【ライブレポート】Perfume、ツアー千秋楽でサプライズに感動の涙「ありがとう以上の言葉があれば…」

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Perfumeが、9月21日に全国アリーナツアー<Perfume 5th Tour 2014『ぐるんぐるん』supported by チョコラ BB>のファイナル公演を国立代々木競技場第一体育館にて開催した。

◆<Perfume 5th Tour 2014『ぐるんぐるん』supported by チョコラ BB> 9月21日国立代々木競技場第一体育館 画像

全国7都市14公演を“ぐるんぐるん”巡ったアリーナツアーは、7月21日にリリースしたシングル「Cling Cling」を引っ提げて行われたもので、約13万人を動員した大規模ツアーとなった。そして、ファイナルとなったこの日9月21日は、Perfumeが2005年にシングル「リニアモーターガール」でメジャーデビューを飾ってから、ちょうど10年目に突入する記念すべき日。そんな特別な日に行われたライブは、懐かしい楽曲の披露もあった圧巻のパフォーマンスに、華麗な演出、さらには観客からメンバーに向けた、祝福のサプライズなど、大感動のステージとなった。

開演直前、すでに興奮高まる観客は、手拍子と歓声でメンバーの登場を待っていた。そして照明が暗転。メインステージに張られた白幕に“Perfume WORLD”という文字がプロジェクションマッピングで映し出された。映像は、その文字がクリックされるかのような動作の後、デジタルで構築された大きな町並みが展開されると、「Cling Cling」のミュージックビデオのオープニング映像とリンクしていく。次の瞬間、白幕が降り落とされると、Perfumeが登場し、そのまま「Cling Cling」からライブがスタート。会場内に大歓声が轟いた。

「Cling Cling」ミュージックビデオの美術監督を務めた種田陽平氏による、ミュージックビデオの世界を忠実に再現したステージセットの上で3人がパフォーマンスすると、オーディエンスの視線は釘付けに。そのまま、「Handy man」、「Clockwork」、「レーザービーム」と立て続けに披露されると、会場は序盤からテンションが振り切れたような盛り上がりを見せた。

「代々木! 楽しみにしてた? 今日は最高の日にしようね!」と、あ~ちゃんはの元気いっぱいのかけ声が会場に響く。さらに「今日はメジャーデビュー10周年目の記念日です」、と話すとオーディエンスからは大きな「おめでとう!」の声がたくさん届いた。その節目にちなみ、メンバーはデビュー記念イベントを池袋サンシャインシティ噴水広場で行ったことなどを懐かしそうに振り返る場面もあった。

その後、「代々木!楽しむ準備は出来ていますか? ツアーの集大成に参加しませんか?」というのっちと、「よりひとつになるためにグループ分けをします」という、かしゆかの一言から、会場を3つのグループに分けてのコール&レスポンスが行われた。この日は、“リ”チーム、“ニ”チーム、“ア”チームと、デビュー曲「リニアモーターガール」に掛けたチーム名となり、それぞれのチームの一体となった声が会場を一段とひとつにまとめた。

このツアーで初披露となった「いじわるなハロー」の後は、メンバーが花道を通り、そこに続く会場中央に設置されたセンターステージへ。人気曲「I Still love U」、スタンドマイクを持って体を前のめりにした「恋は前傾姿勢」と続く。ステージを移動したことにより、迫力満点のパフォーマンスを間近で堪能できたオーディエンスは、さらにエキサイトしていく。

メンバーがステージ下へ消えていくと、観客の目は、再びメインステージのスクリーンへ。オープニングの映像に続き、“Perfume WORLD”の世界がまた映し出される。「Cling Cling」のセットが、徐々に形を変え、モニターがいくつも重なるようなセットが成り立っていく。その変貌ぶりに意識を持っていかれたままだったが、気づくと、3人が凛々しい姿でメインステージに再び登場していた。

まばたきするのも惜しい光景が広がるなか、センターステージで、「エレクトロワールド」、スクリーン映像との融合が見事な「DISPLAY」へと進む。カラフルな衣装を身にまとったアグレッシブなパフォーマンでさらに興奮が高まると、「SEVENTH HEAVEN」へ。あっという間の衣装チェンジを終えた3人は、無限に広がる宇宙に包まれるかのような演出のなか、観客を魅了していった。

ライブ後半、恒例の「P.T.A.のコーナー」では、T.M.Revolutionの「HIGH PRESSURE」に合わせて、踊りを楽しんだり、あ~ちゃんが「すすき」、「かぼちゃ」、「栗ひろい」など、秋にちなんだユーモアある振りをレクチャーするなどし、会場から笑いを誘う。そして、レーザー光線が刺激的に飛び交った「Party Maker」から、「GLITTER」、「セラミックガール」、「ジェニーはご機嫌ななめ」と、めくるめく圧巻のパフォーマンスで魅了していく。

巨大ミラーボールが登場し、「みんなまだまだ声出せる? じゃあ行くよ!」という掛け声でスタートしたのは、「チョコレイト・ディスコ」で、ライブは最初のクライマックスを迎えた。

