【ライヴレポート】DIVとν[NEU]、笑顔でガチンコライブバトル

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ビジュアル系専門のCDショップ“Like an Edison”がお送りするスペシャルイベント<Like an Edison Presents「High Visual」~60min×2~>が2014年9月13日(土)TSUTAYA O-WESTにて行われた。出演はDIVとν[NEU]の2組。”60分1本勝負ガチンコライブバトル”と煽られていただけあって、ソールドアウトとなった会場は一瞬たりとも隙のない盛り上がりを見せた。どこよりも熱いライブ会場となったであろう、この日のTSUTAYA O-WESTの様子をここにお届けしよう。

◆DIV、ν[NEU] 画像

期待に満ちた会場に先手を打ったのはDIV。1曲目「VANISH」を高らかに歌い上げ、その後も徐々に加速する姿を見せる。「DEATH GAME」ではフロアが上手と下手で真っ二つに。CHISA(Vo)の「ぶつかれ!」の声で激しく真ん中でぶつかり合う“ウォールオブデス”も飛び出し、冒頭からの3曲で一気に助走を付けた。MCで昨日北海道から帰ってきた、と話した彼らだが、そんな長旅の疲れなど微塵も感じさせないアグレッシブなステージを次々に展開。ここからは会場を一気に狂気の渦に巻き込んでいく。

「hungry soul」では、メンバーもその身全てを使い、自らの奏でる激しいサウンドに身を預けては大胆に身体を揺さぶる。するとフロアはそれに答えるように、一心不乱に頭を振り乱す。そのまま「I HATE YOU」に繋げると会場はさらにヒートアップ。サビでぐちゃぐちゃに混ざり合うフロアを見て、CHISAも満足そうな表情を浮かべた。激しく会場を揺らしながらも、しっかりと音を、歌声を届けてくれるDIVのステージ。

「そのまま会場を夏にしてくれますか!」と、「夏の行方」ではタオルを振り回したりモッシュしたりヘドバンしたりと、会場全体が騒ぎまくりの熱い夏を演出。そして「TASTE OF LIFE」、「線路」とストレートなロックチューンを披露する中でも、会場に声を求め、その場にいる全員で“ライブ”という空間を作っていく彼ら。「あっという間に終わっちゃうからね?楽しまないと。」というCHISAの言葉に煽られたのか、「ZERO ONE」ではフロア中が弾けるかのように高くジャンプ。その光景にメンバーのテンションもますます高まり、CHISAに向かって唇を突き出したちょび(B)が、CHISAに笑顔で突っぱねられるという場面も。

ラストを飾ったのは「Point of view」。どこまでも自分たちらしいステージで60分を駆け抜けた彼ら。最後まで彼らの奏でる一音一音を心から楽しむお客さんとともに最高の盛り上がりを見せ、2番手ν[NEU]へその熱を繋げた。

先ほどまでの熱も冷めやらぬままに、後攻はν[NEU]の登場。DIVから受け取った熱を、さあ、どのようにν[NEU]色に染めてくれよう?と1曲目「D’s wonderland」が始まるも、久々のイベントに緊張していたみつ(Vo)が歌詞を間違えてしまったため仕切り直しに。しかしそんなハプニングすら笑顔に変えてしまう彼らにはさすがの一言だ。そんなやり取りを終え、和やかな一体感の生まれたフロアは「Glory Days」、「スプラッシュ」と爽やかながらもしっかりと鋭いロックナンバーで早速彼らのステージにのめり込んでいく。

MCでは、華遊(G)がみんなの緊張を解くために!と「CD買うならライカー?」「エジソーン!!」の可愛らしいコールアンドレスポンスも披露した。「今日俺たち、欲張っていくんで。」とみつ。「desire」「FAKE」と、その甘いマスクとは裏腹に、会場にいる一人ひとりに目を合わせるようにして煽っていくハングリー精神を見せつけ、たまらなくなったフロアからは「オイ!オイ!」と熱い声が飛ぶ。

続いては「ちょっとDIVのファンの子たちの前でやんの恥ずかしいんだよな。。。」と、もはやν[NEU]のライブでは定番となっている「妄想接吻」。曲中、ステージで振り付けを先導していた華遊が舞台袖からDIVのちょびを引っ張って来たかと思えば、お立ち台の上で2人が熱い接吻を交わしたことも書き留めておこう。そして「cube」では、みつがワイルドなラップで捲し立て、「Key of Life」でもますますの勢いを見せつける。

「ライブが好きかー!!」というみつの問いに全力で「オー!!!」と答えた、まだまだ余裕のオーディエンスたち。ν[NEU]でぶち上がると言えば、この曲「ピンクマーブル」だ。気持ちの昂りを抑えきれないメンバーは、自らフロアの方に身を乗り出し観客たちに応え、更なる熱狂を生み出していく。「ラスト5分、大切な時間にしよう。」と最後は「エンドロール」。その最後という熱はとどまることを知らず、飛んだり跳ねたり、折りたたみにヘドバンにと全てを出し切るようなフロアの弾けっぷりに全力で応えるメンバー。今出せるもの全てを全身を使い表現する彼らの姿に、もう思い残すことは何もない!と言い切れる、そんなステージだった。

お互いのファンにも、両者思い思いのアピールをはたしたDIVとν[NEU]。ワンマンツアー中の2バンドにとって、そして互いのファンにとってもこの日のイベントは非常に刺激になるものだっただろう。イベントとしては長いようにも感じられた持ち時間の60分は、終わってしまえばほんの一瞬のことのようだった。いかに相手にアピールするか、の2マンライブなだけあって、それぞれが自信のあるセットリストを組んで挑んだのだろう。次へ次へと曲が展開されていく度にフロアから上がる歓声に、こちらまでも期待の声を上げそうになった。

両者一歩も譲らずの熱すぎるライブイベント<Like an Edison Presents 「High Visual」~60min×2~>。今後の展開は未知数だが、次なる開催を大いに期待したいと思う。

文◎福田日向子

◆DIV オフィシャルサイト
◆ν[NEU] オフィシャルサイト
◆BARKS ヴィジュアル系 V-ROCK
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