【インタビュー】浜端ヨウヘイ、デビュー作発表「人の何かを動かせる存在になりたい」
■誰かのヒーローというとおこがましいですが
■励ますことのできる存在になるために素直にいい歌を
▲「結-yui-」通常盤 |
浜端:いろんな扉に頭をぶつけたり、小さい湯船に体を折り畳むようにして入ったりしてますが、あれはデフォルメではなく単なる僕の日常です(笑)。大きさを際立たせる演出として、一部を東武ワールドスクエアで撮影したり。そこに一般のお客さんがたくさん居てもギターを手にしているとちっとも恥ずかしくないんですよね。むしろ、「今撮ってます。見てくださいね」って大きな声で言ってたくらい(笑)。
──カップリングの「東京」は、上京した今の自分を歌った曲ですか?
浜端:始まりは今僕が住んでいる部屋で、地元に残してきた人たちを思うという歌ですが、実は逆のことも歌っているので、部屋の景色は東京に限ったことではないんですよ。
──秦 基博さんも多摩川の風景を歌っていましたけど、もしかして事務所の伝統?
浜端:ははは。秦さんも今僕の住んでる辺りに住んでたそうです。僕の住んでるところを知って、「卵の自販機があるよね」って懐かしがってました。毎朝、1つ買ってたそうですよ(笑)。東京と川崎を分けるあの多摩川の景色は、確かに歌になりますね。
──繊細かつテクニカルなギタープレイも秀逸ですね。
浜端:「東京」はビートルズの「ブラックバード」のギターをイメージしたところがありました。ギターのテクニックをしっかりと聴かせる曲を今まで作ったことがなかったので、せっかくだし挑戦したところ、最後は諦めてストロークしてますね(笑)。密かに、こういう曲を作ったら、コピーしたいと思ってもらえるかなという気持ちもあるんですよ、僕が山崎まさよしの音楽と出逢った時のように。ですから、ギタリストとして山さんの影響は少なからず受けていると思いますね。
──「むかしのはなし」はアコースティックギターとパーカッションによるファンクです。
浜端:この曲自体は結構前から歌っていて、ライブの定番です。最初はもう少しまったりした曲調だったんです。でもあるときライブでアップ目で演奏したら、それがめちゃくちゃハマって。レコーディングではアレンジまであまり作り込んでいなかったので、現場でゲンタさんが「こんな感じだろう?」って提案してくださるものをガイドにしながら、ギターも歌もせーので録りました。「結-yui-」以外の曲はすべてそうですね。
──ピアノのバラード「ハレルヤ」も1発録り?
浜端:はい。しかもサウンドチェックのために1度弾いただけで、本チャンは1回だけ。弾き語った後で、プロデューサーに「これ以上、何を望むんだ?」と言われて(笑)。この曲も「むかしのはなし」くらい前から歌い続けている応援ソングです。僕が書く歌って、全てが自分のための歌なんです。
──応援歌なのに、自分のための曲とはどういうことですか?
浜端:応援ソングを作るときって、たいてい自分が辛かったり、落ち込んでる時なんです。歌詞を書くことで自分を励ましているんだけど、それを歌うことで聴いてくれた人が「元気になりました」と言ってくれたりする。この曲の最初のブロックの“♪このマイクの先に何があるのか〜”というところは、作った当初はなかったんですよ。でも、ライブの最後に毎回歌い続けて、それを聴いてくれた人が励まされたり、涙するのを見て、自分のために作った曲なのに何が起きるかわからないなと感じて、後から付け加えました。
──情感豊かに弾き語っていますね。では、ピアニストとしての浜端ヨウヘイの個性とは?
浜端:オフィスオーガスタにも、シンタさん(スキマスイッチ/常田真太郎)やゆうさん(さかいゆう)のようなピアニストが居ますが、たとえばゆうさんは左手と右手の幅が狭くて、ボーカルはそことは違うレンジで歌うんです。僕は左右の手の幅は結構離れていて、ボーカルがその真ん中の音域を歌うことが特徴かな。
──ではデビューに際した今の気持ちはいかがですか?
浜端:1年間かけて山さんのツアーを一緒に回らせていただいたり、<オーガスタキャンプ>にも出させてもらったり。その流れの終着点みたいな気持ちでCDデビューを捉えていたので、ついに!という意識は特になかったんです。それよりはここからがスタートだから、頑張ろうという気持ち。ただリリース日が近づくほど、いろんな人から「ついにデビューだね」と言われて、だんだん“そうなんだ”って緊張してきて(笑)。
──ははは。最後に今後の目標を教えてください。
浜端:誰かのヒーローというとおこがましいですが、励ますことのできる存在になりたい。さっきも言いましたが、山崎まさよしが僕のヒーローなんです。ギターを弾き始めた中学時代はゆずや19といった2人組が全盛期でしたが、僕の周りに一緒にやる友達がいなかったんですね。そんななか、こつぜんと現れたのが山崎まさよしで。このとき初めて、シンガーソングライターという存在も認識したと思います。「僕はここにいる」を弾き語ったところから、今の僕が始まった。うまくいえないんですが自分も、この人の歌が好き、ギターが好き、ピアノが好き、とその人の何かを動かせるような存在になりたいですね。そのためには素直にいい歌を歌い続けます。
取材・文◎橘川有子
■デビューシングル「結-yui-」
2014年11月5日発売
【初回生産限定盤 CD+DVD】XNAU-00001/B ¥1,500(税込)
<DVD収録内容>Augusta Camp 2014 浜端ヨウヘイパートをノーカットで収録+『結-yui-』レコーディングドキュメンタリー
【通常盤 CD】XNAU-00002 ¥1,000(税込)
1.結-yui-
2.東京
3.むかしのはなし
4.ハレルヤ
■<浜端ヨウヘイDebut Anniversary Live『結-yui-』>
2014年12月9日(火) 代官山UNIT
開場 / 開演:18:00 / 19:00
2014年12月16日(火) Shangri-La
開場 / 開演:18:30 / 19:00
2014年12月17日(水) 名古屋APOLLO BASE
開場 / 開演:18:30 / 19:00
http://www.office-augusta.com/yohei/live.html
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