【クロスビート特別コラム】ミュートマスが新曲3曲を初披露、気になる新作は?

クロスビートの(元)編集部員、中嶋がアメリカからお届けする、現地での公演やヒットに関する不定期コラム。第3回は、ミュートマスが新作用の新曲を披露したヒューストンでのライブの模様をレポート。
◆ミュートマス画像

メイン・ステージは日本で言うなら恵比寿リキッドルームほどの大きさのライブハウスで、900人も入れば満員といったところ。ミュートマスの一つ前のバンドから会場に入ったがまだ人はまばらで、難なく最前列をゲットできた。彼らの出演時間頃には会場もほどよく埋まり、夜10時半を回ったところでバンドが登場。序盤から「Spotlight」「Prytania」「Blood Pressure」というハイテンションな楽曲の連続に、会場も大きく揺れる。この日のライブは彼らにとっても5ヵ月ぶりだったが、事前にかなり入念にリハーサルを重ねていたせいか、ブランクはまったく感じさせなかった。

2曲目の「Stratosphere」はシンセのフレーズがループする中でポールがじっくりと歌い、徐々にクライマックスを迎えるミディアム・ナンバーだ。そして3曲目の「Used To」は、イントロから力強いドラム・サウンドが主張するアップ・ビートな曲。いずれも実にミュートマスらしい透明感、浮遊感、メロディに溢れていて、ロックンロール色の強かった3作目「オッド・ソウル」の路線から離れ、最初の2作のニュー・ウェイブっぽいテイストに回帰している。もちろんアルバムの全容はまだわからないが、前作のギター・オリエンテッドなサウンドとは異なるものになりそうだ。


終演後、ステージ淵に来て観客と握手を交わすメンバーに懇願し、セットリストをもらうことができた(この日は2曲目に書かれている「Chaos」はなぜか演奏していない)。また、ダレンに「日本でもたくさんのファンがあなたたちのライブを待ってますよ!」と伝えると、胸に手を当てて「僕も日本が大好きだよ、きっと行くよ!」と答えてくれた。
そんな彼らの新作だが、バンドは先日、LAでエアロスミスやザ・フレイのヒット作を手がけたプロデューサー/エンジニア、ウォーレン・フアールと共にレコーディングを行なったことを公開。また、8月末に出演したフェスのインタビューで「新作は年内にリリース」と発言している。期待して待ちたい。
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