アニー・レノックス、初のジャズ・アルバムで新境地

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アニー・レノックスが、ビリー・ホリデイやニーナ・シモン、ルイ・アームストロング、ジョー・スタッフォードらによって世に広まった1920~1930年代のスタンダードをカバーしたアルバム『Nostalgia』をリリースする。

◆アニー・レノックス画像

40年近いキャリアを誇る彼女だが、このジャンルを歌うのは初めてとのこと。アーティストでいる限り、いつまでも新境地を切り開いていきたいという。

レノックスはBBCにこう話した。「このジャンルは歌ったことがなかった。アーティストでいると、レッテルを貼られがちでしょ。分類され、小さな箱に入れられる。あなたはこれだって思われてしまう」「私はいつだって自分の枠を超えたいって思っている。何年も同じこと繰り返してたら、興味が失せるわ」

「(今回は)曲を解釈するのがチャレンジだった。時間がなくて、ただ歌いレコーディングするってことになりがちだけど、私は曲を探索し、音楽的に再解釈したかったの」

また、2014年に60歳を迎えるレノックスは、声はウィスキーのようなものだと話した。「声って、自分がいる状態を反映する。若いときは新鮮味がいっぱいで、人生の経験はない。ウィスキーみたいなものよ。年を重ねると、言葉では表しにくい風味みたいなものが増す」

『Nostalgia』には以下の12曲を収録し、10月27日(アメリカ10月21日)発売。アメリカではジャズの老舗レーベル、ブルー・ノートからリリースされる。

「Memphis in June」
「Georgia on my Mind」
「I Put a Spell on You」
「Summertime」
「I Cover the Waterfront」
「Strange Fruit」
「God Bless the Child」
「You Belong to Me」
「September in the Rain」
「I Can Dream, Can't I?」
「The Nearness of You」
「Mood Indigo」


Ako Suzuki, London
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