【ライブレポート】青山テルマ、<Lonely Angel 2014>東京ワンマンで「自分が胸を張っていいと思うものを届けていきたい」

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青山テルマが、9月12日に<Lonely Angel 2014>の東京公演を渋谷 duo MUSIC EXCHANGEにて行った。

◆青山テルマ <Lonely Angel 2014>東京公演 画像

青山テルマは、8月6日に3年2か月ぶりとなるオリジナル アルバム『Lonely Angel』をリリース。本作は、L.Aに渡り制作した、自身の完全プロデュースによるもので、日々を必死に生きる女性へ送る、色とりどりの11曲が詰まった作品となっている。そしてこの日のライブで彼女は、そんな渾身の一作を見事に体現してみせた。

9月12日、渋谷 duo MUSIC EXCHANGE。ライブはニューアルバム『Lonely Angel』収録の「TOKEYO」からスタート。DJを携え、自身初となるラップチューンを披露すると、会場は一気にクラブと化し、大いに盛り上げるを見せた。続けて同じくアルバムからEDMナンバー「GIRLS」を畳みかけ、「We Fell In Love」では、男性バックダンサーとクールに絡みながら、瑞々しさある歌声を響かせた。

「皆さんこんばんは。今日は久しぶりのワンマンということで、楽しみにしていました。最後まで心を込めて歌うので、皆さんも最後まで楽しんで聴いていってください」

この日駆けつけた多くのファンもそんな彼女の一声とあわせて、久しぶりのワンマンに歓喜の様子を見せる。アルバム収録曲唯一の失恋ソング「Missing You」、美しいファルセットを聴かせる「Take It Slow」といったバラードをしっとりと聴かせた後は、デビュー曲「ONE WAY」から「HIGHER」、「Happiness」、「ママへ」と続くヒストリカルなメドレーを披露。楽曲にマッチしたスクリーン映像と併せて、テルマの声色の豊かさを感じさせるパフォーマンスで、オーディエンスを魅了した。

バックダンサーたちによるパフォーマンスタイムの後は、『Lonely Angel』からの「My Littel Angel」、ファレル・ウィリアムスのカバー「HAPPY」で盛り上げる。「いつも大切に歌っている」と言って、丁寧に歌い上げた「大っきらい でもありがと」、そして「ずっと。」では、今回のワンマンで披露するために1ヵ月前から始めたという、アコースティクギターを自ら持ち始めた。演奏前、ギターストラップを提げる時点で手こずったものの、オーディエンスの温かいエールに答えながら、弾き語りでじっくりと聴かせた。

ステージ終盤は、m-floのカバー曲、「WANNA COME AGAIN」、アゲアゲのレゲエチューン「サマーラブ!!」で会場を熱くさせ、さらに「みんなの力が必要!」と、コール&レスポンスを煽る本編ラスト曲「LET'S PARTY!」ではオーディエンスと一体になって多幸感に満ちた空間を作り上げ、本編を終了した。

アンコールは、テルマの代表曲である「そばにいるね」から。イントロから大歓声が沸くとテルマは優しい笑顔を見せ、しっとりと歌声を響かせた。そして、この日集まったオーディエンスに感謝を伝えながら、アルバム制作の苦悩を明かした。

「デビューして7年。今回、3年ぶりにオリジナルアルバムを出させていただきました。今回のアルバムは、周りの意見のとおりに作るのではなく、自分がいいと思うものを作ろうと決めて制作しました。これまでは、“青山テルマには何が求められてるんだろう?”って考えながら音楽を作っていました。でも今回は“音楽は頭ではなく、心から出てくるものだ”と信じて、作ったんです。何年後に聴いてもカッコいいと思えるアルバムにしたかった。その分、“これは本当にカッコいいのか?”とか、孤独や葛藤を感じることもありました。でも、私がいいものを、みんながに届けたいと思うものを作らないと夢がない。だからこれからも自分が胸を張っていいと思うものを、届けていきたいです」

そして、「寄り添うようにみんなを支えられる曲になればいいです」と言い、アルバムのタイトル曲「Lonely Angel」を、ラストの「SMILE AGAIN」では会場中に笑顔を咲かせ、ライブは幕を閉じた。飾ることなく、ありのままに。ときに凛々しく、ときに刺激的に。多彩な表情で終始頼もしい姿を見せたテルマ。今後、彼女が発信していく音楽に大いに期待したい。


◆青山テルマ オフィシャルサイト
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