【速報レポート】<中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2014>U A、CREW用Tシャツ着用に加え「今日の私はガリ勉風のメガネ(笑)」

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<中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2014>RESPECT STAGE2日間のトリを飾るのはU Aだ。時刻は19時。夜の帳が下りた中津川の同ステージがブルーのライトに包まれた。

◆U A 拡大画像

環境問題や平和を願う活動にも力を注いでいるU Aはこの夏、<RISING SUN ROCK FESTIVAL 2014 in EZO>をはじめとするフェスやイベントへ出演するなど、自身のスタンスで精力的な活動を展開した。

この日のオープニングナンバーは「テュリ」。ダクソフォンなる楽器(弓で弾いたり、叩いたりして音を出す)ほか多彩な音色を操るギタリスト、ベース音や和音を奏でるシタール奏者、そして女性コーラスの3人を従えたステージには、ヴィブラートやファルセットを巧みに交えた島唄的メロディを核としたサウンドが優しく響く。その歌声は寄せては返す波音のごとく、すっと心に染み入るようだ。

前述したとおり、2人の弦楽器隊とU Aを含む2人の歌声によるアンサンブルは音数が少ない。それゆえ1音1音の存在感が大きく、奏でられる音階はもとより、そのダイナミズムや音色が表情豊かに響き渡る。とりわけ、「mori」や「ファティマとセミラ」などの楽曲は、各プレイヤーの自由なアプローチが絡み合って、より強い生命力を宿すように深い。オーディエンスはそのサウンドに身を委ね、ときに揺れるように、ときに立ち尽くすようにU Aの世界に沈み込む様が印象的だった。

「昨日は大阪の万博で34万点の民族の祈りのような資料を見て、興奮しすぎて声がかれちゃった(笑)。で、今日の私はガリ勉風のメガネ(笑)。肌の色も白くなってきたから……なんちゃて、黒いよね。私、メラニン多いの(笑)」──U A

と、屈託ない笑顔でジョークを語る姿は、それまで神秘的な歌声を響かせたボーカリストとは異なるもの。実に親しみやすくフラットなトークがまたU Aの魅力であることを再確認した。ちなみにこの日の衣装は、<中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2014>のCREW用Tシャツを着用するというレアなもの。

後半に披露された「2008」「Moor」は、淡々と、しかし高揚するサウンドに溶け込むように身体を思うがままに動かすU Aのパフォーマンスが客席を温める。表情豊かで多様な発声を織り交ぜながら旋律を奏でるオリジナリティの高いボーカルスタイルも、U Aという人間性がそのまま楽曲へ投影されているようで、野性的であり知性的でもある。

「誰か私とティータイムしないかい? しかもミルク入りだぜ」──U A

というMCに客席から悲鳴が上がった。ラストナンバーは「ミルクティー」だ。U Aの歌からはじまった同曲は、エレキギターのバイオリン奏法が優しく折り重なるように、しっかりと歌が届けられる。その一方で、後半へ向かうにつれ徐々にエキサイトした演奏はジャズアレンジに突入。サウンドやアクション、それら全てがこの日のU Aの感情を吐き出して実に饒舌だ。

感動で胸が熱くなる音の数々。今しかない一瞬を刻み込んだステージは、RESPECT STAGEのトリを飾るに相応しい。「ありがとう。楽しかった。マタニティ(笑)」と言ってステージを去ったU Aの笑顔が、このステージの大成功を物語っていた。

取材・文◎BARKS編集部 梶原靖夫 撮影◎柴田恵理

■U A@RESPECT STAGE SETLIST
1.テュリ
2.mori
3.ファティマとセミラ
4.Purple Rain
5.2008
6.Moor
7.ミルクティー

◆<中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2014>オフィシャルサイト
◆佐藤タイジプロジェクト オフィシャルTwitter
◆佐藤タイジプロジェクト オフィシャルFacebook
◆WTV [WISDOM TELEVISION] オフィシャルYouTubeチャンネル
◆U A オフィシャルサイト
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