスペシャルライブ!~この夏きっかに恋をする♡~>を開催した。

◆<東京AKIBAスペシャルライブ!~この夏きっかに恋をする♡~>画像

この夏も、数多くのライブイベントに出演してきたきっか。しかし単独公演となると、8月9日の茨城凱旋ライブ以来。さらに本公演では、10月29日にリリースが決定したシングルから、新曲の初披露も事前にアナウンスされていた。

昼公演は、2012年リリースのアルバム『ボカリスト?』でカバーした夏曲「夏色のナンシー」からスタート。元気に飛び出してきたきっかは、「みんなーっ、AKIBAってるー?」「カルチャーズしてるー?」と、よくわからない第一声。そして「みなさんが、せっかくお家から着てきたんでしょう。そのTシャツ、その洋服を、ぐっしょぐしょのびっしゃびしゃ、びっちょんびっちょんにするくらい熱いライブにしたいなと思います。」と、4ヶ月ぶりとなったAKIBAカルチャーズ劇場でのライブへの意気込みを語った。

と、ここで、客席に子供たちがいることに気づいたきっか。「ちょっとみんな、周り見渡して。今日夏休みだからな。小さい子がたくさんいるの。“(猫なで声で)ありがとねー。”みんな見ないで、怖がってるからー!」と、嬉しそうな表情を見せていた。

前方は着席での観覧形式であるAKIBAカルチャーズ劇場。とはいえ、きっかはこの夏、たくさん歌ったであろう最新シングルから「URAHARAテンプテーション」「いいじゃん」を立て続けに披露して、会場の熱気をジリジリと高めていった。

7月にブラジルで開催された南米最大のアニメイベント<Anime Friends 2014>に出演した吉川友。そこで、3泊7日というスケジュールだったブラジル・サンパウロでの日々をまとめた映像が流される。現地ファンとの交流や、サンバのリズムに身を委ねる様子。映像は、友フレをブラジルの地へと誘うとともに、ブラジルに渡る前まで悪戦苦闘していたはずのポルトガル語をなんとなく操りながら、現地の人たちとコミュニケーションをとってしまっているきっかの姿を映し出していた。

サンパウロの映像が終わると、サンバのリズムに乗って、この夏、各種アイドルイベントなどで友フレとその他のファンのド肝を抜いた“サンバ衣装”にチェンジしたきっかがステージイン。そしてそのまま客席へと突入。「体揺らしてー。可愛い、ちっちゃい子もいる。あ、関係者のみなさんも一緒にやってくださーい。恥ずかしがらないでー。」と、いろんなものを巻き込んで、秋葉原サンバカーニバル。フロアの興奮度を高めていく。

さらに「Bon dia! ワーオ、ココ、ジャパニーズ? ジャパーン。スゴクコレテウレシイデスー。」と、ポルトガル語なんだかルー語なんだかよくわからない言葉で、ブラジル帰りの帰国子女アイドル(?)をアピールすると、ブラジルでも披露されたMilkyWayの「アナタボシ」を歌唱した。

「もっとですね、世界各国のいろんな方に会いに、そしてまたブラジルのみなさんに会いにいけるように頑張っていきたいと思います。」

ここで、吉川友は日本国内だけでなく、海外でもライブイベントができるよう頑張る、と、決意を新たにする。アイドルとして、ステージに立ってエンターテインメントと笑顔と感動を届ける者として、実に素晴らしいコメントだった。……ところが、である。「ちょっと言ってみよう、真下だから。」と、不思議なことを言い、口に手を当てて下を向くきっか。その様子を見て苦笑する友フレ。そして「みんな“せーの!”って言ってね。……あ、きっかが言うのか。」と、天然ボケなのかなんなのかよくわからない発言で、会場は思わず爆笑。それでもお構いなしに、きっかは「みんなで言おう。『ブラジルのみんな、待っててねー!』って。」と、いつも通り、客席を強引に巻き込んで、AKIBAカルチャーズ劇場の床……を越え、日本の裏側にあるブラジルに向けてメッセージを送ったのだった。

ソロアイドル・吉川友として、初めてステージで披露した思い入れのある曲「さよなら涙」を挟んで、ラストスパートには「ハコの中のブルー」「Candy Pop」「水色」「ずっとずっとずっと君がスキだ」と、アップテンポなナンバーを4つ並べる。サンバ衣装のきっかは、ステージから中央の通路に降りて黄色のサイリウムの中で一緒になって盛り上がる。それだけにはとどまらず、きっかは上手側、下手側の通路にも進出。ただ、照明が当たっていなかったり、柱の影になっていたりする両通路。瞬間瞬間で、吉川友がAKIBAカルチャーズ劇場内にて行方不明になる事案が発生する。もっとも、「吉川友、今回攻め曲でのこの4曲。死にそうでございます!」という、死にそうなきっかが、ステージ客席関係なく全力で走り回れば、友フレも「きっか!」の大きなコールで応えるなど、この公演一番の熱気と盛り上がりを見せていた。

「きっか、今日ライブやって、もうすでにマイナス2、3キロ痩せてると思います。すごく汗かいて、私、下着も服もびっちょびしょのぐっしょぐしょですけど、みなさんの下着は……“下着は”じゃない!(照) いいや、なんでもいいや(笑)。みんなの下着やTシャツはぐっしゃぐしゃですか? ほんと? 触りに行くよ? …(Tシャツを触って確認)…ちょっと全然じゃないですか。」

友フレの下着の湿り具合に関心があったのかどうかは定かではないが、ともかくそんなきっかの言い間違いと開き直りから始まったアンコール。かねてからアナウンスされていた新曲の初披露は、ここで行なわれた。

衣装をチェンジしたきっかが歌唱したのは、10月29日にリリースするシングルから『「すき」の数え方』。この曲は、「ずっとずっとずっと君がスキだ」や、吉川友楽曲の中で、ファンから高い評価を受けている人気曲「こんな私でよかったら」でおなじみ、サカノウエヨースケが制作。これら2曲と同じくアップテンポでキャッチーなポップチューンで、きっか曰く、人差し指と親指で作る「L」マークがポイントとのこと(ただし、楽曲の振り付けはまだなので、変わる可能性大だそうだ)。



そして、9月27日に開催が明らかとなった<Kikkastock Music & Art festival 2014>についても紹介する。きっかは、半日にわたって繰り広げられることになる同フェスについて、「自由なイベントにしたい。“きっからしさ”ってなんだろう。」と語りつつ、「きっかの全シングル、全曲を歌う。」「きっかがみんなの前で、落書きを披露する。」「バンドをやりたい。」といった具体的な展望を次々に口にした。

そして、同フェスのチケットの価格(前3列席数限定・ミート&グリート付き 1万5,000円)を発表したところで、なぜか「3万!」「3万2000!」「8万!」と声が飛び交い、友フレによる“秋葉原卸売市場”的な展開に。そんな上がっていく金額を前に「チケット代に見合った、最高のフェスにしたいと思います。」と、意気込みを語ったきっかであった(※ もちろん8万円のチケットなど存在しない / 全自由席は8000円)。

text and photo by ytsuji a.k.a.編集部(つ)

◆BARKS Kawaii
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