【インタビュー】家入レオ「人は愚かだから愛や優しさの意味に気づけるんだと思う」

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■人の弱さやズルさコンプレックスの部分も包みこみたいと思った瞬間は
■すごくあったかい気持ちになるし嫌いだった自分のことも好きになれる


▲「Silly」初回限定盤A
▲「Silly」初回限定盤B
▲「Silly」通常盤

──なるほど。そしてC/Wの「願い事」は「Silly」と続けて聴くとまた違う景色が見えてきますね。光が射しこむようなやわらかさもあって。

家入:「願い事」は私の中にある“幼さ”を全面に出した曲です。「星に願いを」みたいなメルヘンチックなイメージで、イントロの“ギコギコ”っていうのはぜんまいが巻かれている音で、短編映画みたいなストーリー性のあるアレンジにしたかったんです。歌詞では大切な人のことを歌っているんですが、恋愛だけじゃなく、友人だったり家族だったり、誰かのことを大切に思う瞬間ってすごくキラキラするんですよね。「どんなところが好き?」って聞かれて「笑顔が好きだよ」とか「いつも話を聞いてくれるところ」って思う場合もあると思うんですけど、その人の弱さやズルさ、コンプレックスに思っている部分も包みこみたいと思った瞬間はすごくあったかい気持ちになるし、嫌いだった自分のことも好きになれるというか……「私、相手の弱い部分も受け入れたいと思ってるんだ」って思ったときは魔法にかけられたようになる。そういう女のコの気持ちを書いてみたんです。

──今、話してくれたことは幼さというよりも、母性にも近い感情なのかなと思いました。

家入:そうかもしれないです。東京に来てから、ひとりでいることも多いんですが、自分のまわりにいる人が増えるたびに、ひとりでゴハンを食べていても映画を見ていても、寂しくなくなったんですよね。「あの人、この映画好きだろうな」って思うだけであったかくなれるというか──。4年目にして、やっと人間関係が築けた感じがするというか、やっと東京に根を下ろせたのかなって。

──以前はひとりぽっちだとか寂しいと思う感覚が強かった?

家入:強くありました。今も人一倍、感じやすくはあるんですけど、支えてもらっているなってすごく思います。

──そう感じるのは大人になっている証拠ですよ。自分のことでいっぱい、いっぱいな時期には感じられない。

家入:やー、でも、やっと、ほんのちょっと気づき始めたぐらいです。何があっても変わらずに「大丈夫、大丈夫」って言ってくれる人たちがいるのはすごく恵まれているなって。

──メールやTwitterでやりとりするんじゃなくて、心の中で大事な人のことを思って、ひとりじゃないって思えるのは家入さんのイメージに近いエピソードですね。

家入:ホントですか? でも、そういうのがホントの人間関係な気がします。頻繁に連絡とってないとダメとか、そういうのは脆い気がして、忙しくてお互いに逢えなかったとしても、心の中にその人が住んでいるなら、絶対に繋がっていけるんじゃないかと思っています。

──いちばんロック色の強い「勇気のしるし」は家入さんのファイティングソング?

家入:自分自身への応援歌でもあり、自分だけじゃなく、今、がんばりどきの人とか、奮い立たせたい気持ちのときにぜひ聴いてもらいたいなって。この曲は<福岡トリエンナーレ>のイメージソングとして書き下ろしたんですが、アジアにはこんなパワーが秘められてるんだって伝えたかったし、リズム的にも行進曲っぽくてノリやすいと思います。歌詞では遊んでいる部分もあります。以前はカッコいいことはいつも冷静で取り乱さないことだと思ってたんですが、最近、私はそういうタイプの人間じゃないんだなっていうのがわかってきて。

──家入レオ=カッコいいっていうイメージですけど。

家入:(笑)いや、いや。だから“取り乱したっていいじゃん”っていう歌詞にしました。

──“派手に泣いたっていいじゃん”って?

家入:そうです。カッコつけることなんて、後でもできるから、今はたくさん失敗して恥をかけばいいんじゃないかって。今のうちにいっぱい転んでいろいろ学んでいきたい。

──“敵だらけでも上等じゃん”とも歌っていますよね。ときには、ぶつかったっていいって?

家入:そっちのほうが人間らしいし、私は魅力を感じるんです。いつも冷静より泣いてわめいて。

──今回のシングルには、今まで以上に人間くさい面が出ているんでしょうか?

