2014年の<a-nation>、熱狂のシンガポール公演で全日程終了

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現地時間の10月18日。2014年の<a-nation>を締めくくるシンガポール公演が、マスターカードシアターマリーナベイサンズにて開催された。オフィシャルから届いたレポートを紹介しよう。

◆<a-nation>シンガポール公演の画像

2014年の<a-nation>は、日本、台湾、シンガポールで計60万5000人を動員。マスターカードシアターマリーナベイサンズでの日本人アーティストの一大音楽イベントは、今回が初めてとなる。

オープニングアクトは、シンガポールの新人ステラ・シア。「<a-nation>に出られて光栄!」と喜びを見せ、3曲を披露。オープニングアクトとして、伸びのある歌声で観客にアピールした。


そしてトップバッターとしてステージに登場したのは、和楽器バンド。着物をベースに無国籍風にアレンジした衣裳で登場した8人。前奏が始まりボーカルの鈴華ゆう子の力強い歌声が流れると、そこからは彼らの世界。和楽器の枠を越えた東西が融合したステージを展開する。「千本桜」「天樂」のあとのMCも流暢な中国語と英語で行なうなど、観客を沸かせた。

2組目は台湾から、俳優としてもソロアーティストとしても活躍中のAARON。ダンサブルナンバーを2曲、さらにドラマ主題歌「這不是我」などを2曲を披露した。途中「ご飯食べましたか?」と日本語のMCを挟み、さらに得意の英語でもスピーチし、場を盛り上げた。


3組目はソナーポケット。3人が登場すると立ち上がる観客たち。ko-daiの耳に残る声とeyeronのラップが印象的。「Everyone make some noise!」「Welcome to a-nation! 大家好!」とeyeron、Matty、ko-daiの全員が英語、中国語混じりで挨拶していた。「ソナポケ☆DISCO」を披露する前には、「練習で一回、僕たちの動きを見て」と中国語で話しつつ、観客とムーヴの練習。そしてあっという間に会場はDISCOと化していた。曲が終わっても、観客がメンバーを呼ぶ声が響いた。


そしてGENERATIONS from EXILE TRIBEが登場。ライトの中に照らされた7人。パワー溢れるボーカルとパフォーマーの作り出すステージは、バックスクリーンに映る炎と相まって、熱気を感じる。違う魅力のあるツインボーカル、パフォーマーのキレのあるダンス、各人の個性を生かしつつ、きっちりとシンクロしていた。「HOT SHOT~ANIMAL」「LOVE YOU MORE(英語Ver)」、さらにMCも英語で行なうなど、彼らの海外に向けた意気込みが伝わってくる。悲鳴にも似た歓声の中、「We love you Singapore!」「say yeah, say yeah! a-nation, a-nation!」と叫ぶ彼ら。「Thank you everybody!」と言い残し、彼らはステージを降りた。全編英語のMCに英語曲。彼らにはシンガポールを席巻できる魅力がある。


5組目はm-flo。「gET oN!」で幕が開くと、そこはm-floワールド。「楽しんでますか、パーティーの準備はできてますか!」と日本語と英語でMCが入る。歌い、話ながら常に観客を引き付け、一気に観客をm-floワールドに引っ張り込む。☆TakuのDJとVERBALのパフォーマンス、そしてステージいっぱいに繰り広げられる演出。違う空間に飛び込んだような不思議な世界だ。「この曲はみんなのもの、Put your hands, m-flo, future is wow!」「Singapore a-nation,Yeah,Yeah」と叫ぶVERBAL。そしてVERBALにささやく☆Taku。ゲストボーカルのminamiを加えた「AllI want Is you」でさらにヒートアップ。10曲はあっという間に終わった。

そしてラスト。2014年、60万5000人の観客を集めた<a-nation>の大トリ、浜崎あゆみの登場。


MTVアワードから12年ぶり、ついにayuがシンガポールに、マリーナベイサンズに降臨した。観客が見つめる中、黒い騎士団の輿がステージに登場。中央に鎮座すると、バックスクリーンに流れるのは、デビュー以来のヒット曲のミュージックビデオ。ayuの可憐さに、会場からため息が漏れる。

一曲目「STEP you」が流れる中、騎士団の中心が割れると、そこにはセクシーな黒いボンデージタイツを着たayuが。2曲目「XOXO」では移動式ポールに乗り、舞台を動き、観客を見つめる。また、衣裳チェンジのタイミングには、ダンサーやパフォーマーたちが観客を飽きさせないステージングを披露。そして現れたのはエレガントでありながら、素肌が透けるようなドレス姿のあゆ。ハリウッド女優のようなゴージャスな魅力に溢れている。ドレスにふさわしい、しっとりとしたあゆの真骨頂であるバラードを歌った。「A song for XX」「Memorial address」「Love song」、ayuの魅力のひとつでもある伸びのあるボイスでのアカペラも観客を魅了していた。次の衣裳は黒の輝くパンツに白いあゆTシャツ。「Lelio」など3曲で会場を明るい渦に巻き込んだ。

MCでは「Thank you for coming a-nation singapore. I am glad to see you all of you here!」と、綺麗な英語でメッセージ。また感極まり涙ぐむ場面も。「あなたたちはみんな、美しい。自分が思っているより、ずっと。」と英語で語り、だから選ばれた曲は「how beautiful you are」。それは感動的なラストソングだったが、もちろん観客からのアンコールが発生する。

ayuは、「Boys & Girls」を歌唱し、シンガポールの観客を最後までエキサイトさせた。

会場を出るときに耳にした「楽しかった、高校生に戻ったみたいだった!」「まだ信じられない、夢みたいだった、最高だった!」という声は、まさにこの日、会場を埋めたすべての観客の声を代弁したものだったはずだ。

日本国内はもとより、大成功に終わった<a-nation>初の海外公演(台湾、シンガポール公演)。なお、<a-nation>の次は、AAAが2015年4月に台湾とシンガポール公演の開催を発表している。

◆BARKSライブレポート
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