その盛り上がりを「すっごい声だったねー!」と、3人も観客と同じように興奮した様子で話した後は、「Hold Your Hand」へ。この曲はPerfumeが初めてリリックビデオを発表した作品。手のひらに歌詞を書いた写真をファンから募集し、制作された。「みなさんのたくさんの応募でミュージックビデオが出来上がりました。このミュージックビデオの完成版には使われなかった、まだまだたくさんの“みんなの手”がありました。だから今日はライブバージョンとして、みんなのたくさんの手を背負いながら歌います。こんなたくさんの人に支えてもらえるなら、これからもなんでも乗り越えていけると思います。まだまだこの手で掴んでいきたい、夢もチャンスもそして、あなたも」。そんなグッとくる言葉から始まった「Hold Your Hand」は、会場を温かく包んでいった。

アンコールでは、ピンクのふわりとした衣装で、会場後方からPerfumeが登場。今度は特別に準備されたサブステージに上がった。「近いねー。びっくりした?うちらもびっくりした!こんなところにステージがあるなんてね。そんなレアステージなので、レアな曲を。今日は9月21日メジャーデビュー10週年目を迎えた日です。その9月21日に、この曲を久々にやります」と、2007年以来の披露となるデビュー曲「リニアモーターガール」をパフォーマンスし、ファンを大いに沸かせた。

さらにメインステージに辿り着いた3人は、初期の頃のライブ定番曲「Perfume」を披露。銀テープが飛び、観客が大きく振りをし、ハイテンションになった後は、ラストナンバーの「願い」へ。優しい笑顔を浮かべながら、まっすぐに歌う3人を、会場もじっと聴き入るように見ていた。

その後、2005年7月にSHIBUYA O-WESTでメジャーデビューを発表した時の映像から、これまでの軌跡をまとめた映像が流れ始めた。3人は懐かしむように、たまに恥ずかしそうに見入っていた。そして、次の瞬間、一斉に観客がピンクと白の用紙をそれぞれ掲げると、会場一面に大きな文字が見事に完成した。突然の出来事に「!?」という様子を見せた3人は、「何か書いてあるよ」と言いながら、「We Love Perfume」、「9月21日 2005→2014」、「10年目!! THANKS!!」と読みあげると同時に、涙をこらえきれず。Perfumeには内緒でスタッフとファンで密かに作り上げたサプライズに、涙が溢れるまま、喜びを見せた。

「こうやって皆さんと歴史を見ることができてうれしいです。どの映像も全部、鮮明に浮かぶ。デビュー当初、お客さんが全然いなくて、本当はショックなのにずっと笑って頑張っていたこと、鮮明に思い出します。でも今はこんなにたくさんの人がいて、サプライズをかけてもらって……本当に幸せです。初心の気持ちを忘れず、これからもたくさんの人と時間を過ごしていきます。これからもPerfumeでいる限り、求めてくださる方がいる限り頑張りますので、応援よろしくお願いします」

さらに、かしゆかは、これまでを「何よりこの2人と過ごせてうれしかった」と振り返り、のっちは、「昔の曲をたくさん歌えたツアーだったから、たくさん初心に帰ることができた。前を向きながらも、昔の自分でいられるようなツアーでした」と語った。あ~ちゃんは、「Perfumeがどうなっていくか、10年前は、いや、5年前すらもわからなかった。……ありがとう以上の言葉があればと思うくらい、本当に感謝しています」と話し、さらに、「皆さんも毎日大変なことがたくさんあると思います。頑張っても全然報われないときも、必ず誰かは見てくれています。だから自分を信じて自分を曲げないで。また次に会うとき、笑顔で会えたらと思います。明日からも頑張ってね」と涙まじりのまま言い、笑顔でステージを去っていった。

Perfumeは、10月31日からは3度目となるワールドツアー<Perfume WORLD TOUR 3rd>をスタートさせる。このツアーではアメリカにライブで初上陸することも決定している。この日のライブでも「世界の人たちに日本のカッコいい音楽を届けたい」と宣言したPerfume。彼女たちがワールドツアーでどのようなパフォーマンスを見せるのか、注目だ。


<Perfume 5th Tour 2014『ぐるんぐるん』supported by チョコラ BB>
9月21日(日) 国立代々木競技場第一体育館 セットリスト
1.Cling Cling
2.Handy Man
3.Clockwork
4.レーザービーム
5.いじわるなハロー
6.I still love U
7.恋は前傾姿勢
8.エレクトロ・ワールド
9.DISPLAY
10.SEVENTH HEAVEN
11.Party Maker
12.GLITTER
13.セラミックガール
14.ジェニーはご機嫌ななめ
15.チョコレイト・ディスコ
16.Hold Your Hand
EN1.リニアモーターガール
EN2.Perfume
EN3.願い

◆Perfume オフィシャルサイト
◆Perfume <Perfume WORLD TOUR 3rd>特設サイト
◆Perfume UNIVERSAL MUSICサイト
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