【ライブレポート】山崎あおい、20歳最後の晩御飯はひとりで560円の麻婆チャーハン

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自身21歳の誕生日だった8月28日からスタートさせていた、山崎あおいのバースデイライブツアー<AOI SUMMER CAMP 2014>が、9月6日の福岡公演をもって終了した。そこで、初日となった原宿アストロホール公演のレポートをお届けしたい。なお、本公演では、住岡梨奈とのツーマンライブツアーの開催や、この秋にファンクラブを設立する予定であることなどが発表された。

◆山崎あおい<AOI SUMMER CAMP 2014>初日公演(全25枚)

全5公演での開催となる<AOI SUMMER CAMP 2014>。初日の28日、東京公演は、まさに彼女の21歳の誕生日の当日。余談だが、前日の8月27日は、彼女のお父さんの誕生日でもある。さらに余談ついでに言うと、3月に行なわれた彼女の初のワンマンツアー<山崎あおい 1stワンマンライブツアー2014~アオイハル~>のファイナル・渋谷クラブクアトロ公演では、スタッフが山崎あおいの動員力を過小評価していた(というより、会場を押さえた段階以降からの動員が想像以上に増えた。山崎あおいが想定外の動員力を発揮した、というのが正解)ことから、会場入り口に入れない観客が出るほどに超満員となっていたが、今回の原宿アストロホールも同様に、開演前から「一歩だけ前に詰めてほしい」というアナウンスが繰り返しなされていた。スタッフの想定を超え続ける山崎あおい、なんて恐ろしい子! である。

高校時代に友達と組んでいたバンドで初めて作った曲という、なんともレアなオープニングBGMが流れ、暗転したステージにバンドメンバー、そして山崎あおいが姿を見せる。ぎっしりと埋まったフロアから起こる大歓声。赤と白のストライプのシャツにスカート、高3の夏に買ったテイラーの214ceを抱えて前を向く(なぜテイラーかというと、テイラー・スウィフトが好きだったからという実話)。暗闇の中ながら、嬉しそうな表情を浮かべていることは確認できる。

一筋のスポットライトで浮かび上がる山崎あおい。そしてギターを鳴らして、1曲目「Crying girl」を歌い始める。さらに、オーディエンスから起こる手拍子に笑顔を見せて「スクランブル」。

「みなさんこんばんは、山崎あおいです! 本日21歳になりましたー! ありがとうございます! (21歳という年齢は)何の節目でもないのに、こんなにたくさんの方が集まってくれて、本当に嬉しいです(笑)。」

観客からの「おめでとう!」の声に、軽く笑いを取りながら、感謝の気持ちを述べる。こんなふうに、21歳になっても変わらない、いつもどおりのムードとペースで、この日のライブは展開していった。

<AOI SUMMER CAMP 2014>では、普段のライブでは行なわれないような企画がいくつか用意されていた。その中のひとつが、山崎あおいの弾き語り。「夏海」を切なく聴かせたのち、チューニングしながら「私、今日誕生日で、めでたい日なんですけど、次は暗い曲を歌いたいと思います。そんなこともあるよね、って感じで。私、昨日、20歳最後の日だったんですけど……まぁ、ひとりでいましたよね。そんなこともあるよね(笑)。」と、「カランコロン」をギター1本で歌い上げる。CDでは聴くことはできない、ライブだからこその企画。ファンは物音ひとつ立てることなく、その澄んだ歌声にそっと耳を傾けている。

振り返るとこの瞬間、凛としてしまった空気をこれからどう展開していくのかと、若干、不安を覚えたりもした。しかしそこは山崎あおい。トークでも絵でもなく、歌で一気に盛り上げていく。しかも、「カランコロン」を弾き語りするのも、次にこうなることを計算していたからに違いないという展開で。

