マイリー・サイラス、ホームレスの男性を代理に立てた理由

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マイリー・サイラスが日曜日(8月24日)、<MTV Video Music Awards 2014>でビデオ・オブ・ザ・イヤーを受賞した際、自身の代わりにホームレスの男性をステージへ上げた理由を語った。

◆マイリー・サイラス画像

プレゼンターから名前を呼び上げられたマイリーは、同伴していた男性とステージへ向かい、自身はステージの傍らにたたずみ、彼だけを檀上に送り出した。そして男性はマイリーの代わりにアワードを受け取り、こう話した。「僕の名前はジェシーです。お腹をすかせ、途方にくれ、命の危険におびえる全米160万人の家出人やホームレスの若者を代表し、この賞を受け取ります」

「自分もその1人なのでわかります。この街のいたるところにあるシェルターで生き抜いてきました。あなたが滞在するホテルの部屋を掃除し、あなたの映画のエキストラでした。僕はあなたの人生のエキストラでした。あなたにとって僕は見えない存在だったかもしれませんが、僕もあなた達と同じように夢を持っているのです」

「エンターテイメントの中心地であるLAには、アメリカで最も多くのホームレスの若者がいます。音楽業界はこの1年で70億ドルもの収益を上げましたが、このドアの向こう側には家と呼べる場所を持たない5万4,000もの人々がいるのです」と話し、マイリーのFacebookを閲覧し、ホームレス支援団体へ寄付して欲しいと呼びかけた。マイリーはこのスピーチを涙ぐみながら聞いていた。

2013年、同アワーズに出席したときは、ロビン・シックとの過激なパフォーマンスが話題になったが、マイリーはそれが物議をかもしたことで名声をどう利用したらいいか考え直したという。

彼女はLAのラジオ局のインタビューでこう話した。「自分が発言の場になっていることも自分が力を持つこともちゃんと認識していなかった。(2013年の)ビデオ・ミュージック・アワーズの後、それがわかった。特別なことだし、こうことを経験する人はそれほど多くない。たとえ何をやろうと、勝ち負けではなく、私は話題になる」

「話題になるんなら、なにを話題にしてもらいたいのかって考えた。大きな声、大きな姿、大きな舞台でアメリカの若い子たちに話ができるビッグ・チャンスが与えられ、私は何を言えばいいんだろうって」

マイリーはFacebookにビデオを掲載し、ホームレスの若者への支援を呼びかけている。

Ako Suzuki, London
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