家入:そういう面がすごく描かれてると思います。いいところも悪いところも含めて。

──家入さんの成長過程がリアルに出ているのかも。

家入:ホント、そうだと思います。ムリに背伸びもしてないし、おどけてもないし。なんか、やっとホントの意味で自分の価値観で生きるということがわかってきた気がします。

──確固とした価値観を持って生きている印象がありますけどね。

家入:そのとき、そのときの価値観が全部、正しいと思ってはいるんですけど、いろんな経験をしていくうちにみごとに壊れていくんですよね。なので、これからも変わっていくと思うんですが、それはブレているわけではなく、不必要だった部分が削られていくというか。

──壊せるのはスゴイことだと思いますよ。

家入:壊せるというか壊れるんですよ(笑)。

──ガチガチに自分を守っていると、まわりの情報や影響をシャットアウトすると思うんですよ。それだけ家入さんは心を開いているんじゃないかと。

家入:そうなのかな。ただ、好奇心旺盛すぎるとはよく言われます(笑)。やりたいことはやりたいってちゃんと言うべきだなと思っているし。

──好奇心が強いって例えば?

家入:例えば、この前、名古屋にキャンペーンで行ったときも翌日が学園祭ライヴだったので、“何か面白いことないかな?”って歩いていたら、交通量の調査している人がちょうど休憩していたんですよ。「あの人に聞いてみよう」って思って、「このへんで美味しいお店ありませんか?」って聞いたらひかれました(笑)。

──家入さんは検索派じゃないんですね。

家入:人派です(笑)。だって、PCやスマホで調べるよりも、生身の人間に聞いたほうが楽しいし、面白いじゃないですか。行きつけの定食屋さんでも、おじいちゃんたちの集まりがあったりすると会話に入れてもらったりします(笑)。

──12月13日(家入の20才の誕生日)に新木場スタジオコーストで行なわれるライヴについて教えてください。

家入:20才になったときに今まで支えてくださった方たちに音楽で「ありがとう」って言えるのがすごく嬉しいです。誕生日とかクリスマスとかのイベントごとってあまり得意じゃなくて、“この過ごし方で良かったんだろうか”って思っちゃうタイプなんですけど。こんなにたくさんの人たちと過ごせたら、そんなことは思わないんじゃないかなって。

──20才目前、ワクワクします?

家入:しますね。「20才になってもそんなに変わらないよ」って言う人もいるんですけど、どういうふうに変えていくかだと思っているので、やりたいことは我慢せずにやって、ピシッとするところはピシッとして、たくさん間違えてたくさん怒られながら頑張っていきたいと思います。

取材・文●山本弘子


「Silly」

「Silly」
2014.11.19発売
(初回限定盤A)CD+DVD / VIZL-726 \1,700+税
(CD)
01.Silly
02.願い事
03.勇気のしるし
04.Silly (Instrumental)
(DVD)
「Silly」MUSIC VIDEO、MAKING、他全3トラック収録

(初回限定盤B)CD+DVD / VIZL-727 \1,700+税
(CD)
01.Silly
02.願い事
03.勇気のしるし
04.Silly (Instrumental)
(DVD)
ライブ映像5曲を収録。(2012年2月のデビューライブから今夏の最新ライブまで、初商品化となるライブテイク5曲を収録。家入レオ10代の軌跡を網羅したライブ映像集)

(通常盤)12cmシングル / VICL-36967 \1,200+税
01.Silly
02.願い事
03.勇気のしるし
04.Silly (Instrumental)
05.願い事 (Instrumental)
06.勇気のしるし (Instrumental)

ライブ・イベント情報

<LEO IEIRI LIVE 12/13 ~ thanks 2014 ~>
2014.12.13 (土)新木場STUDIO COAST
[問]SOGO TOKYO 03 3405 9999

<「Silly」発売記念FREE EVENT>
2014.11.21 (金)あべのキューズモール 3Fスカイコート
2014.11.23 (日)ラゾーナ川崎プラザ ルーファ広場グランドステージ

<LIVE in MIE 2014>
http://www.jamie.or.jp/jabanking/campain/live2014/
2014.11.29 (土)三重県文化会館大ホール
[問]JA三重信連推進部「LIVE in MIE 2014」事務局:059-229-9050(9時~17時*土日祝日除く)

<ROCKIN'ON presents COUNTDOWN JAPAN 14/15>
http://countdownjapan.jp
2014.12.28 (日)幕張メッセ国際展示場1~11ホール、イベントホール
[問]ディスクガレージ:050-5533-0888(平日12:00~19:00)

◆オフィシャルサイト

◆インタビュー(1)へ

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