弾き語り企画の次には、山崎あおいが各会場ごとにご当地ソングを作って歌うという企画が待っていた。「まぁ、東京はローカルネタがないですよね。東京シティーじゃないですか。ローカルCMとか、あんまりないじゃないですか。私の曲の中にも「東京」っていうど真ん前の東京ソングがあるので、どうしよっかなーって考えて。21歳目前にした、私なりの東京ソングを書こうと思って、書いてきました。」と、マイナーコードを鳴らす。「ここだけでしか聴けない、山崎あおいのレアな曲だーって感じで来た人は、落ち込んで帰るんじゃないかなって。笑ってくれるのが正解です。」と、披露されたのは、「行ってみたいな歌舞伎町」なる作品。<行ってみたいな歌舞伎町 ちょっと怖いな二丁目 結局今日もタワレコ ああ意気地なし>というフレーズとともに物語られる、歌舞伎町の夜の世界での悲喜こもごも(おじさんに口説かれたり、キャバ嬢にドロボウネコと言われる)。そんな日々に憧れを抱きつつも、足を踏み入れる勇気のない20歳(もうすぐ21歳)の女の子を描いたこの名曲は、笑いとともにガッチリと観客の心を捉えたのだった。

さらに、ニッポン放送『ミューコミ+』『オールナイトニッポンR』、NACK5『~IDOL SHOWCASE~ i-BAN!!』などの構成作家でもあるサービスカード高柳 氏を司会に、そして正解を発表する金髪姿の“謎のスーパースター”を呼び込んで、山崎あおい vs 観客で「21」をキーワードにしたクイズコーナー『アタック21』も。ちなみに、山崎あおいは誕生日。サービスカード高柳 氏は数日前にパパになったばかり。謎のスーパースターはその出で立ち自体が“おめでたい”。そう、実はこの瞬間、原宿アストロホールのステージには、なんともめでたい3人が顔をそろえていたのである。

「有名人の21歳の頃のエピソードから、その人が誰かを当てる」という最初のクイズコーナーで、会場が一気にざわめいたのは、2問目での出来事だった。「1991年7月10日生まれ。」で、誰よりも早く手を挙げた山崎あおいは、「前田敦子」と即答。これが正解だったことから、観客は「やべえ……。」とドン引き。「誕生日でわかりますよ。」と笑顔を見せた山崎が、今、巷で話題の“ギタ女”のひとりではなく、単なる“ドルヲタ”になっていたのは言うまでもない。もっとも、それ以外のクイズでは、イントロクイズも含めて観客が圧倒し続けたのだが(山崎は、「なんで48グループの曲が入ってないんですか!」と不満をこぼしていた)。

そして最後の企画は、山崎あおいにカバーしてほしい曲をファンからオールジャンルで募集して、上位7曲(=神7)を会場ごとに披露するという「リクエスト選抜総選挙」。この公演では、秦基博「アイ」と、乃木坂46から「気づいたら片想い」が披露される。

が、実はここで、山崎あおい本人にも内緒のサプライズが発動する。


写真集を買うくらいに好きな乃木坂46楽曲を心地よさそうに歌い上げた山崎あおい。曲が終わる……と、思いきや、なぜかまだ演奏を止めないバンドメンバー。ギターの梶原健生が「気づいたら21~♪」と歌い出すと、何が起こったのかわからない顔をしていた山崎あおいからも、思わず笑みが溢れる。ところが、本当のサプライズはここから。ガールズバンド・たんこぶちんのMADOKAがバースデーケーキを手に登場すると、「おわっ、ビックリした。なんでいるの!? こんにちは。」と、素で驚いた反応を見せる。

「たんこぶちんのMADOKAちゃんでーす。超可愛い。……なんでいるの?」の問いに「あおいさんのお誕生日をお祝いしにきました。」とMADOKA。そしてなぜか恥ずかしがるふたり。それにしても誕生日当日に「わたしあおいさんの曲大好きです!またお会いしたいです~♥」とTwitterで山崎にメッセージを飛ばしておきながら、“また”が実は数時間後だったという、たんこぶちんのMADOKA。可愛い顔して、なかなかのやり手である。

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